オークス 気になる馬達 その1.血統などから
オークスの最大のポイントは一気の距離延長
ダービーが2000mの皐月賞や2400mの青葉賞などからの参戦で距離延長は0~400m。
それに対してオークスは1600mの桜花賞や2000mのフローラSなどからの参戦で400~800mの距離延長。
特に有力馬が出走した桜花賞からの800mの距離延長は大きな問題だ。
『馬は走る距離を知らない』という亀谷氏の名言は菊花賞とオークスのためにある。
過去10年、前走桜花賞でオークス3着以内になったのは16頭で、桜花賞の3コーナーの位置は9、18、12、12、12、8、17、6、3、6、15、8、13、3、13、10で平均10番手。
普通の馬は桜花賞で先行した勢いで走りだせば2400mなんて持たない。
『2400m?そんならそうとレース前に言ってよね!…ところでメートルって何?』という馬がほとんどだろう。
桜花賞で3コーナー8番手以内でオークス3着以内に入った馬はGⅠ2勝以上したかその可能性のあった強い馬しかいない。
シンハライト、ソウルスターリング、ラッキーライラック、リリーノーブル、クロノジェネシス、アカイトリノムスメ。
1600~2000mだと思ってゲートを出る馬がほとんどだから失速ラップになる。
だから時々ハギノピリナのようなスピードはないけど2200と2400mで勝った馬が3着に入ったりする。
そして血統面でも桜花賞10着だったマンボちゃんみたいに距離延長、特に菊花賞に強いキーパートナーを持つ馬が一気の距離延長で大逆転する。
今年はヒップホップソウルがキーパートナー持ち。
血統
*注意* 無駄に長くなっているので冒頭に簡単にまとめます。
リバティアイランドの3着以内率の固さはクロムモリブデン鋼。
他にはドゥアイズ、ミッキーゴージャス、シンリョクカ、ヒップホップソウル。
抽選通ればイングランドアイズ。
オークスは基本はアメリカと欧州血統のバランス型
今週は気温も高く硬い良馬場になりそうでそうなればアメリカ血統が優勢なタイプ。
クロフネ、ストームキャット、ミスプロ、ボールドルーラーなど。
注目はヌレイエフ持ち。
駄文始まるw
キーパートナー持ちは過去10年でマンボちゃんしかいなかったので(汗)他の血を。
その前に、クッション値が高い時と高くない時で血統傾向が少し違う。
ボーダーラインは9.5か9.6以上が硬い良馬場。
硬い良馬場は2018年。
2018年はオークスの週は気温が高く乾いた。
今週の府中も気温が高い日が続くのでJRAが水を撒いても乾いて硬い馬場になるとだろう。
2019年の時計が速いのですが馬場は2018年の方が乾いていた。
2018年のデータはないが、2019年の含水率は15.1~15.7%で2020年の13.2~13.5%と比べても水分を多く含んでいる。
天気を見ても2018年より気温は低い。
2019年のオークス以外のレースタイムは普通。
ただ単に2019年の上位馬のレベルが高かった結果だろう。
間違いなく1,2,3着馬で比べればオークス史上最強世代。
ラヴズオンリーユー様は4歳は苦労したが5歳で海外GⅠ3勝。
3着クロノジェネシスはGⅠ4勝。
2着カレンブーケドールはGⅠ2着3回、ジャパンカップでは3冠馬3頭につぐ4着。
『トランポリン東京の反発力を最もうまく使えた馬』アーモンドアイから0.2秒差で3歳の3冠馬達からはクビハナ差。
天皇賞春でも3着で疑うことなく強い馬。
2019年のレコードタイムは馬場の恩恵だけではなくオークス史上最強の上位3頭が争ったからこそなしえた結果だ。
ここでは『トランポリン大好き』アーモンドアイに注目した。
父父キンカメの中のヌレイエフとは別に母にもヌレイエフがある。
ヌレイエフはどちらかと言えばマイルだがこの血を持つ馬が過去10年で5勝している。
過去10年のヌレイエフ持ち
キンカメに含まれているので数は多くなるが単回収率が優秀なのは見逃せない。
ラヴズオンリーユーもキングマンボの母ミエスクの系統でヌレイエフ持ち。
クロノも父バゴの母父ヌレイエフ
母父ヌレイエフ系も2勝していてキンカメ経由だけでないのもいい。
4番人気以内での好走も目立つ。
それってキンカメ系リバティアイランド鉄板?
