秋華賞 2024年 チェルビニア おめでとうございます
勝ち時計 1分57秒1
12.3-10.7-11.5-11.3-11.3-11.7-11.6-12.2-12.7-11.8
前後半(1000m)57.1-60.0
『1分57秒0前後の決着になりそう』という予想、だ・け・は、当たりました(虚しい)
勝ち時計を当てる馬券があればいいのに…
⑮セキトバイーストは調教師さんからも『(藤岡)佑介に魅せる競馬をしてもらいましょう』というコメントがあったように行きましたね。
藤岡佑介騎手は、今年はだいぶ落ち着きを見せていますが、去年までは逃げ馬で先頭を取りに行く時にペースをあまり考えに入れずにオーバーペースになる事が多かった。
今回の場合だとクリスマスパレードのスタートが速いので、それに負けじと先頭に立てば自然とハイペースになります。
今年の最初の600m34.5秒は2009年以降だと4番目に速いペースで2014年(勝ち時計1分57秒0)と同じ。
34.5秒よりも速かった過去4回の上位3頭で初角でもっとも前だったのは5番手。
初角1~4番手が1頭もいない。
8~12番手が9頭。
14番手以下が2頭と圧倒的に差し、追い込みが有利な展開だ。
今年の上位3頭も初角8、12、10番手で、『ハイペースの秋華賞』らしい結果になった。
もう一つこのレースの特徴になった場面がある。
後方集団が向こう正面で大きく横に広がったのだ。
何度もいうが、常識として、芝レースでは空気抵抗と走行距離が非常に大きなファクターになる。
ダートは内外の砂の深さや跳ね返りの問題もあり必ずしも前の外が不利ではないが、芝レースは基本的に不利だ。
雨が降ったり、開催後半の内が傷んだ馬場を除けば普通は外で風を受けて走るのは不利。
上位3頭はしっかりと前に壁を作って空気抵抗を抑え、道中のスタミナの消耗を少なくした。
これが脚を溜めると言う事だ。
予想の段階でも◎ランスオブクイーンは
『松山騎手なので外3列目先頭の危険性も高く、そうなったら乙』
と書いたが、3頭目どころではない、5頭目の先頭だ(涙)
1-2コーナーでもコガネノソラが外3列目先頭で、ランスオブクイーンが外4列目先頭でともに9,14着と大きく負けている。
小回りのコーナーでは1頭分外側を走ると走行距離も長くなり、しかも先頭で風を受けながらだとスタミナも消耗する。
小回りコーナーではなるべく内側、それがダメなら前に壁を作って空気抵抗を減らすのが定石。
コガネノソラ、ランスオブクイーン、クイーンズウォークは今回はスタミナを消耗しすぎて力を出せなかった。
コガネノソラがボンドガールに大きく逆転されたのも、クイーンSでは前にキタウイングという壁があったのに今回は壁が無かったからだ。
空気抵抗大事です。
枠の並びや、前有利な馬場で前を取りたい、直線で不利な位置にいたくない、馬のリズムを大事にしたい、ストライドが大きい、スタートの良し悪し、有力馬をマークするしない、などの理由で隊列は決まるのだが、騎手によって壁を作る事を優先する騎手と外でも前に出る騎手がいるのは事実。
ルメール騎手はじめ外国人騎手や、武騎手はなるべく壁を作る。
松山騎手などダートの成績が良い騎手は芝でも壁の意識が低い。
今回は1,2,5人気が上位を占めたが、いずれも今年1位のルメール騎手と3位の戸崎騎手、8位だがレジェンド武騎手と腕のある騎手が定石通りに大事に乗った結果でもある。
1着 ▲チェルヴィニア
右回りが-とか言われていましたが、予想でも書いたように『桜花賞は外で壁を作れなかった』のが原因です。
枠の並びは重要で外枠だと前に壁を作れない可能性が高くなります。
隊列は内側の馬から決まっていくので外側はその点で不利になります。
桜花賞は外4列目先頭でスタミナを消耗したために力を出し切れなかった。
秋華賞は好スタートから慌てることなく他の馬に前に行かせた。
無理せずにそのまま走って自然と取れる位置に落ち着いた。
3、4枠ってスタートさえミスらなければ有利な位置が取れる。
もしも大外枠だったら前に壁を作るためにわざと下げたり、ポジション取るのに前に動かしたりと余計な事をしなければいけない。
まず、枠が有利だったが、その有利さを騎手がキチンと活かせた。
⑧コガネノソラは1-2コーナーで内に入れたかったがスペースなく、結果的に外で壁を作れなかった。
チェルヴィニアはコガネノソラのスリップに入って4コーナー出口までスタミナを温存できた。
直線に入っても上手い具合に前のタガノエルピーダとラヴァンダの間に1頭分のスペースができて不利なく抜け出せた。
スタミナ温存できて不利の無いレースができました。
ルメール騎手のコメント
「すごく嬉しく思います。
とてもいい競馬をしてくれました。
いつもの通りGIを勝つのは難しいです。
たくさんいい馬がいましたが、チェルヴィニアは素晴らしい馬で、今日はいいポジションを取れましたし、ペースが速かったのもちょうど良かったです。
スタートからいいポジションを取ることができて、ずっと自分のペースで走ることができました。
