秋華賞 出走予定馬 評価


まとめ

1. デアリングタクトはこの中ではレベルが違う。
しかし、京都内回りは包まれないように3~4コーナーで外を回りながら走るとインよりも20~30mの距離ロスがあり、そのロスをリカバーできるほど直線も長くないので万が一があり得る。
2. 紫苑S組ではウインマイティ―
3. ローズS組ではクラヴァシュドールとムジカ
4. 抽選組に未知の魅力。平坦京都でキレるソフトフルート

前置き

京都内回り2000m

枠と馬の並びで結果が大きく変わると思います。

今年の大きな変更点はトライアルのローズSが阪神1800mから中京2000mという本番に近い条件で行われたことでしょう。
阪神1800mは1ターンで最終コーナーも緩く加速しやすい造りでコーナリングの上手さはそれほど要求されません。
中京2000mと京都2000mは1-2コーナーの弧がほぼ同じで、内枠の先行馬にはコーナリング性能が求められます。
中京2000mと京都2000mは共にゴールから3コーナー開始地点が約875mとほぼ同じ。
中京の方が直線が長くて、京都の方が3-4コーナーの中間が間延びして緩いカーブになっているのが違いです。
秋華賞は厳しいペースになりやすく、前半から速いペースになる事も多いし、2015,16年のようにラスト800mで加速していくこともあるので先行勢はよほど底力と持続力に優れていないと難しいレースです。

特に今年はこれと言った逃げ馬がいないので展開を読むのが非常に難しいメンバーです。
リアアメリアは前走は2番手でレースしましたが今度も先行するかどうかは枠次第。
アブレイズ、ウインマリリンは先行するでしょうが、マルターズディオサも周りが遅ければ前に立つ位でしょう。
今年は前半はスローで3コーナー手前からペースが上がり後半5ハロンが11秒台の持続力が要求されるレースになりそう。
そうなると先行勢の後ろ、好位でレースができる馬が有利。

出走予定馬

デアリングタクト
オークスではパドックからテンションが高くていつスイッチが入ってもおかしくない状態。
松山騎手が大事に乗って弾けた直線の脚は別格。
京都の小回りを心配する向きもありますが、この馬の反応の良さと瞬発力があればドスローで内枠で包まれる以外のシナリオでは負けるのは想像できません。
6枠から外を引いたら3冠にほぼ手をかけたかと。

リアアメリア
前走は理想的なレースでした。
1番枠、先行、スローの瞬発力勝負と最高の条件下での勝利。
恵まれたのは確かですが、精神面での成長が見られたのが一番の収穫でした。
体も大きめで走行フォームも大きいのでどちらかというと小回りで心配なのはこちらかも。
オークスは6番枠だったが、道中は川田騎手が他の騎手を威圧して中団で周りに馬のいない広々としたスペースがあった。
直線では馬群に突っ込むのでなく外に出してデアリングタクトよりよほどスムーズなレース運び。
今回は果たしてどんなレースをするのでしょうか。
たとえ内枠で先行しても前回ほど優しい展開にはならないし、差しにまわるのなら揉まれない外へだすだろう。
ゴチャゴチャするのがこの馬は苦手だ。
この馬が3着のベンチマークになると思う。

ウインマリリン 先行
オークス2着以来。
先行勢で残ったのがこの馬だけなので強い競馬だったいう評価もあるが、他の先行勢で調整がうまくいかなかったクラヴァシュドール以外は力負け。
先行しても京都の内周りでは外から差されそう。

マルタ―ズディオサ 先行/差し
阪神JF2着、そしてレシステンシアがペースを抑えたチューリップ賞で勝つなどあの時点のマイルでは間違いなく牝馬のトップクラスにいた。
オークスはなんの不利もないのに最後にダレた。
距離か、力の限界。
紫苑Sは上手く乗った。
前半1000mこそ1:01.8と稍重ではそれほど悪くはないペースだが、ラップタイムで見ると、
12.4 - 11.4 - 12.5 - 12.8 - 12.7 - 12.4 - 12.0 - 11.8 - 12.0 - 12.1
とラスト800mの勝負の前にゆっくりできている。
5着のミスニューヨークまでは展開が有利だったとみる。
4角で先行勢も前が詰まっている感じだったのでマルタ―ズディオサよりはその後ろの馬達はスピードに乗れず少し不利だった。
本番にどういうレースをするのかわからないが、前哨戦よりは評価は落としたい。

ウインマイティ―
前走の紫苑Sは展開向かない中でいい脚を使っている。
いかにも試走という感じのトライアルだった。
中山が比較的苦手なゴールドシップ産駒だがこの馬は1勝クラスで勝っているし紫苑Sも最後の坂の走りは良かった。
馬群の中で競馬できるし、オークスのようにこじ開けて出てくることもできる。
自在性が高くお買い得な馬。