しかもリバティはアーモンドアイと同じくセックスアピールのクロスもある。
それって鉄板通り越してクロムモリブデン鋼並みの固さだよね。
クロモリ製の『バールのようなもの』を持って廃屋で暴れればその固さがわかる。
他にはドゥアイズとミッキーゴージャスがヌレイエフのクロス持ち。
シンリョクカは父サトダイが距離長くなって良さそうだし母父キンカメとか2,3着臭がスゴイ。
距離延長で良さそうなニジンスキー、シャーリーハイツを持っているのもポイント高い。
抽選通ればイングランドアイズも2000m勝ちがあり面白そうな存在。
以上のヌレイエフ持ちに注目。
去年は土曜に雨が降りオークスの日は稍重スタートで乾いてオークスでは良馬場。
乾くときは芝がはげている場所、すなわち内側の馬が良く走る場所から乾いて行く。だから去年のレースではその日の前半の傾向(稍重)だった外差しに加え、ナミュールの走った内も乾いてよくなっていた。
簡単に過去データから
前哨戦は桜花賞組が成績が良い
3着以内か4番人気以内
リバティアイランド1人1着
コナコースト2着
ペリファーニア3着
ハーパー3人4着
ドゥアイズ4人5着
ライトクオンタム2人8着
特に桜花賞で人気よりも成績が悪かった馬達でオークスで挽回したのはクイーンC勝ちなど2走前で勝利している。
ナミュール、アカイトリノムスメ、アドマイヤミヤビ、ルージュバック、メイショウマンボ
ハーパーとライトクオンタムは2走前勝利。
ドゥアイズは2着だが0.0秒差。
阪神JF、桜花賞と好走している馬では差し追い込みがオークスで成績が良い。
桜花賞で上がり3位以内でもなく好位から競馬してオークス好走したのはソウルスターリングとアカイトリノムスメくらい。
リバティアイランドは文句なく該当
そのソウルスターリングも2歳夏札幌1800mデビュー勝ちで中距離適性あったしアカイトリノムスメは東京3勝とコースを得意としていた。
コナコーストは阪神JF出てないし、先行したが1800mデビュー勝ちで辛うじてセーフ。
フローラS
3着以内か3番人気以内
ゴールデンハインド1着
ソーダズリング2着
イングランドアイズ3人4着
チェッキーノ以外はフローラS以前に1800m以上を勝っている。
3頭とも該当するが、上がりが上位だったのはイングランドアイズ。
今年は勝ち時計も優秀で、過去の傾向からも出走すれば3頭中2頭は一桁着順の可能性がある。
去年はニシノラブウインクに注目したが普通にフラワーCでその馬に勝ったスタニングローズを評価すればよかったのにと反省。
基本的に上がり上位の馬がオークスでも期待できるのだから。
オークスは初の2400mでほとんどの馬にとって距離延長になる。
馬は走る距離を知らないので後半は失速ラップになりやすい。
1600や2000mを先行して勝っていた馬達が400mの距離延長でバテるのだ。
そして前半はスタミナ温存していた馬達やこれまでのレースで上がり上位、つまりゴール時点でまだスピードがあった馬達が有利になる。
オークスで一昨年3着に入ったハギノピリナのようなスタミナタイプが大穴。
勝ち上がったのが2200mで次の2400mも勝った。
ハギノピリナのようなタイプはスピードに欠くのでなかなか3着以内にはならないが、有力馬の中で後半に余力がありそうな馬を狙うのがオークスだ。
リバティアイランドが最有力だが、他の有力馬は比較的前で競馬している馬が多い。
クイーンC勝ちのハーパーは候補にあげたい。
そして差しタイプのドゥアイズと、穴馬として桜花賞上がり上位のキタウイング、シンリョクカに注目。
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