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JRAの競争中の事故を記録してみる

JRAの競争中の事故

前回の記事でイギリス、香港、アメリカ、オーストラリアと比べて日本では競走馬の予後不良のデータが簡単に手に入らないと書いた。

イギリス、アイルランド、オーストラリアでは民間の動物愛護団体が監視しているが日本の動物愛護団体は競走馬の予後不良には興味がないようだ。

海外のエネイブルにも日本からのファンレターが多かったようにファンとして競走馬を愛する心は日本人にはある。
しかし、競争中の事故や予後不良を大きく取り上げて一般に公開するような行為は日本人はしない。

JRAにしてもエクイターフによって馬場の凸凹を少なくして競争中の事故を以前よりも減らしたのにそういう事を大きく訴えかけない。
イギリスのBHA(英国競馬当局)はグラフで致死率を示し、安全なレースへの取り組みも紹介している。

イギリスの障害(上)、オールウェザー(中)芝(下)の致死率

障害での致死率が高いのはどの国でも同じ。
イギリスでは馬の視界が人間とは違う点に焦点を当ててこれまでのオレンジ色から白色に変更した。

日本ではいつからかは知らないが白色になっている。

だけど、日本のJRAのサイトでは何故白色なのかという記事はない。

JRAのサイトには環境への取り組みなどはあるが、安全なレースのための取り組みは見られない。

なんで?

小さなことでも競走馬が安全に走れるようにJRAはこういう事を行っています!みたいなのはどんどん公表していくべきでしょう?

『競走馬に関する調査研究発表会』は開かれているのだからその研究結果をJRAのサイトに誰にでもわかるように乗せるべきでしょう?

誰もが簡単にデータを見れれば中日スポーツの某米内記者みたいな的外れで感情任せの記事もなくなる。

自分で統計を取ってみることにした

文句ばかり言っていても生産的ではないのでとりあえずわかる範囲で統計を取ることにした。
今年のこれまでにレース中の事故がもとで亡くなってしまったお馬さんは2頭。
ダートで骨折、芝で急性心不全。
一生懸命に走ってくれてありがとうね。
ご冥福を祈ります。

現役中に亡くなった競走馬の供養

今回、事故に遭った馬達を調べていく過程で馬達の掲示板でこんな疑問がありました。

Q:馬って死んだ後葬式とかするんかな…?

年に一度法要が行われるみたいです。

東京にある浅草の浅草寺で営まれているのですね。

お馬さん。
GⅠウイナーだろうが未勝利馬だろうが関係ない。
たとえデビューできなかったお馬さんだって手塩にかけてきた牧場関係者は君たちの事をわすれないだろう。
一度でもレースで走れば君たちの事を気に入ったファンは必ずいる。
例え勝てなくても心に残っている馬はいる。
馬主ではなくても応援している馬が勝った時の喜びでタンスの角に脚の小指をぶつけた人も多いだろう。
何度も何度も外した馬券の数だけ思いは募っていく。
お馬さんたち。
一生懸命に走ってくれてありがとうね。

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