オークス枠順感想

過去10年で6枠の好走がないけど⑪ベルクレスタと⑫ライラックはいい枠だと思う。

①ウォーターナビレラは難しい枠。

2400mでは先行よりも控えた方がいいのだが、1番枠でいつも通りの好スタートを切ってしまったらわざわざ抑えないだろう。
2018年の1枠2頭、リリーノーブルやラッキーライラックのように前で競馬することになりそうだ。
願わくば、②③⑤が積極的に前に行ってウォーターナビレラがその後ろで溜める競馬ができれば。
折り合いは付くので溜めることはできる。
不安は二つ。
おそらく内が荒れて直線は内が伸びない。
2018年の1枠2頭も直線では真ん中に持ち出している。
一昨年は2、3着馬が、去年は2着馬が内で頑張ったが、基本は外有利。
4コーナー出口での進路どりが重要だ。
ウォーターナビレラは手前替えが速いのが長所であり短所でもある。
短い直線では有利だが、長い直線では後半に息切れしやすい。
騎手が追い出しを我慢しても周りが速くなればどうしてもつられてしまう。
やっぱり今回はむずかしいかな。

②スタニングローズ

過去の成績からは先行馬なんだけど前半はゆっくり入りたいタイプ。
今回は先行したらバテる。
うまく中団で溜めて直線で馬場の真ん中を突いてこれればいい結果。
果たしてレーン騎手の選択は?

③アートハウス

スタートはポンと出てくるし、脚が長くてフォームも大きい。
コーナリングでの跳びも大きいので先行した方がいい。
こういうタイプは内で包まれると走りが小さくなってストレスがかかる。
エリカ賞で先行してバテたので、忘れな草賞では外枠から馬群の中に入れて流れの中で走る競馬を教えていた。
馬群の中で我慢させてラスト1ハロンで11.1秒と爆発させた。
川田騎手の調教レースがうまく行った。
ゆったりと道中走れるので前半に無理をしなければ距離はもつ。
心配なのは今回が多頭数18頭で内枠に入ってしまった事。
もまれる危険が大きい。
前半で消耗しそう。
逆に前半で揉まれずに流れに乗って走れれば長くいい脚も使えるのでチャンス。

④ルージュエヴァイユはシンハライトの再現を狙う

2枠も内が伸びないので直線は真ん中から外に進路を取るだろう。
過去10年で2枠の馬で直線で内を突いて3着に入ったのは2012年のアイスフォーリスだけ。
そのアイスフォーリスも直線入り口では真ん中を狙ったが前壁で内に舵を切った。
2013年のメイショウマンボも4コーナーまでは内で、直線では馬場の真ん中に出した。
2016年の2枠シンハライトはルージュエヴァイユにも騎乗する池添騎手。
後方待機から直線で真ん中やや外に進路を取った。
追い込みタイプのルージュエヴァイユも同じような競馬になるだろう。
周りの枠の馬達が前に行くので⑥サークルオブライフを簡単にマークできるのも有利だ。

⑥サークルオブライフもデムーロ騎手は外に出す。

早い段階から外に出すのを意識しているでしょう。
位置取り次第では去年のユーバーレーベンのように早めに動くかもしれない。
差し馬だけど他の有力馬の騎手はこの馬の動向を見ながらのレースになるだろう。

⑦ホウオウバニラ

フローラSでは最初のコーナーでブレーキをかけて馬がイラ立った。
今回の枠ももまれる可能性が高いが横山パパは子供に見本を見せられるだろうか?
同じく軽量のビッシュ姉は+12キロでオークス3着。
プラス体重で出てきたら面白い。
ルージュエヴァイユを逆転するのは難しそうに見える


⑧ナミュールは直線に賭ける。

直線勝負。
サークルオブライフの後に追い出す。
4コーナー出口で④⑪⑫⑮⑯など他の差し馬とのポジション争いになる。

⑪ベルクレスタはいい枠に入った。

ベルクレスタは前に馬を置けるかどうかにかかっている。
置けないと阪神JFのように馬が抑えられずに前に行ってしまう。
桜花賞では内を意識したが直線に入って進路がなく外に持ち出した。
今回は内側の⑨⑩が前に出てくれるのでスッと内に入って中団でうまく流れに乗れる。
内外を見ながらレースできそうなのは有利。
前に置く馬次第では前壁になる危険もあるがチャンスは大きそうだ。

⑫ライラックは希望の後入れ偶数枠

外を周って差すのはフェアリーSで経験済み。
中山で外を周って差し勝つ馬は東京でもやれる。
外差し馬の中での4コーナーのポジション争いに勝てれば3着以内も見えてくる。
確実に追い込み脚は有るのでスムーズに走れることを祈る。

⑬パーソナルハイ

前走で逃げたし、馬はそのイメージを引きずっているだろう。
今回は同じく前走で逃げたラブパイロ―の方が前に行きそうだ。
⑤サウンドビバーチェも前走の入りが速かったので前になりそう。
外枠だし、距離延長もあるし、無理にハナにはこだわらないだろう。
外側の2~3番手じゃないか?

⑮ピンハイ

初めての外枠ですね。
今まで内でうまく立ち回った馬が外枠。
外枠の差しは四肢の可動域の広いディープインパクト産駒みたいに大きなフォームで追い込むのに向いている。
ピンハイも新馬戦のゴール前の走りは小さな体を目一杯伸ばして走っていた。
ここ2戦は内で進路を探しながら走っていたが、今回は外をフルスロットルで駆け抜けられそうだ。
正直血統面にも馬体の小ささにも騎手にも不安はあるがなんか捨てきれない。

⑯プレサージュリフト

出遅れても巻き返せる外枠は〇
距離ロスになるが、大外ぶん回しで加速するのはこの馬には合っているのでいい枠じゃないか?
あとはナミュール、ベルクレスタ、ライラック、ピンハイとの末脚比べに勝てるかどうか。

⑱スターズオンアース

この馬は立ち回りの良さに定評のある馬だから大外枠はほんの少しマイナスだけど何とかしそうでもある。
今回は外で5~7番手位で競馬しそう。
1コーナーまでに外側を前に行きながら後ろに付く馬を探していくでしょう。
4コーナーを周る時には前を射程圏内に入れているはず。
残り200mで先行勢を捕らえて先頭に立つか?
その後に追い込み勢の追撃をしのげるかどうか。

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