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株:4月3日 大島和隆さんのお話

このnoteは素人の妄想の垂れ流しであり、特定の商品の勧誘や売買の推奨等を目的としたものではなく、特定銘柄および株式市場全般の推奨や株価動向の上昇または下落を示唆するものでもなく、将来の運用成果または投資収益を示唆あるいは保証するものでもない。
最終的な投資決定は読者ご自身で判断するやん。
この記事にそそのかされて売買しないやん、せんきゅー。


ラジオ日経のマーケットプレス前場での大島和隆さんのお話

(素人注釈:1989~1990年の利上げの話で事実と違う内容は訂正した)


アシスタント:34年ぶりの円安ドル高と言う状況、通貨安ですから、それが貧しいと感じる一つの要因になっていると思いますが、この円安はもはや金利差だけではなさそうですね?

大島: せっかくマイナス金利を解除したのに円高にならないじゃないかと。
それに対して、介入しようとか、金利をもう一つ上げた方がいいんじゃないかと言う話も出てきています。
OISを見て年内にあと1~2回の利上げがあるなんて話もありますが、利上げしてもおそらくこの円安は止まらない。

歴史をもう一度振り返った方がいい。
同じような事態がまさに34年前のあのバブルでおこった。
1989年の円相場は、1ドル=123~125円程度のレンジで始まり、1990年4月2日の高値160.15円にまで上昇した。

(素人:そもそも1989年1月の122円はそれ以前のドル円の推移を考えれば円高だろう?
輸入物価は85年の195.2から90年の136.9にまで下落している。円の上昇は卸売物価の下落、消費者物価のきわめて緩 やかな上昇に比べて際だっている。

当時の日本銀行の金融政策はその政策目標として物価水準の安定を重視していた。
マクロ経済指標として景気および為替レートを重視していたのも確かだが物価水準の安定が第一。
金融政策の決定に際して「政治的圧力」の影響を排除できず、日本銀行の独立性が保障されていなかったのもある
詳しくは下のPDFで。

https://www.imes.boj.or.jp/research/papers/japanese/kk19-4-8.pdf

当時の151円と現在の151円では意味が違う。
株価も当時は銀行株が上位に多かったのも現在と異なる。)

その間に当時の日銀はバブルつぶしで5回利上げをした。
1989年5月 0.75%
1989年10月0.5%
1989年12月0.5%
1990年3月 1.0%
1990年8月 0.75% 

最終的には1990年の8月に最後の0.75%の利上げを行い、そこから円
利上げをしてもそれをせせら笑うかのように円安は続いていた。
一方で金利を上げることで日本のファンダメンタルはどんどん痛みますから株価は下がり始め、1989年12月に38900円だった株価は1990年4月に29200円まで下がった。

1989年12月に0.75%の利上げをして日経平均も最高値を記録。
元旦の新聞を見た時に海外で143~146円まで円安がすすんだという報道が合って、もうこれでダメだと思った。

(素人:いや、ちょっと待ってください。1989年の11、12月ですでに142.5~145円のレンジ相場じゃん?なんか勘違いしてません?
12月25日に利上げしたけど円安になった?というのはおかしい)

この時は、皆は日本資産売りだと思っていた。
なぜか日銀は純粋に為替だけ見て日本のファンダメンタルは強いんだ、だからバブルを叩かなければ行けない、いやもうバブル叩かれて凹んでますけどって言うのを無視してその後2回90年に利上げしている。

(素人:株価は確かに1990年の前半に暴落したが土地価格などはまだバブルってた。
そこで1990年3月に土地関連融資の総量規制を行い、91年に地価税法(土地に税金を課税)を実施し、不動産価格の急落に到った。
つまり、日銀的には株価は暴落してもまだバブルは終わっていないととらえていた)

同じ状況が今なんじゃないの?と思ってまして、ファンダメンタルがそんなに強いのかこの国?って言ったら、日本国内だけで見ていたら強いようにも見えるかもしれませんが、昨年アメリカに行き、直近オーストラリアに行って、日本弱いんじゃないの?それなのに利上げするのは日本のファンダメンタルズに対して当局が理解をしていないという事で日本資産売りと言う意味での円安になってしまうんじゃないか。

