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2.自己分析

WHY:自己分析とは

就活を終えた先輩方からたまにこんなこと聞きませんか?
「自己分析が就活でもっとも大事!」
…そう言われても、ただの過去整理でしょ?なんで大切なの?
と思われている方も多いかもしれせません。
また、「過去やってきたことを振り返る行為」などのイメージはあるものの、漠然としていて、実際何をやっていいのかはっきり分からない!
という方も多いのではないでしょうか?

まず、自己分析の目的は、大きく3つあります。
① 過去、どのような要因によってモチベーションが変動するのかを知ること
② 現在、どのような強みや弱みをもっているのかを知ること
③ 将来、どのような社会の問題解決や願望実現をしたいのかを決めること


上記3点を知ることで、
どんな環境で、どんな力を活かして(身に着けて)、どんな仕事をしていきたいのかを言語化していくことができます。
また同時に、自分の考えが言語化されるだけでなく、経験に紐づく根拠ができるので、面接での質疑応答もよりスムーズにより深くなり、「面接対策」にも大きな効果を発揮します。

実は多くの就活生の「2大悩み事」が、
・自分が何をしたいのか分からない(自分に合っている企業が分からない)
・選考に受からない
の2つです。

特にこれらはサマーインターンシップやウィンターインターンシップの後の時期に陥ることが多いです。そんな悩みを解決できるのが「自己分析」です!

WHAT:自己分析は何をすればいいのか

では、自己分析は何をすればいいのかをお伝えしていきます。

ポイントは、自分の知らない本当の自分を知るために、「時間と空間を広げて考えること」です。

時間を広げる:過去経験にさかのぼって自分の経験とその時の感情や判断基準を知り、未来の自分をイメージしていきます。
空間を広げる:自分一人の考えに縛られることなく周囲の人との対話を繰り返すことで、「ジョハリの窓」でいう盲点の窓を開いていきます。

上記で取り上げたジョハリの窓(Johari Window)とは、自己分析に使用する心理学モデルの一つです。自分自身が見た自己と、他者から見た自己の情報を分析することで次の4つに区分して自己を理解するというものです。

① 自分も他人も知っている自分の性質(開放の窓)
② 自分は気付いていないが他人は知っている性質(盲点の窓)
③ 他人は知らないが自分は知っている性質(秘密の窓)
④ 自分も他人も知らない性質(未知の窓)

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一人で分析できる「時間を広げる」に関しては、思考時間をとることができれば、だれでもすぐに始められる部分だと思います。一方で「空間を広げる」に関しては、他者を巻き込む必要があり、少し億劫で恥ずかしいし、本当に必要?と思われる方もいるかもしれません。
なぜ空間を広げ他者から見た自分を知ることが必要なのかというと、自分から見えて認識している自分という存在は、実は特定の角度からのみ見える「ごく一部の自分」でしかないからです。皆さんも鏡で見える自分と録画した映像で知る自分では新しい自分の見え方にハッとすることがあると思います(例:思ったより声高いな...など)。また所属する組織によって自分のキャラクターも大きく変化することもあると思います。つまり、自分という存在をどの角度やどの人から見るかによって見え方は大きくことなります。そしてどの自分も本当の自分です。どれだけ「自分はこういう人間だ」と自分の中で思っていても、「相手に伝わる情報がすべて」である社会において、他者と自分との関わりにおける自分を知ることこそが自己理解を大きく前進させていきます。

ポイント☝
✔ 幼少期までしっかりと過去から遡り、自分を知ろうとすること
✔ 一人ではなく、周囲の人に問答をしてもらいながら進めること


HOW:どうやって自己分析をすればいいのか

自己分析の方法は様々ありますが、そのうちおすすめの方法は、
モチベーショングラフ」と「自分史」を用いる方法です。

モチベーショングラフとは、横軸に時間、縦軸にモチベーションの大小を置き、時系列に沿って、モチベーションの遷移を曲線で表したものです。
(下記イメージ図)

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このグラフによって人生のターニングポイント(極大/極小値)を分かりやすく振り返ることができ、モチベーションが高い状態とモチベーションが低い状態では、何の違いがあるのかを思考していくことが容易になります。

また、自分史とは過去の「事実 / 感情 / 学び」を時系列順に覚えている限り細かく書き出した自分のヒストリーブックのことです。これにより細かく振り返っていくことで無意識的にとっていた行動や判断基準を洗い出すことができます。

下記のURLにて、この「モチベーショングラフ×自分史」のテンプレートをダウンロードできますので、ぜひ作成してみてみてください。(作成目安2時間)
URL:~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ここまで作成ができたら、
自分で改めて過去を振りかえりながら自己分析の目的である下記の3つを考えていきましょう。

① 過去、どのような要因によってモチベーションが変動するのか
② 現在、どのような強みや弱みをもっているのか
③ 将来、どのような社会の問題解決や願望実現をしたいのか

ただし上記を自分史やモチベーショングラフを見ながら、ひとりで悶々と考え続けるのはタフなことです。空間軸を広げて、周囲の人の力を借りながら自分史とモチベーショングラフを時系列順に紐解いていくことで、上記を言語化していくのが良いでしょう。

リンク・アイでは専門のプロによる無料面談も用意していますので、こういったサービスを使ってみることもおすすめです。
URL:~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ここがポイント☝

過去経験を紐解くことで、ぜひ押さえていただきたいのは、「実際に選択した事実」だけではなく「選択しなかった事実」とその裏にある「感情や判断基準」を知ることが重要となります。

下記のフレームをご覧下さい。

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前提にはなりますが、みなさんの今は『過去の選択の結果』です。
これまで無意識的に過ごしてきたように思える人生の中で、実は様々な選択をしてきたからこそ、結果として今の自分があるのです。そして、ここまでの繰り返しの選択によって、自分の中には何かしらの『判断基準』が出来ていると思います。その『判断基準』は、『選択したこと』から影響を受けることはもちろんですが、そのときに複数ある選択肢の中で、『選択しなかったこと』からも影響を受けています。

例えば、『宿題をやる』という行為を選択しなかった→『怒られた』→『いやだと思った』こういった経験を重ねた人は、嫌な思いをしたくないので『宿題をやる』という行為を選択するようになった。という人もいると思います。この経験がきっかけとなり、『嫌なことから逃げない』という判断基準が構築されたのであれば、『選択しなかったこと』から影響を受けています。更に細かく分ければ、『選択してよかったこと』や『選択しなくて後悔したこと』は『選択する』という判断へ、反対に『選択しなくてよかったこと』や『選択して後悔したこと』は『選択しない』という判断へ大きく影響します。
自己分析をやるとどうしても『選択したこと』に囚われがちで、『選択しなかったこと』が盲点になる傾向があります。
上記フレームを使うことで見落としてしまっている『判断基準』に影響する大事な要素に気づくヒントになると思っていますので、ぜひ使ってみて下さい!


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