七夕賞 気になる馬達

先週のラジオNikkeiの反省

開幕週だったがそれほど速い馬場ではなくて前有利でもなかった。
1分46秒7というのは過去の良馬場でも普通のタイムなんだけど日曜の他のレースのタイムから去年の1分48秒0より少し速いぐらいだと思っていました。

ラジオNikkei賞は内有利だった。
淀みのないペースで逃げて2着した馬。
1,3着馬も道中は内ラチ沿いで内を突いた方が1着。
上がり最速も後方から内ラチ沿いを走った11番人気。
この4頭、4着馬も含めて5頭とも道中で内ラチ沿いを走っていた馬。

ペースは平均的で前後の有利不利がなく、内外の走行距離の差が響いたレース。


10レースは直線で外の方が良かったんだよね。
ハイペースだったのもあるんだけどさ。
だからバイアスとして外が伸びなかったとは言えない馬場。

先行馬と差し馬を混ぜて選んだのは方向性としては良かったのだが

1着 △フェーングロッテン
福島が合いそうな馬だとは思いました。
直線であの狭い所を抜けるとか、去年の英ダービーのアダイヤーかと。
ブラックタイドxキングヘイローxサクラバクシンオーは当たりの配合ですね。
秋にはさらに良くなる馬です。

2着 △ショウナンマグマ
もまれるのが苦手なので逃げれたのが良かった。
1000m通過58.8秒は過去の良馬場と比べて少し速い位。
途中の800mをほぼ12.0秒とキレイにイーブンペースで走れたところに才能を感じる。
気分よく走れれば力はあるんですよ。

3着 サトノヘリオス
外をまわしていても届かなかったし1番枠から経済コースを通って4コーナー出口で前のスペースに突っ込むでしょう。
デムーロ騎手の馬を押しやる形になったけどああいうのは欧州だと罰金にならない。
厩舎の指示もあっただろうしあそこで行かない方が後で関係者から文句を言われる。
デムーロ騎手は接触が嫌いでなるべく安全運転タイプ。
ルメール騎手はあのくらいのこじ開けは普通にやる。

5着 〇ゴーゴーユタカ
位置取りが後ろすぎましたがいい脚を見せてくれました。
次のレースも期待できます。

6着 ◎ボーンディスウェイ
これが石橋騎手。
間違った選択をする天才。
最近は高松宮記念でも1番枠で内がいいのになぜか直線で外に持ち出した石橋騎手。
石橋騎手がどいたスペースをナランフレグが華麗に駆け抜けて勝ちましたとさ。
1800mはこの馬には少し短いから積極的に前のポジションを取りに行くべきでしょう。
小回りで大外をまわすとかこの馬に瞬発力はないですよ?
勝負勘が悪いというか、わざわざ勝てる筋を見逃す騎手。
まさか6番枠で前を取りに行かないとか想像もできませんでした。

8着 ▲グランディア
出遅れが全て。
最初の3ハロンが速かったからあそこで無理に巻き返していたら脚を使い果たして終了していた。
その後もイーブンペースで緩む事が無くて追い上げるタイミングがなかった。
外を周っていい脚を見せているので次に期待。

9着 △ミッキーブンブン
だんだん良くなってきた。
しばらくはこのレースぶりを続けるべき。
後方待機なら距離延長で良くなる。
時計のかかる馬場希望。

福島の重馬場

福島は基本的に排水が良くない。
暗渠管もなく排水が悪い競馬場。
雨が降ると痛みやすく内を空けてレースすることが多くなる。
ただ、エクイターフのためにこの7月の野芝が元気な時期は春秋の福島よりは痛みにくい。
そのため、コース取りと雨が降っている最中か、乾いていく途中かによって重馬場適性の重要度が変わる。

2020年の七夕賞(重)
1着(ステイゴールドxサドラーズウェルズ)、2着(キングカメハメハxディープインパクト)、3着(ルーラーシップxアグネスタキオン)

直線で全体的に内を大きく空けて外を周ってきた。
特に外側を走る時には『重馬場適性が低い馬』でも走れてしまう事がある
2020年の上位3頭が他の重馬場で苦戦しているのもうなずける。