冷静に走ったら最後はとてもいい加速をすることができます。
前とは15馬身ぐらい離れていたと思いますが、こういうペースでゴールまで行くのは難しいですから、心配していなかったです。
手応えはとても良かったですし、直線でスペースがあったとき、とてもいい反応をしてくれました。
またGIレベルで勝てると思います。
大きなレースに出たらまた応援してください。今日はありがとうございました」
2着 ボンドガール
ゲートの中で後ろ脚を動かしている時にゲートが開いて少し遅れたが問題なし。
人気2頭を前に見る絶好の位置。
3-4コーナーで外を上がっていくクイーンズウォークの後ろについて行って直線で外に出して追い出した。
3-4コーナーで前に壁を作りながら上がって行けたのはクイーンズウォーク川田騎手のおかげ。
それを見逃さずについて行ったのはさすが武騎手。
自分一頭だけで上がっていたら3,4着だったかもしれない。
武豊騎手のコメント
「やりたい競馬は出来ました。良い感じで走ってくれたと思います。勝ち馬は強かったですし、内が綺麗に開きましたからね。強いメンバー相手にしっかりと走ってくれて、立派な馬だと思います」
3着 △ステレンボッシュ
調教師さんは『スタートしてある程度の位置を取って流れに乗ってほしい』とか言っていたけど、外枠で前に行っていたら壁を作れずに凡走していただろう。
スタートで少し遅れた事が結果的に良かった。
瞬時にプランBに変えた戸崎騎手の機転は素晴らしい。
今日の展開で外枠からだったら、チェルビニアの後ろで正解だと思います。
3-4コーナーでもチェルビニアが抜け出すことを信じてその後ろについて行く。
直線に入ってタガノエルピーダの内側にスペースができたのでそこを狙った。
クリスマスパレードが少し邪魔になったがしっかりと抜け出せて3着。
できる限りの事はしている。
戸崎圭太騎手のコメント
「スタートが上手くいったら前めで運ぶことを考えていました。ただスタートは出ていますが、その後が乗っていけず後ろから運ぶ形になりました。ですから切り替えてチェルヴィニアの後ろに付けて運びました。動いてもと思いましたが動ける雰囲気ではありませんでしたので、そのまま進めました。直線に向いて伸びてくれましたが、追い切りで直線浮ついた感じがあり、それがレースに出た感じです」
4着 ラヴァンダ
スタートして内をチラチラ見ながら内に切れ込んで行く。
向こう正面でタガノエルピーダの後ろにつけずに何故か外で風を受けさせた。
これは、もしもタガノエルピーダの後ろで脚を溜めていたらもっと上の着順あったよね。
これはどっかで重賞勝てるよ。
岩田望来騎手のコメント
「とてもいい競馬ができました。課題のゲートもクリアしてくれました。いいポジションで、自分のタイミングで動くことができました。ただ前の馬が強かったです。まだまだ成長してくれる馬です」
5着 △クリスマスパレード
少しペースが速過ぎたね。
もっと軽い高速馬場や開幕週で活躍するでしょう。
石川裕紀人騎手のコメント
「返し馬に乗った時に具合の良さを感じました。落ち着きが今までで一番あっていい気合いがありました。スタートさえ決まればこの馬の競馬が出来ると思いました。勝つならこの展開と感じましたが、上位とは直線に向いての決め手の差が出ました。成長を感じましたし、大舞台でも動じないところがあります。まだ良くなりそうです。巻き返しができる馬だと思います」
6着 〇ミアネーロ
チェルヴィニアを前に見ながらの競馬は〇
直線向いてからも比較的スムーズに走れたがステレンボッシュに劣った。
これが力の差なのだろう。
オークス上位組は強いと言う事だ。
津村明秀騎手のコメント
「内枠の良い枠順で、勝ち馬を見ながらやりたい競馬は出来ました。上位の馬にはタフさで負けた感じです。4コーナーからはフラついて走っていました。こういう展開だと苦しくなりますね」
14着 ◎ランスオブクイーン
大外で風を受けて走るのは大きな不利です。
15着 △クイーンズウォーク
スタートでつまづいたのはしょうがない。
そのまま後方待機で3-4コーナーで動けばまだ違った結果になっただろう。
向こう正面に入ってまだペースが速いのに外に出して前に行ってしまった。
3コーナー手前で一旦はランスオブクイーンの後ろにおさめたが、3-4コーナーで早めに動いて外に出してしまった。
3人気を背負っていたとはいえ、焦りすぎ。
結果、馬に大きな負担をかけてしまい最下位。
馬券的には
今週も重賞はひどかったのですが、月曜の白秋Sで436倍、12Rで468倍をいただきました。
昨日の馬場傾向からトニービン(グレイソヴリン系)と欧州血統だったので白秋Sはヤマニンデンファレさん。
母内にグレイソヴリン系のクロスあり、父は欧州血統。
東京1400mも0.2差2回。
12Rはセフィロさんがイスラボxハーツクライでグレイソブリンのクロス。
ポッドテオさんが父ジャンポケでトニービン系
来週もトニービン(グレイソヴリン系)に注目ですねー。
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