見出し画像

ウマ娘の感想を美容師目線で書く

今回は美容師目線でテレビアニメ『ウマ娘 プリティーダービー』
の感想を書きたいと思います。

前置きが長いので内容だけ読みたい方は下の方まで飛ばしてください!

ずいぶん間のあいた更新になりましたが、僕はこの2〜3ヶ月間、
スマホアプリのウマ娘をひたすらにプレイしていました。
ゲームでアニメの存在を知ったのですが、競馬のゲーム自体は
学生の頃にウイニングポストをずっとしており、
競馬の知識は少しだけですがそこで身につけました。

最初はオンゲーのフレンド達がツイッターでプレイしている画像を見て、
不思議な作品だな〜。と思っていましたが、気になって始めたところ、
もう後には戻れなくなりました。
純粋に面白すぎる。そしてあの某足と胴体がくっついていない名作ゲーム。パ◯プロ、パ◯ポケ、を思わせるゲームシステム
子供の頃にかの名作ゲームをプレイしていた身としては馴染み深すぎました。

調教をする競馬ゲームもスマホでやったことがあったのですが、
正直競馬ガチ勢ではなく、ウイニングポストで配合のインブリードがどうとか、母の父は誰なのかとか、そんなことしか見ていなかった自分は
調教のもたらすものまでは理解できても、併せ、一杯、馬なり、など
調教項目の他にも加減を選ぶのがどうしたらいいのかがイマイチわからない
馬体の体重管理もそこに含まれてくるのでちょうどよく絞っていかなければならず
考えることが多いスマホ競馬ゲームは競馬ライト勢の僕にはグッと刺さりませんでした。

しかしこのウマ娘のゲームが幼少期に慣れ親しんだ某野球ゲームのようで、「スピード・スタミナ・パワー・根性・賢さ」
を選べばいいので、非常にわかりやすい。プレイを始めたら怪しげな白衣の針師まで出てきて、もうまんまパ◯プロである。

某野球ゲームももし守備力を上げたいとなった際に、ノックのなかにも打球の強さ、ショートバウンド、クロスプレイ、併殺、タッチアップ、逆光、返球カバー、など上げたらきりがないが、ここまで細かく設定してしまったら、野球をライトに楽しみたい層にはあまり刺さらないでしょう。

ということで現在ウマ娘はYouTubeなどを見ていても実際の競馬に、新規ファンが参入するきっかけに今一番なっていると言っても過言ではない作品であり。僕自身もその一人です。
今までは好きな馬はディープインパクトでしたが、彼の第三コーナーからの捲る追込が好きだったのですが、逃げ馬の魅力にも気づき
自分が知ってる実際の馬はディープインパクト・オグリキャップ・
オルフェーヴル・キタサンブラック・キングカメハメハ・ステイゴールド・サンデーサイレンス。くらいでしたが、ここにウマ娘に出てくるウマ達が加わり、そこに最近は実際の馬も少しずつ覚え始めました。

控えめに言って、ウマ娘のゲーム面白すぎます。


さて、前置きが大変長くなりましたが、ここからが本番の美容師目線での感想になります。

少しゲームの部分にも触れたいと思います。

まず、髪の毛のデザインに関してですが、馬の毛色が基本的に反映されており
実際の馬の毛色、栗毛・鹿毛・黒鹿毛・青鹿毛・青毛・芦毛・栃栗毛・白毛とJRAの公式サイトによると8種類に分類されるようですが
(僕は公式サイトで勉強するまで栗、鹿、黒、芦・白の5つかと思っていました。)

髪の毛の色はこの実際の馬の毛色を反映しながら設定されており、
中にはツインターボのようにめんこの色で髪色が決まっていたり
なにかしらの理由があってその髪色になっているのが実際の馬や競馬への敬意を感じられて好きでした。

髪型が似ているので何か関係があるのかを調べると実際の馬同士が親子だったりと
そういったところで視聴者やゲームのプレイヤーに気づいてもらえる、
気付かせる、より馬に対しての興味を引く素晴らしいヘアスタイルで
この髪型を考えてデザインした人は髪型、髪色がもたらすものを繊細に表現されており、
こんなふうに相手に届く髪型を自分もデザインしなくては・・・。と痛感しました。

(下の画像は上がトウカイテイオー。下はシンボリルドルフで、実際の馬だとトウカイテイオーの父がシンボリルドルフ。髪型の特徴、顔まわりのレイヤーの入り方、髪色などに共通点を感じる。そしてお父ちゃんと同じ衣装にして欲しいテイオーが可愛い)

画像1

画像2

そして服装に関してもめんこや勝負服の色が反映されていて、色んな角度からそのウマ娘の元になっている
実際の馬に対しての興味を惹かれとても面白いです。

髪型服装などについてウマ娘について触れてきましたが、
僕が一番触れたいのはここではありません。

ここからが本題中の本題

そう、数多くの名レースが生まれてきた競技場の外で起きていたもう一つの戦い

切りすぎる美容師 VS ヘルメット客

のバトルです。

ことの発端は美容師がレースに夢中になり、お客様の髪の毛を切りすぎてしまうことがバトルの幕開け。
この戦い、レースの最中に起こるのですが、めちゃくちゃ感動的な戦いのなかに
切りすぎたり、切られすぎないようにヘルメットを着けたまま椅子に座っていたり、と
なんで美容室に来てヘルメット被ったまま席すわってんの!と面白すぎるのですが、