レイパパレ 抽選
母父クロフネ、母母父ウイニングチケット
母は先行して秋華賞0.4差の5着。
3連勝中のディープインパクト産駒。
走り方もよくいるディープインパクト産駒。
6月のマイルで後にローズS3着になるオーマイダーリンに勝つ。
直線でなかなか前が開かないで苦労していた。
7月の新潟はインでうまく乗られ瞬発力勝負で勝ちタイムも優秀。
G1で勝てるような迫力はレースぶりからは感じられないのだが。

クラヴァシュドール
瞬発力勝負のレースだったローズSはポジションは後ろ過ぎ、さらに大外まわって距離ロス。
実際にはリアアメリアとの差はそんなに大きくない。
オークスは馬体の立て直しができずに大敗だっただけに18キロ増は好印象。
桜花賞でいったん下がりながらもインをついて4着はポイント高い。
迷わずに買い。

ミヤマザクラ
桜花賞5着、オークス0.5差7着
トライアルを使わないので写真で比べるのだけど、オークス前に比べたら全体的に筋肉がついた印象。
確かにまだ脂肪が表面にあるけど後ろ脚の飛節の上のすねの筋肉がハッキリしているし血管も出ている。
これは春より1割増しで見た方がいいね。
好位で競馬できるのもプラス。
それでも決めてに劣るのはなんともしがたいので5着前後か。

マジックキャッスル
オークスでデアリングタクトに次いで2番目に速い上がりを見せた馬。
紫苑Sは差せそうでさせなかったのは荒れ馬場が影響しているのだろうか。
京都ももうすでに荒れつつあるのでそこは不安要素。
確かに瞬発力タイプは魅力的なんだけど、
この馬ならウインマイティ―かな?

パラスアテナ
紫苑S2着で権利獲得
ラジオNikkei賞でバビットに完敗はしょうがない。
重馬場得意なはず。
長くいい脚を使えそう。
もっと距離が長い方が向いているんじゃないのか?

ムジカ
これまではポジショニングが悪かったり前壁だったりで勝ちそびれてきたがローズSは不利なく馬群の隙間を通れた。
スムーズなレースができればこのくらい走る馬。
上半身が強いながらもゴール前の前脚の伸びはスピード決着にも対応できそう。
フロックだと思われているうちにもう一つ大穴を期待!

クラヴェル 抽選
エピファネイアxキンカメだけどダンチヒはなし。
祖母、母と2代続けてエリ女3着と愛知杯1着。
レイパパレに比べるとタイムで劣るが体重も少しづつ増加していて成長している。この後にさらに良くなりそう。

ホウオウピースフル
クイーンCと紫苑Sはともに休み明けの+12キロ。
この2走とも『らしくない』走り。
オークスは騎手と喧嘩していたにもかかわらず0.6差。
紫苑Sもイイ感じで4角を回ってさぁ!って時に内のマジックキャッスルに脅されて走る気持ちがなえてしまった><
能力はあるのにそれを出し切れていない。
ゴチャゴチャする多頭数は嫌いなはず。
8枠を引けばなんとかなるか…も?

ミスニューヨーク 抽選
紫苑Sは先行集団の後ろでレースして5着。
4角で先行集団がゴチャゴチャしていたため力を出し切れたとは言えない。
マジックキャッスルとこの馬は2,3着馬よりはむしろ上。
しかし、ウインマイティ―の方がいいレースをしていたので馬券になる可能性は低い。
重馬場で勝ってはいるがこなす程度。

アブレイズ
ない

オーマイダーリン
ローズSはスタートしてすぐに下がりながら内ラチ沿いに。
直線に入ってリアアメリアの後ろをついて行って3着。
1600~1800ばかり使われてたが距離が長い方がいい。
今回は連闘から中2週。
これまでもレース間隔を詰めて使っているので大きな問題ではないかも。
しかし、インで貯めて差したのにリアアメリアより上がりが遅いのはマイナス。
これなら外を回った馬の方を本番では買いたい。

サンクテュエール 先行
桜花賞は良く粘った。
オークスは4角で勝ち馬と同じような位置にいたのにあの着差。
先行した方が持ち味が活きるのは間違いないのでオークスは参考外。
クラヴァシュドールやリアアメリアには劣る。

ソフトフルート 抽選
ローズSの翌週に同じ中京2000mの2勝クラスを勝った。
勝ち時計はほぼ同じなのだが、ローズSがラスト3ハロン11秒台なのに対してこちらはラスト5ハロン11秒台を差し切った。
斤量は2キロ軽いが、ローズS組に比べて劣るモノでもない。
直線で追ってからも走りに硬さがみられるのだが、矢車賞の時だけは伸びやかないいフォームで駆け抜けていた。
もしかして直線が平坦なコースが得意なのかもしれない。
穴馬

フィオリキアリ
重賞クラスになるとキレに欠けるんですよね。
ちょっと難しい。

ダンツエリーゼ 抽選
スピードが足りないでしょう。


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