2019年のラジオNikkei賞(不良)
1着(ヴィクトワールピサxホワイトマズルxサドラーズウェルズ系),3着(ディープインパクトxサドラーズウェルズ系)は7枠で外を周ってきた。
2着は1枠で内を走ったマイネルサーパス(アイルハヴアナザーxタマモクロス)


血統はステイゴールド系、ロベルト系、サドラーズウェルズ系、キングマンボ系のキングズベストやルーラーシップ、ダンシングブレーヴ系、ドイツ系。

今年の出走馬のほとんどがあてはまりそうだ!
どなたも適性を考えてこのレースを狙っているってことだよね。

中山と福島は違う

2018年は3番人気の危険騎乗からの落馬もあり大荒れの年ですが、いくつか教えてくれることがあります。

一つは道中で外を周ってはいけない事。
先週のラジオNikkei賞のボーンディスウェイもそうですが2018年の1,2番人気も道中で外を周りました。
3コーナーから外に出したコーナーで外を周った2着馬はそれまでは内の最後方にいました。
道中で外になりそうな馬は注意です。

また、この1,2番人気はハービンジャー産駒。
ハービンジャー産駒は中山に比べて福島の成績が悪く、福島実績のあった4番人気のマイネルサージュが2着に入り、実績のなかった1,2番人気が4,6着と沈みました。

これはなにもハービンジャー産駒だけでなく、他のどの馬でも中山実績は参考程度で福島実績のあるなしを重視した方がいい。


7,8枠の成績の悪さ

過去10年で8枠で3着以内に入った3頭はサンデー系馬体重490キロ代とやや大きめ。

評価

勝ち負け
エヒト 今年のGⅡ2戦を見れば勝ち負け期待

2着候補
ヒートオンビート
アンティシペイト

3着候補
ヤマニンデンファレ 内枠を引ければ!
ヒュミドール   外枠希望
トーラスジェミニ  リピーター枠

穴でエヴァ―ガーデン

出走予定馬

ヒートオンビート 57
キンカメxディープインパクト
2年前の2着ブラヴァスもこの配合でなかなか勝ちきれない馬だった。
ヒートオンビートも勝ちきれないタイプ。
天皇賞春4着は素晴らしい!
絶賛できるのだが、GⅢハンデ重賞を勝てるかどうかは全く別の話。
安定感はあるし実績上位なのでバッサリは切れない。
前走天皇賞春っていうのもほとんど出走例がないけど2019年に3着している。
2,3着の軸にするという考え方もありそうだ。

アンティシペイト 56.5
ルーラーシップxディープインパクト
ハイペースの福島民報杯をマクって快勝。
外々を周ったけど、この馬の走りに合っていた。
ルーラーシップ産駒で足長さんでストライドが大きめのピッチ走法。
外の方がのびのび走れるタイプ。
オホーツクSでも大外を周って勝ってる。
ルーラーシップ産駒のこのタイプは重馬場でも大丈夫でしょう。
アルゼンチン共和国杯のように瞬発力勝負では劣る。
ハイペースで前が潰れる展開が最高。
今回も先行馬がけっこういるので枠の並びによってはこの馬が有利な展開になりそう。

ヒュミドール 56
オルフェーヴルxチチカステナンゴ
2020年に7月の福島勝ちあり〇
その後も去年11月の福島記念2着と福島得意。
去年の荒れ馬場だった小倉記念も2着してる。
今年は中山記念6着は素晴らしいでしょう!
大阪杯が良くわからない。
デムーロ騎手のコメント
「スタートは良く、勝った馬の後ろにいたが3、4コーナーで手応えがなくなっていた。直線は馬が諦めて頑張らなかった。馬場も合わなかった」
おそらく内を走っていたのがダメだったんだと思う。
オルフェーブル産駒は馬群の中でイライラする馬が多い。
ヒュミドールも好走した小倉記念、信夫山特別ともに外を周っている。
外を走れるのなら面白い。
内だと凡走する可能性あり。