トウカイテイオーの復帰戦の有馬記念の日
お客様はお店にヘルメットをかぶって来店し、感動の再会の演出。何故かお互いいい雰囲気。
そしていざトウカイテイオーの出るレースが始まると
なんとお客様が美容師の髪の毛をザクッと一刀両断。
グラスワンダーもびっくりするほどの切れ味で一気に切り落とす。

ヘルメットを被って来店し、感動の再会に見せかけ、仕返しにやってきたのである。笑
もしかしたら最初はそんなつもりはなかったかもしれないが、
隙を見つけてついやってしまったのかもしれない。

そして取っ組み合いの中、バリカンをお互いに握り激しい攻防戦の末に
綺麗な丸坊主になる。驚くべきはそのタイム。

トウカイテイオーの勝利した有馬記念。タイムは2.30.9
しかも客が美容師の髪の毛を仕返しカットするのはレースが始まり10秒、
この状態ではまだお客様の髪の毛は長い、2分20秒、このタイムで取っ組み合いのなか最終的にはお互いに綺麗な丸坊主。
美容師はともかく客もプロである。

さらには、第4コーナーを回り直線でビワハヤヒデを追うトウカイテイオー
その時の実況の「トウカイテイオーがきた?!」の時にはまだ頭のてっぺんしか丸刈りになっていない。
だが、トウカイテイオーがビワハヤヒデを交わす手前にはもうある程度綺麗になっている。
そして、ゴール後の名実況の時にはもう完璧な丸坊主である。
実際のレースの場合はトウカイテイオーがきた!!はラスト200mの頃
アニメの場合はアニメの時の流れ方なのでおそらく感覚的には第4コーナーを回って直線にはいってすぐくらいの感覚かとおもう
だとしても最終直線は310メートル。上がり3ハロンのタイムは35秒
600mのタイムが35秒で、単純に300mをかんがえると17〜18秒

おわかりいただけたであろうか・・・。

激しい取っ組みあいのなかまだ半分しか刈り上げていないところから
最終直線の熱戦の最中綺麗な丸刈りにしているのである。
最終直線の310m、200mをきって
美容師と客が「いけー!!」といっている時にはもう荒削り丸坊主
直線に入って200m過ぎるということは100m、ウマ娘の速さだと実に6秒程

ゴールをしてからの実際のレースの名実況の13頭を蹴散らしましたを言い終わるまでが
ゴール後30秒。
この30秒でより綺麗に仕上げたのでしょう。
アニメでもゴールご30秒の時点で美容室にシーンが移り綺麗になっています。

おそらくビワハヤヒデがくるだろうと思いながらとっくみあっていたら
トウカイテイオーがきたことにより、
こんなことしている場合じゃない!
と冷静になり、もうどうせ坊主にするしかないんだからとお互いに坊主にしたのだろう。だが6秒である。
そこからゴールを見届けてから荒削りをしたのを綺麗に直した。

そう考えても速いし早い。6秒。

日本レコード、いや、世界レコードかもしれない。

美容師としてこの歴史的瞬間は見逃せなかった。

レースも感慨深いがこの二人の攻防戦にも注目して頂きたい。


ウマ娘アニメの感想としては全体を通して最高でしたが、
いちばんグッときたのはやはりツインターボ師匠のシーン
【諦めない】ということを自分のレースでトウカイテイオーに見せる
あのシーンは涙した人が多いのではないでしょうか。

物語としてはここがかなりの山場でしたが

心に残る名言は、メジロ家のおばあさまがマックイーンに対し
ウサギとカメは何故カメが勝ったかわかるかとマックイーンに問い
ウサギはカメを見ていたが、カメはゴールを見続けていた。
ということを諭すシーン。
【油断して怠けたウサギ】と捉えるか
【目標に対し直向きだったカメ】と捉えるか
ここに意識の差がでてくる。
ウサギが負けてカメが先にゴールした。この事実は一つだが
そこに対しての見方をウサギ側から見るのとカメ側から見るのでは違い
そのどちらももちろん認識しておいたほうが良いものである。
メジロ家のおばあ様はテイオーとのことしか見えていないような記者会見の内容であったマックイーンに対し、この話をして、

本当に目指すべきはゴールであり、
レースのライバルは出走するウマ娘全員だと、
その中で誰よりも早くゴールし一着になることが
テイオーに勝つことであり、
テイオーに勝つことが一着に繋がる訳ではない。

と、このことを示します。

日常の様々なものに対しての目標を掲げる際、
なにが目的でそこを目指すことが
他の結果にも繋がる
なにが本来の目的でありゴールなのかを教えてくれるシーンでした。

テイオー自身の成長物語でもありますが、そこは大前提として最高で、
その他の部分でも学べるものが多い作品でした。

筆者さっきーは現在アプリゲームでもジェミニ杯で
予選では全勝もしたりしましたが、
勝率で言うと70〜80%くらいだったかと思います
しかしAグループでは苦戦しており、まだBグループ行き状態。
5戦2勝しかできていません。Sランクにはうまくかみ合わないと勝てない・・・。
なんとかA決勝を目指して、残りの1日を頑張りたいと思います。

推しはゴルシとテイオーです。皆大好きなのですが。

画像3

マックイーンとゴルシも血の繋がりがあり、2人のやりとりも面白い。これはアニメでも思う。

ジェミニ杯のおかげで長距離のキャラが濃くなりました。

画像4

さて、魔境へと駆け出しトレーナーも飛び込んで、糧にしたいと思います。目標は勝利!!

Twitter @sacky_sakito




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?