中山記念 パンサラッサおめでとう!

勝ち馬 パンサラッサ

土曜日にも書きましたが、今年は去年ほどの前残り馬場ではありません。
パンサラッサが開幕週の中山で唯一の逃げ切り勝ちです。

クッション値でも去年の土日が11.9、12.2に対し今年が9.5、10.1

原因としては今年の2月の寒さで野芝のみならず洋芝の生育も不揃いだった事。

去年は暖冬で2月上旬の最高気温は13.0度でしたが今年はそれよりも3.4度も低かった。
平均気温も1月並みの気温だった。

中山記念以外のレースタイムで大きな違いが見られたのは土曜の幕張Sで去年より2.3秒遅かった。
しかし、それ以外のレースでは大きな違いは見られなかった。
これは馬のレベルやレース質にもよるのでハッキリとは言えないが、『前残り加減』を見れば去年よりは時計がかかる馬場だと思います。

クッション値も去年より2.1低く、去年よりも少し時計のかかる馬場だったというのを頭に置いてレースラップを比較してみよう。

2022レースラップ 12.7 - 11.2 - 11.3 - 11.1 - 11.3 - 11.5 - 11.6 - 12.2 - 13.5
2021レースラップ 12.7 - 11.2 - 11.2 - 11.4 - 11.5 - 11.8 - 11.7 - 11.5 - 12.1

今年は自滅的なハイペースですね!

坂のある最初の600mは35.2秒で去年よりも遅かったが、
その後の下りが大きな違いだ。
去年は下りでペースを落ち着かせた。
3コーナーでは11.8秒まで落ちている。
それが今年は下り坂で勢いをつけて11.1秒とペースアップした。

過去10年の中山記念でここで加速したのは2013年の3着シルポートだけ。
2013レースラップ 12.9 - 11.8 - 11.5 - 11.3 - 11.1 - 11.4 - 12.0 - 12.0 - 13.3

このシルポートも大逃げ馬でマイラーズカップ2連覇した馬。
2013年は1着が4コーナー3番手、2着が2番手と前目の馬で上り3ハロンは35秒台
今年は2,3着の上り3ハロンは36秒台。
今年の方が最初の600mで1秒速く、逃げ馬だけでなく全体としてペースが速かった。
ガロアクリーク以外はほぼ人気通りの結果ではあるが2番手集団の最後の失速を見るに前に厳しい流れだったと思う。

去年3着のウインイクシードは去年1分45秒0(上り35.3秒)だったのが今年は1分47秒4(上り37.5秒)。
去年はクッション値12.2の超高速馬場でペースも向こう正面で緩んで前に有利な展開。
それが今年はやや時計のかかる馬場で最後に大きく失速した。
去年も今年もウインイクシードの1200m通過は1分9秒7と1分9秒9とほぼ同じなのだから如何に馬場に違いがあったかがわかる。

1着 △パンサラッサ
大逃げ万歳!
向こう正面でも容赦なく加速していった意気込みは素晴らしい!
最後の坂ではさすがに脚が上がっていたが粘った。
勝ったパンサラッサが私のみならず他の騎手達が思うよりも強かったという事。
菅原騎手『馬はよく頑張ってくれましたが、勝った馬が強かったです』
横山武騎手『理想のポジション、競馬でしたが誤算だったのはパンサラッサが想像以上に強かったことです。ペースが速かったので前が止まる計算でしたが、あれで残られたら手の打ちようがありません』
松岡騎手『パンサラッサの真後ろのイメージでしたが、速かったのであれ以上ついて行っても仕方ないのであの位置になりました。粘ってくれましたが、勝った馬が強かったです』
強かったです。

2着 〇カラテ
ラスト3ハロン36.0秒です。
最後に詰めていたように見えるけど追走に脚を使わされているのでそれほど余裕があったわけではない。
ゴール後は先頭に立ったが脚を余したと言うほどではない。
ただパンサラッサを捕まえるに足りなかっただけでカラテのポテンシャルは見せてくれた。

差しを選択した位置取りからの競馬としては申し分ありません。
あれよりも速いタイミングで上がるのは無謀でしかない。
土曜のレースぶりから菅原騎手のレース勘は間違っていないのでやれることはやった。

ただ、もしもダノンザキッドが普通にスタートしていたらと思う。
川田騎手は大逃げの時の対応が上手い。
体内時計でのペース判断がきっちりできているのだと思う。
ダノンザキッドが早めに動いてその後ろについて行く展開なら面白かった。

3着 ◎アドマイヤハダル
厳しい流れでした。
今日は前の2頭が強かった。
ジャックドールといい、2戦続けて強い逃げ馬にしてやられた。
力は出しているからこの2頭の逃げ馬が強いと言う事。
なんか物差し馬になりそう。

4着 ガロアクリーク
復活です。
田辺騎手のコメント
「休みが長く再スタートで半信半疑でした。追い切りは様子を見ながらやっていましたし、最終の追い切りはまずまず良かったのですが、ビシッと仕上げていませんでした。甘くないと思いましたが、センスがあります」
叩き台でこの結果ですから次が期待できますね!

5着 ▲ウインイクシード
松岡正海騎手のコメント
『こういう展開になると思っていました。パンサラッサの真後ろのイメージでしたが、速かったのであれ以上ついて行っても仕方ないのであの位置になりました。粘ってくれましたが、勝った馬が強かったです』

6着 ヒュミドール
M.デムーロ騎手のコメント
『よく頑張ってくれました。しかしこのペースでは忙しく、前が止まりませんでした。じっとしていて瞬発力勝負に持ち込むのが良いのですが、1800mは忙しかったです』

7着 △ダノンザキッド
川田将雅騎手のコメント
『返し馬では抜群に具合が良く感じました。中山に嫌な記憶が残っているのか全く走る気になってくれませんでした。また考えなければいけないですね』
出遅れて早仕掛けして長く追って良く走ったと思いますよ。
中山は買ってはいけないのかな。

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