モズナガレボシ 55
グランプリボスxクロフネ
プリンスリーギフト系なので小倉の好走はわかる。
得意なのは小倉新潟。
福島はそこそこ。
跳ぶタイプだけど重心が低くて硬い馬場はもちろん重馬場でも走れる。
跳ぶタイプだし、これまでの成績からも外枠の方がいい。
ゴチャつくと良くない。

レッドジェネシス 56.5
ハイペースや重馬場で前がバテる消耗戦が得意。
位置取りが後ろになりやすいので展開に大きく左右される。
小回りは難しいだろう。

ヴァンケドミンゴ 56
ルーラーシップxアグネスタキオン
2020年の3着馬。
福島は得意だが56キロは少し厳しい。
福島枠でおさえるのもアリ。

ショウナンバルディ  57
キングズベストxリダウツチョイス
去年の3着だが斤量は2キロ増
今年は他の馬を選びたい。
リピーターでおさえるのもアリ。

トーラスジェミニ 57.5
キングズベストxマンハッタンカフェ
去年の1着だが斤量はたったの0.5キロ増
エプソムカップのレース後コメント
「思い通りのレースはできた。金杯の時のように、やめるようなところもなかったし、次につながるレースはできました」
個人的にはあのメンバーで2キロ重かったのはキツイだろうと思う。
2走前のダービー卿も着順は今年の方が悪いがタイムと着差はほぼ同じ。
悪くない状態だと思う。
斤量も0.5キロしか違わないし、この馬ははおさえるべき。
先行争いが激しくなると難しい。

プリマヴィスタ 53
ハーツクライxクロフネ
7月の福島2000m勝ちあり〇
最近の2勝は中京2200mだし、好走も2500m、1800m。
非根幹得意?
斤量と近走から買いたくなるけど罠かな?
勝ちはないが3着はありそう。

フィルコメン 55
ヴィクトワールピサxストームキャット
2000mは久しぶりだけど後方待機で瞬発力を活かす競馬なら大丈夫。
ポジションを取りに行ったらもたない。
石橋騎手が過去にこの馬に乗った時は前で競馬しているので難しいか。
堀調教師の「前進気勢を生かして積極策で能力を出し切りたいところ」というコメントもある

ヤマニンデンファレ 50
ローエングリンxダイワメジャー
勝ち上がりまで時間がかかったし、去年の秋から馬体重増で成績が上がってきたので『成長待ち』だった馬。
先頭にはこだわらないが内ラチ沿いは確保したい。
ペースはそこそこ流れた方がいい。
むしろ初音Sのように33秒台の瞬発力を要求されると不利。
馬体重は増えたけど背が高くて筋肉質ではない。
小回りでの持続力勝負の方がいい。
スピカSの0.1秒差4着もなかなかいいメンバー。
内枠をひけば熱い!

エヴァ―ガーデン 52
アイルハヴアナザーxゴールドヘイロー
ヤマニンデンファレより2キロ重く馬生の厳しさを味わっているが、新馬で福島2000m勝ちは見逃せない。

ロザムール 53
去年の2着でなんと同斤量!!!
しかし最近の負けっぷりは見事でござるなー。

エヒト 54
ルーラーシップxディープインパクト
なんで想定14番人気なの???
去年12月の阪神2000mは内でうまく溜められたとはいえ、いい末脚。
AJCCは直線で馬群に阻まれて脚を余しまくり。
馬はもっと走れそうな顔してた。
京都記念は上り3位で良く追い上げたけど前有利の馬場。
あのメンバーで別定で0.4秒差だよ?
ハンデGⅢで54キロなんて勝ち負けでしょう!!!

シークレットラン 54
調教師のコメント
「トモを傷めて休んでいた。少しズブいところがあるので、ヨーイドンの競馬は合わない。中山に良績があるし福島も合うと思う」
2020年に7月福島2000m2着。
後方待機からどこまで。
次の距離延長で買いか?

マウントゴールド 57
去年の4着で同斤量。
9歳だけどステイゴールド。
前走大敗だけど…
流石にない…よね?
内枠ならかろうじて可能性ある

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