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株:6月9日 レーザーテックに関しての今中さんのお話:半導体装置メーカー

このnoteは素人の妄想の垂れ流しであり、特定の商品の勧誘や売買の推奨等を目的としたものではなく、特定銘柄および株式市場全般の推奨や株価動向の上昇または下落を示唆するものでもなく、将来の運用成果または投資収益を示唆あるいは保証するものでもない。
最終的な投資決定は読者ご自身で判断するっス。


まとめ

レーザーテックは守秘義務はあるがもっと反論しないとあんな『できの悪い事実誤認レポート』が既成事実になってしまう。

NVIDIAかそれ相当のGPUの需要は今後数年続きそう。
そのGPUに必要なDRAMの需要も同様に続く。
日本の半導体装置メーカーもそのおこぼれにあずかれる。

ディスコは外貨建て売上高が多く、円安が業績を押し上げた。
東京エレクトロンは円建てで円安の恩恵を活かし切れていない。
それでも両社ともこれから期待できる!

マーケットプレスでの今中さんのお話

アップルに関して


ようやくアップル・インテリジェンスと言うモノを出してきたが、生成AIについては何もやってこなかったというのがハッキリした。
今年の夏からベータ版を出して、それがうまく行ったら製品化する。
アイフォンPro15以降の製品でないと使えないので、アップル・インテリジェンスが上手くいけば製品の買い替えを促進するかもしれない。
アップル・インテリジェンスで注目はセキュリティ。
基本は端末で処理をして情報量が多くなったらアップル内のクラウドで処理をして他には情報がいかないようにする。
個人のセキュリティとしてはこれが一番
Siriの強化などもあるが、何がスゴイというわけではなく、やっと出してきたという印象。
株価が上昇したのは17兆円という前代未聞の自社株買いのおかげ。
NVIDIAのように脚元で急速な成長が起きているというわけではない。
どちらを買うか?に対してのマーケットの答えはもう出ている。
それがNVIDIAの時価総額1位

レーザーテックに関して



スコーピオンキャピタル(SC)がだしたレーザーテックの不正会計疑惑。
SCのだした疑惑レポートが間違いでレーザーテックの株主の利益を棄損している事に対応するのはレーザーテックの責任。
レーザーテックが何もしなければこのレポートが真実だと既成事実化してしまう。
不正疑惑に関してはレーザーテックはリリースを出して明確に否定した。
SCの疑惑レポートは一種の事実誤認。

SCの疑惑レポートには『ACTIS A150とA300は光源が弱くて使えない、TSMCの元技術者の話を聞くととても評判が悪い』とも書いてある。

レーザーテックの最⼤の顧客、とりわけその売上⾼の約80%を占めるTSMC、インテル、サムスンという3社は、同社について葛 藤、失望、苛⽴ちの思いを抱いている。TSMCとしては数年も前にACTIS装置の購⼊を⽌めたという。インテルでは、極端紫外線 マスク検査の責任者は、レーザーテック製の装置について極度な不満を抱き、⼈を激しく怒鳴り散らしたりするので、会議へ出 席禁⽌となった。

https://scorpionreports.s3.us-east-2.amazonaws.com/JpFinal.pdf

それに対してレーザーテックはACTISの受注はちゃんと増えていると数字を出して反論。
ただ、それに続く反論がでていないので『光源が弱いのは本当なのか?』『TSMCやインテルの中で評判が悪いというのは実際どうなのか?』という疑問は残ったまま。

ただ、不正会計が無いと言うならば受注高は信頼していい。
この1-3月の受注高は急増している。

TSMC向けに初期だしたA150が何回も手直しを要求されてなかなか検収してくれなかったが、ようやく今年度の第1四半期に検収してくれることになった。つまり合格点をもらったと推測される。
しかし、あくまで外部からの推測で本当のところはわからない。

ACTISの性能の低さ、光源が弱くて頻繁に取り換えないといけないという元TSMC技術者のインタビューがあるが、台湾の国策企業の元技術者がそんなペラペラと需要情報を話すものなのか?

