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オールカマー ジェラルディーナおめでとうございます!

勝ち馬 ジェラルディーナ
勝ち時計 2分12秒7
レースラップ 12.3 - 11.6 - 12.6 - 12.4 - 12.2 - 12.1 - 12.0 - 11.9 - 11.8 - 11.7 - 12.1
前後半 61.1-59.5

乾いて行く過程で内が伸びる馬場

まず、今日は土曜日の重馬場から急速に乾いて良馬場になりました。
つまり、『乾いて行く過程で内が伸びる馬場』になりました。
9レースをみればその傾向はわかったと思います。

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1~3着の⑤⑬④は道中で内側を走っていました。
⑤と⑬は4コーナー出口で外に出しましたがこれは前の馬に邪魔されずに走る為です。
重要なのは道中で内側を走っている事でした。

今年のオールカマーはこの9レースを見て馬場傾向を把握できたかどうかが一番のポイントだと思います。
それを踏まえてレース映像を見返してみると、もう答えは明らかです。

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向こう正面で内ラチ沿いを走っていた4頭。
前から⑬、③、②、①
この4頭で1~4着を占めています。

どの馬が内ラチ沿いを走るかを予想するレースでした。

ヴェルトライゼンデやデアリングタクトの脚色が鈍ったのは、外を走ってしまったためです。
まぁ、他にもいろいろと言いたい方々もいらっしゃるでしょう。
今回は目標のレースではなかったからとかなんとか。
それは各自の意見と言う事で。

私の見解は内外の馬場差が響いたレース。です。

上位人気で実績もある馬だと安全策をとりがちなんですよ。
自分のタイミングで動ける外というのは力のある馬には良いポジションです。
普通の馬場ならば。

1着 ジェラルディーナ

予想で次点にしてこう書きました。
『追切の動きはそれほど良くもなかったが、前有利の京都記念でも良く追い込んで4着。
騎手が替わるのも何かのきっかけになるかもしれない』
なんとなく予感はあったのでこう感じたままに文章に残しました。
買い時かもしれない、と最後まで悩んだのですが印をつけれなかった。
騎手が替わるタイミングなんですよね。
別に福永騎手が悪かったと言うのではない。
ただ、何回もレースに騎乗していると騎手の中で馬のイメージが固まってしまう事がある。
それが馬の本来の力を引き出すのを妨げることになってしまう事もある。
今回がそういう例だったという事。
そこに何となく気づいたけれども重視できなかった。
失敗。

2着 △ロバートソンキー

神戸新聞杯で『ハマれば3着ある』と予想してレース後はキセキのようになれるかもと期待していた馬。
今回は気になる馬達で
『前走の新潟ではさらに重心が安定した走りを見せた。
馬場不問タイプで中山も問題なく走れる」
着差こそ少なかったのですが、以前よりもどっしりとした重心の安定した走りから成長したと思いました。
期待していたのですが、1番枠に悩みました。

予想で、
『難しい枠に入ってしまった。
伊藤さんは菊花賞でも直線で荒れた内側に進路を取ってしまった騎手。
前走は外枠もあって外をまわしたが、今回は直線で内を選択しそう。スペースがあるかどうか』

レース後の調教師さんのコメントでも
「どうしても器用に立ち回れないのが今後の課題ですね。この馬の脚質にあったレースを選択していきたいです」
とあるように本来は内で馬群を捌くのは得意なタイプではありません。
『キセキのように』と期待したのもストライドが大きいため馬群の中だとストライドが理想よりも小さくなるストライドロスになって力をそがれてしまうためです。
本来は前走の新潟のように外を気持ちよく走るのがベストです。
それが今回は内で、しかも4コーナーのコーナリングでうまく加速できないながらも左斜め前にできたスペースに右ムチと共に果敢に飛び込んで行ったのは素晴らしい反応そして今までにない操縦性を見せてくれました。
ここら辺も重心が安定してきたからこそで全輪駆動に近い感じになってきました。

勝ち馬との差は直線での進路どりがスムーズだったかどうかだけ。

反動なく秋のレースを使えればいいのですが。

3着 ウインキートス

確かに恵まれはしましたが、やはりリピーターはおさえなければいけないんですね。
例え、ローテーションが違っても人間が勝手に判断してはいけない何かがそこにはあるんですね。
反省


4着 バビット

さすがセントライト記念の勝ち馬。
同じ時期の同じ条件は走りますね。
しかし、あえて言わせていただけば、長期休養明けのバビットでさえ走る場所が正しければ4着に入る馬場傾向だったという事。

人気馬達の5,6,7着と言うのが道中外を走っての精一杯の成績だったという事です。

それぞれの騎手達のレース後のコメントが少しぼんやりとしているのもそのためです。

テーオーロイヤル(菱田裕二騎手)
「返し馬に行った時に迫力を感じませんでした。これが休み明けの感じかなと思いました。道中もいつもに比べるとやや手応えがありませんでした」

デアリングタクト(松山弘平騎手)
「比較的落ち着いていて、返し馬も良い形でした。道中もリズム良く折り合いがついて、自分のリズムを守ってレースをしました。ポジションはあまり意識せずにリズム重視で乗りました。

 決して良いポジションではありませんでしたが、リズムの良さなどを考えるともう少し伸びてもいいはずだと思います。調教も前走より動けて、状態が上向いているのを感じました。

 ここは楽に勝ち負けしたかったのですが、最後は前を交わすのがやっとでした。これだけの人気馬で結果を出せず申し訳ありません。また仕切り直したいと思います」
(杉山晴紀調教師)
「ゲートを出て、外に行きたい馬が多く、そこはパスして後ろでした。

 道中は手応えも良く、イメージ通りでした。ただ、上がっていく時に、いつもの感じとは違いました。

 それでも好調な時ならもう少し脚を使えたと思います。休み明けのせいでしょうか?今日は少しおとなしかったです。良い時は騎手が手を焼くほどの馬なのに、そのらしさがありませんでした」


ヴェルトライゼンデ(戸崎圭太騎手)
「スタートは出てくれましたが、もう少し良いポジションにつけられれば良かったです。後ろから外を回す形になりました。手前を替えづらく、緩さも感じました」

ただ、デアリングタクトの杉山調教師のコメントは少し気掛かりです。
古馬になってのエピファネイア産駒は『走りたい気持ち』があるかどうかが重要で、最終追切がいくら1週前に強めに追い切っていたからとはいえなんか大人し過ぎたと『気になる馬達』で書きましたが次のレースも注意が必要です。

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