フローラS エリカヴィータおめでとう!

勝ち馬 エリカヴィータ
勝ちタイム 2分0秒4
レースラップ 12.9 - 11.6 - 11.4 - 11.8 - 12.5 - 12.6 - 12.8 - 11.6 - 11.4 - 11.8

前置き

馬を見る目が無いと改めて思い知らされたレースになりました。

個人的に非常に難しくなったレースだと思います。

原因その1、昼前から降り始めた雨の影響
スタミナに不安があった馬には厳しい馬場になりました。
良馬場ならごまかす事もできたのですが、足元が柔らかくなってマイラー指向の馬に不利な馬場になった。

原因その2、逃げ争いをしたのにスローペースになった
騎手は自分たちの体内時計だけでなく、前の馬や騎手の動向を見てペース判断します。
⑭シンシアウィッシュが外枠からかかりながら内で先頭のパーソナルハイに絡んで行った時に、他の騎手達は『ハイペースに巻き込まれないように』と考えたはずです。
2コーナーで3番手以降が離れたのはそういう事だと思います。
そしてペースが遅くなった3コーナーで⑭が下がり始めたのも他の騎手には『前が速すぎてバテた』と見えたのではないでしょうか?
だから12.5-12.6-12.8とペースが落ちたのにも関わらず3-4コーナーで後ろが前を捕まえに行かなかった。

前の2頭以外の騎手は『ハイペースで前の2頭が潰れる』と思い、前の2頭を無視して直線勝負に賭けました。
しかし、実際にはペースは速くなく前残りの展開で後ろからでは届かなくなりました。


原因その3、9レースまでは必ずしも内前有利ではなかった
開幕週で前の馬が残っていましたが、必ずしも内前有利ではなく、決め手がある馬の外の差しも決まっていました。
しかも9レースでルメール騎手がボーデンで『仕掛けが早すぎたかもしれない』という反省をしていたので慎重になったかもしれません。


1着 エリカヴィータ

2週続けてルメール騎手からの乗り替わり重賞優勝。
先週は福永騎手で今週は田辺騎手。
今年の田辺騎手は調子いいですね。
4月24日時点で【21-24-15-124】
なんと!単回収率120%!!!
田辺ッちを買い続ければあなたも勝ち組!
5番人気以内で【19-17-13-49】勝率19.4%、単回収率114%
6番人気以降で【2‐7-2-75】勝率2.3%、単回収率127%
キチンと上位人気馬で回収率100%超えは信頼の証。
ダート【10-16-9-63】単回収率139%
芝【11-8-6-61】単回収率99%
ダートの方が良かったりするw

ちなみにCルメ騎手は【40-38-21-83】で単回収率は恐怖の64%

田辺騎手のコメント
「マイルをずっと使っていたので、普通にゲートを出られればポジションを取れるかなと思っていました。開幕週ですし、何もなければ好位を取りたいなと思っていました。調教師と打ち合わせをして、イメージ通りのポジションをキープできました。

 前走は不利もありましたが、まだ弱いところもありました。精神的に気が立っていて、スタートの出遅れがあっての敗戦でした。その後はゲート練習をするなど、今日に向けて準備をしました。

 きれいな走りをするので雨は気になりましたが、芝のコンディションが良いのはプラスだと思っていました。トライアルなので、勝てても権利を取れても良いので、積極的に行きました。マイルよりも距離があった方が良いパフォーマンスを出せます。1コーナーの入りや直線で狭いところがありましたが、ガッツのある走りで抜け出してくれました。更に強くなると思います」

今日のレースでは一番上手く騎乗したと思います。
キレイな走りですが、ヒザも高く上げますし、上半身も強く胸を張っているので重馬場でも大丈夫でしょう。

2着パーソナルハイ

内枠になった時から吉田豊騎手だし逃げるかも?とは言われていました。

吉田豊騎手のコメント
「枠順も良かったので、上手くゲートを出てハナに行けるようなら行ってみようと調教師と話していました。向正面でシンシアウィッシュが来ましたが、ペースを遅くする気はなく、後ろで牽制してくれればと思っていました。
直線も後続を待たずにスパートして、自分の競馬はできたと思います。もうひと踏ん張りでした。中1週でよく走っています。馬に頭が下がる思いです」

引かなかったのはさすがだし、その後はしっかりとペースを落として後半にも備えました。
吉田豊騎手は逃げるの上手い。
ただ今年は芝ではパンサラッサ以外で勝っていない。
馬も母方のアメリカ血統の良さが出たレースでしたね。
前半に速いスピードで先行して粘りこむ。
ただ、これでオークスは難しくなったかもしれない。
赤松賞のあとの阪神JFみたいになるかも。

3着 シンシアウィッシュ

デムーロ騎手のコメント
「返し馬では落ち着いていたのですが、外枠でスタートから一気にハミを噛んでびっくりしました。すぐに折り合いはついたものの、逃げ馬を捕まえるのに脚を使ってしまい、その分届きませんでした。残念です」

いやはや、前半あれだけガッツリ行って3着に残すとは。
しかも3コーナー手前で後退した『死んだふり』も後続を抑えるのに大きかった、
本人はそんな意思はなかったんだろうが。
スタミナもあるし心肺機能もしっかりしている。
これでオークスに出られないのが非常にもったいない。
馬の状態が悪くなければ今から欧州に持って行って2400m重賞に挑戦も有りだと思う。
ノースヒルズさんどうにかならないかなー?
6月のアスコットのRibblesdale Stakesから7月の愛オークスや8月のヨークシャーオークスとかね。

5着 △ルージュエヴァイユ

戸崎騎手のコメント
「テンションは変わらずに来ていました。ポジションは取れましたが、馬場の影響があるのか、前が残る競馬になりましたね。それでも1頭だけ追い込んできましたし、届きませんでしたが力のあるところを見せてくれました」

ねー、前の2頭に見事にだまされたんですよ。
結果から見ればポジションは後ろすぎたのですが、レース中の騎手はポジションを取れたと勘違いしてしまった。
この馬もシンシアウィッシュ同様に今から欧州に行った方がいい。

6着 ◎ラスール

ルメール騎手のコメント
「道中我慢してくれた分、直線は少し伸びてきましたが、坂を上がってから疲れてしまいました。この距離は長いかもしれません」

坂を上がってから疲れたのは確かだけど前の馬とは最後まで差を詰めていた。
①には終いの脚は完敗だが他の馬との比較では大きく劣ってはいない。
この馬は瞬発力タイプではないのに控えてしまったのが一番の敗因だと思う。
前に行って粘りこむタイプなのにね。
9レースのボーデンで仕掛けるのが早すぎたのを後悔していたのが尾を引いていたんじゃないか?

7着 ▲ホウオウバニラ

この馬は⑫⑬がスタート後に前をカットしてきたので後手を踏んでしまった。
それがすべて。
先行できれば違った結果になっただろう。
次は1勝クラスで人気してしまうが買い。

8着 △キタサンシュガー

内でこの馬なりの位置を取れて悪くはなかったが最後は現時点での力の差。
この後の成長に期待。

10着 △ストキャスティーク

あの位置取りからはノーチャンス。
展開が合わな過ぎた。
この大敗で次の人気が落ちればいいのだが。
次も買い。

15着 〇ルージュスティリア

福永騎手のコメント
「理想的なポジションで競馬はできましたが、脚が溜まり切らなかったです。距離を含め、伸び切れなかった感じです。もう一度やり直しです」

これは逆に前に行ってはいけなかった。
マイラー体型が先行してやや柔らかい馬場でスタミナを削られてバテた。
例え後方待機していても今日の展開では3,4着までか。

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