インテルの現役技術者に金銭供与を持ちかけて情報を取ろうとしています。
話の内容は『大して使えなかった』とレポートにあるが、これはインサイダー情報の収集になる。

KLAがいずれ性能の高い検査装置を出してくるだっろうという見方は常にある。

それをふまえて、SCは『KLAはTSMCに対して2025年に来てくれたらちゃんとしたマシーンを出す』とレポート。

しかし、それは半導体業界のことを全く知らない人間が書いたとしか言いようがない。

何故かというと、次の設備投資は2ナノになる。
ACTIS A150とA300は3ナノから先。
2ナノの量産開始は2025年の10ー12月期にウエハー投入開始。
つまりそれまでに製造装置と検査装置をそろえてちゃんと動かせる状態にしておかないといけない。
それまでに製品が無ければ、将来出る出ると言っても採用されない。
KLAと比較するなら、KLAが製品を出してからじゃないと話にならない。

さらに『電子ビームを使ったフォトマスク検査がいい』とSCのレポートで言っているが、スピードが遅すぎて使えない。

製造装置や検査装置の選定は量産開始時期から逆算して行われるので、その時点で手に入るのはACTISだけ。

なので、色んな不満はあったとしてもなんとかレーザーテックを使っていくしかない。

と、いうような説明をレーザーテックがするべき。

しかし、レーザーテックからの回答が少ない背景には守秘義務もある。
ACTISは最先端の商品。
その分野で最先端で最初の商品がそのままいい評価を受けるなんてない。

初期のEUV露光装置も評価低かった。
半導体製造装置としては異常に高いしオペレーションに習熟するのにも1~2年は軽くかかるというしろもの。

しかし、それをつかわないと一桁ナノ台の半導体生産ができないので我慢して使っていた。
それを我慢できないので使わないでいたインテルがとんでもなくなってしまった。
今のインテルの凋落はEUV露光装置を使わなかったから。

最先端技術が最初から素晴らしい!とお客様に使われることはほとんどない。

レーザーテックの株価に関しては静観。

会社側から何らかの反応がもっと欲しい。
過去にもSCに対して訴訟を起こして勝った事例もあるようなので、まったくの出鱈目を書いているのなら法的措置になる。

また、これはインテルやTSMCの問題でもある。
元技術者や現役技術者が情報をペラペラしゃべるのならインテルやTSMC側にも問題がある事になるので対応を迫られる。


(素人:ってかさー、もしもスコーピオンキャピタルがトヨタに目をつけたらヤバくね?
下請けへの対応を含めてツッコミどころ満載な気がするんですが。
SCのような海外からだと踏み込めるモノってあるよね某芸能プロみたいに)

業界動向

国際半導体製造装置材料協会(SEMI)は、2024年の半導体製造装置販売高が小幅ながら回復に転じる予測を発表している。
地域別では、中国が若干減少し、中国以外の地域が増加するとしている。
また、SEMI は 25 年の同販売高が力強い回復を示すと予測している。
25 年はメモリ分野、ロジック・ファウンドリ分野とも設備投資が拡大するとみられている。

これは、メモリ分野における設備投資の回復を想定したことによる。
DRAM では生成 AI 向けの HBM の需要が急拡大しており、市況の好転に寄与している。

NVIDIAのGPUは、TSMCのCoWoSパッケージで作られている。
このCoWoSのキャパシティーが全く足りない。
その理由は、GPU、CPU、HBMなどのチップを搭載するシリコンインターポーザーが、世代が進むとともに巨大化していることにある。
TSMCはこの中工程のキャパシティーを増大しようとしているが、GPUの世代が進むとインターポーザーも巨大化するため、いつまでも「いたちごっこ」が続く可能性がある。
CoWoSに搭載されるHBMが不足している。
その理由は、DRAMメーカーは1nm刻みで微細化を続けなければならない上に、HBMの規格も2年間隔で世代交代を余儀なくされ、HBMの中に積層するDRAMチップも世代とともに増大するからである。DRAMメーカーは全力でHBMを生産しているが、その出荷個数は2025年以降、飽和すると予測されている。ただし、HBMの価格が非常に高いことから、DRAMメーカーが猛烈な競争を展開しており、その結果としてHBM不足を解消する可能性も考えられる。
 このように、NVIDIAのGPU不足をもたらしているボトルネックは、TSMCの中工程のキャパシティー不足とHBM不足の2つあるが、これらの問題が1年程度で解決されるとは考えにくい。従って、NVIDIAのGPU不足は、今後数年(いや、もっとか?)は続くと予測する。