3月のゼロ金利解除に関しての大島氏

ゼロ金利解除は早すぎたのではないか?
周りにスゴク煽られているなという感じがしている。
報道が外堀を埋めていった感じ。

アベノミクスの負債を清算する。
このためにも金利を引き上げて金融を正常化すれば円高になるんだと。
輸入物価の上昇に悩む人たちが楽になると、こういう構図に、世論に押されてしまった。
が、実際には円高にはならなった。

違う目線で見た時に、通貨安と言うのは株安に例えると、株安と言うのは企業が売られている、通貨安と言うのは国家が売られている話。
例えば、新NISAが今年始まって多くの方が投資を始められた。
若い世代が自信を持って外国株を買っている。
それって、自社株買いではなくて他の会社の株を買っているようなもの。
社員が自社株を買っているような所はその会社の成長に自信がある。
国民が自分の国の株を買わないという事は感覚的に日本の成長ってどうなの?と疑問を持っている事のあらわれ。
そういう今の現状で金利を上げると言うのはちょっと早まったかなと。

今回のやり方に対して欧米から日本の中央銀行の金融政策方針やガバナンスにたいして疑問符がついてしまった。
あまりにも直前の情報リークが大きいよね。
FRBはブラックアウトピリオド(中央銀行の政策メンバーが金融政策を決定する会合の前後で、金融政策について発言することを禁じられた期間)と言うのが1週間あるが日本は2日間しかない。
それなのにその2日間にも日銀関係者が今回はペラペラとしゃべってしまった。
驚いたのは、会合発表当日の報道で議事進行まで全てわかっていた事。
そこまで漏らしている株主総会とか取り締まり会なんてない。
そのくらいリークがスゴイ。
(素人:わたしは植田さんや一部の人たちを除いて、ほとんどの関係者はリークだという認識すらなかったと思います。発表するんだからわかりやすいように段取りします、くらいの感覚でしょう)

日銀のやる事に関しては世界中でものすごい大きなお金が動いている。
今回はお膳立てされた通りの結果になったので問題にならなかったが、もしも全く違う事になっていたら大きな損失になったわけで。その責任は誰がとるのかと。(素人:逃げ場を無くしたともいう)

中央銀行の情報リーク管理体制、ガバナンスに対して欧米がスゴク不信感を持ったのではないか?


EVに関して

きっちりと分けて考えないといけない。
BEV、PHEV、HEV、FCEV
テスラがやっているようなBEVは偏った知識で繁栄している。
よっぽど原油高が起こって、しかし電力供給が大量にあるという状況にならない限りそんなには膨らまない。
少なくともアメリカのGMとフォードは前回の決算でPHEVに舵を切りますと明確に言っている。
BEVの夢は期待が大き過ぎた。

アメリカは国土が広すぎて、充電施設の普及度にもさがある。
旧い充電設備だと急速チャージもできない。

アマゾンは2040年までにカーボンニュートラルを達成するためにリビアンに10万車の電気配送車を発注している。
そういう街のデリバリートラックには良い。

欧州でもEVの補助金が停止または縮小されている。

この状況で強いのはトヨタのはずなのだが、円安の局面でもTOPIXが買われないからトヨタ株も下がってしまっている。

これは、日本資産売り。
本来なら円安でトヨタが買われなければおかしい。

それなのに介入を恐れてトヨタが売られるのは日本資産売り。

EVで中国メーカーが安売りして儲かっていない。
日本電産の決算でもそういう発言があった。
お客さんも我々部品メーカーも儲かっていない。

EVは部品のパーツが少なくて組み合わせれば簡単に動くというイメージで純粋な自動車メーカーでなくてもできますよという話があった。

しかし、現実問題としてそんなに簡単な問題ではない。
(素人:XiaomiがSU7を出したが、トラクションコントロールなどの制御面でまだまだ問題が多い)

中国は国策としてEVを始めたが価格競争になり、それにテスラが巻き込まれてしまった。
今は負のスパイラルに入っている。








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