あえて、期待感を下げる

突然ですが、人はどういった時に満足するのでしょうか? 

マーケティングや営業を勉強した方ならご存知かと思いますが 

知覚された成果>人の期待

の不等式が成り立つ時に人は満足します。

つまり、自分が期待していたよりもさらにそれを上回るほど良いサービスを受けたり、あるいは良い体験をした時に人は満足します。 

しかし私は現代においてこの 満足感を得るというのがだんだんと難しくなってきているように思われます。
それはSNSなどによる情報爆発の時代において、人々の期待感が高くなっているからです。

例えば、食べログの評価で3.9のお店、ミシュラン星のレストランに期待して行く、旅行スポットもインスタやネットの美しい写真を見て期待値を上げて行く。 
そうした結果、思ったほど満足できなかった という経験が皆さんにもあるのではないでしょうか。 

何を隠そう、僕自身がそうだったからです。
昨年ヨーロッパ旅行をした際に、ミシュラン星のレストランや世界の美しい〇〇ランキング第◯位! といった観光スポットにも行きました。確かにご飯は美味しかったし景色も綺麗でした。しかし僕は思ったより満足していない自分に気づいてしまったのです。
そしてそれは事前の期待感が高すぎたことが原因であると僕は結論づけました。

では満足感を感じやすいようにするにはどうすれば良いでしょうか?
先ほどの等式を思い出すと思いつきます。

事前の期待感をあえて下げてみるいう方法です。 

具体的な方法として事前に調べずにふらりとお店に立ち寄って見たり、旅行してみるという方法です。
実際に僕はこの方法を最近実行するようにしてから、日常生活で満足すること、予想を超えた喜びを実感することが多くなったように思います。

直近でいうと実家に帰省したときに髪を切ろうと美容院に行ったのですが 
特にネットの評価を気にせずに直感で入った美容室のオーナーのサービスが素晴らしく、また偶然にもオーナーと名前が全く同じで(漢字も)話が盛り上がり、とても満足することができました。

またこの記事を書いている今、僕は青春18切符の旅で九州を旅行中なのですが18切符の旅というのはまさに 期待値を高めない旅の代表だと僕は考えています。
目的地を明確に決めずぶらり気ままに旅をし、気になるところがあれば下車したり、電車の車窓から予想だにしない美しい景色が飛び込んできたり。偶然出会った人との会話が楽しかったり。 

情報爆発時代の現代だからこそ、時には情報をあまり入れずに期待感を下げて楽しんでみるというのはいかがでしょうか?

まだ青春18切符は発売しているので暇な人はぶらり旅をしてみてください!笑


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