https://eetimes.itmedia.co.jp/ee/articles/2405/07/news034_6.html

最初にHBM3の量産に成功したSKハイニクスが優位に立っていたが、NVIDIA側の需要が大きすぎて3社すべてが供給することになる。

5月24日にサムスン電子のHBMが発熱と電力に関する問題でエヌビディアの品質検証テストをパスできなかったというニュースでサムスン電子の株価は前日より約3%値下がりした。

ところが同年6月5日、株価が反転した。
6月4日、エヌビディアの創業者でCEOジェンスン・ファン氏が台北市内で記者懇談会を開催し、サムスン電子がテストをパスできなかったという話は事実ではなく噂にすぎず、サムスン電子のテストはまだ終わっていないと発言したからである。
同氏は「サムスン電子もエヌビディアのHBMパートナーなのか」という質問に対して、「サムスン電子、SKハイニックス、米Micron Technology(マイクロン・テクノロジー)の3社全てがHBMを提供することになるだろう」と回答した。

下の記事からもNVIDIAやそれに相当するGPUの不足は今後数年程度では解消できないという見通しがあり、日本の半導体装置メーカーにとっても悪い話ではないのは間違いない。

ディスコ、SCREEN、東京エレクトロンの 3 社の決算動向

3社合計の24/3期売上高は2兆6,429億円(前年比10.5%減)、営業利益は6,719億円(同16.5%減)と4期ぶりに減収・営業減益となった。

半期別で捉えた3社合計の業績は24/3期上半期でひとまずボトムを打った。個社別でもこの傾向は3社に共通している。

個社別では、ディスコとSCREENの2社が増収・営業増益となり、過去最高の売上高、営業利益を連続更新した一方、東京エレクトロンは減収・営業減益となった。

ディスコ
ディスコは外貨建て売上高が多く、円安が業績を押し上げた側面もある。
ディスコは従来通り1四半期先の業績予想のみ公表している。
25/3期第1四半期業績は売上高が前年同期比39.5%増、営業利益が同59.7%増と、増収・営業増益の計画である。
ディスコは顧客の投資意欲をはかる上で有用な出荷額の予想も同様に開示しており、25/3期第1四半期の出荷額は前年同期比37.9%増の計画である。
HBM向けTSV技術の量産適用が業績・出荷額を押し上げている。

SCREEN
売上高、営業利益ともに4期連続で過去最高を更新する計画。
上半期と下半期の業績予想は概ねフラット。
メモリ向けポーションが比較的小さく、24/3期業績へのメモリ不況の影響は限定的だった。

これは、東京エレクトロンのメモリ向けポーションが相対的に高かったため、同社が2022~23年のメモリ不況の影響を強く受けたことによる。

東京エレクトロン
東京エレクトロンは減収・営業減益となった。
これは、東京エレクトロンのメモリ向けポーションが相対的に高かったため、同社が2022~23年のメモリ不況の影響を強く受けたことによる。売上高、営業利益は過去最高には及ばないものの、過去最高の水準に近づく計画。
ディスコと違い、輸出売上は原則円建てで行なわれているので円安のメリットを得られていない。
今後アメリカが利下げしてドル安に動けば東京エレクトロンにチャンスになるかも。

上半期に対して下半期が強い業績予想。
25/3期はDRAMを中心とするメモリ投資の回復が寄与するとみられる。

(日本の半導体製造装置メーカーには円安の恩恵もあります。
東京エレクトロンは輸出の多くが円建てなので、円安ドル高になると自動的に製品価格(円建て)のドル換算価格が下がることになり、競争上有利になります。
他社はドル建て輸出が多いですが、円安メリットが発生しています。
ただ、東京エレクトロンの商品は以前よりも価格競争の影響を受けづらい状況になっているので東京エレクトロン的には円高が待ち遠しい。)


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