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株:6月24日 今日の岡崎さんのお話

このnoteは素人の妄想の垂れ流しであり、特定の商品の勧誘や売買の推奨等を目的としたものではなく、特定銘柄および株式市場全般の推奨や株価動向の上昇または下落を示唆するものでもなく、将来の運用成果または投資収益を示唆あるいは保証するものでもない。
最終的な投資決定は読者ご自身で判断するっス。


マーケットアナライズの岡崎氏のお話

今週のストラテジー

先週と比べて特に状況は変わっていません。
アメリカの金融政策が現状維持、高金利維持でジワジワと円安が進み前回の介入ラインまで来た。
この円安に関して各方面で議論をしているが、結論としては為替が円安に動いたからといって利上げをするという愚挙というか暴挙はするわけにはいきませんから、今の為替対策は財務省によるドル売り介入しかない。

為替介入緊急会議なんてものは行われない。
財務官の腹ひとつで決まるのでタイミングはわからない。
今、この瞬間かもしれないし、明日かもしれない。

なぜこれをやらないと問題が出るかと言うと、単に為替の水準、輸入物価の水準、あるいはそれが尾をひいて物価の水準というのも大事なのですが、実は日本の株式市場もたぶんにこの影響を受けている。

ひょっとして日本銀行が利上げをしたら、利上げに追い込まれたら景気が失速するんじゃないか?とか、金融コストが当然上がってくるとか、あるいは金利が上がらない事を前提に営業活動をしていたところは皆とまどってしまうと言うか、やり方を変えなければいけない。
つまりひっくり返ってしまう。

今の世の中には二つのクラウディングアウト(締め出す事)が起きている。
普通はクラウディングアウトと言うと、長期金利が上昇して投資に向かうべきお金がそこに引っ張られてしまって株式市場から債券に資金が吸い取られてしまうような現象。

初期のクラウディングアウトの議論は1970~80年代にかけてアメリカが財政赤字と貿易赤字に苦しむ頃、この頃にインフレなのに財政赤字が増えていく状況の中でクラウディングアウトが起きていく。
これが経済学者たちが唱えた問題点だった。

それから40~50年経ってクラウディングアウトが新たな次元に入った。
一つはアメリカが目標インフレ率2%にまい進するために金利をどんどん上げてドルにお金が集まってしまった。

もう一つは、この土日に調べていてアレ?と思ったのですが。
NVIDIAが時価総額3兆ドルを超えて来た。
S&P500のマーケットで6%を超えるバカでかい会社になった。
上位3社で2割弱を占めてしまい、アメリカの株式市場がとんでもない形になってしまった。
問題は増えたスピード。
今年に入ってまだ半年だが今年だけで2兆ドル弱増えている。
それだけお金を吸い取る流れが、ヌーの大群のような勢いでNVIDIAに世界中からお金が流れているという事はそれもドルを買うエネルギーになっている。
ドルを買うエネルギーになると同時に、単純にドルの金利が高いだけだったらまだ影響は少なかったかもしれませんが、日本の株式市場からしたら日本の株なんか買っている場合じゃないだろうと、よくオルカンとかS&P500の話になるが、象徴としてNVIDIAがこれだけ世界からお金を集めているという形になると日本の株も随分とエネルギーを取られてしまう。

アメリカの内部でさえもエネルギーを吸い取られてしまって、実際にS&P500とS&P499(NVIDIA除く)を比べると499は大したことない。

緑がS&P500
年初来のパフォーマンス差

利益とか見ても全然伸びていませんからNVIDIA一人が全部吸い上げちゃっているみたいなもの。
これも2024年のクラウディングアウトの形。

こういう形の中で今週もまた同じ展開。
この同じ展開を止めるには砂漠に水を撒くようなモノだと言う批判もありますが、やるしかないのが為替の介入だと思う。

ドル売り介入を行って国民の不安心理を少しでも払拭する、緩和する。
あるいは180円だ200円という流れを止めないといけない。
為替市場にしろ株式市場にしろ『市場』ですから、ヌーの大群はそういう事(過度な円安)を連想しますのでそれを止めないといけない。

これはやるしかないのだが、やったとしても8~9兆円。
向こうは1~2兆ドル単位><
150~300兆円のお金を集めている世界なのでその効果はたかが知れている。
それでもやらなくてはいけないのが政策と言うモノ。

結果を期待しているのが政策ではない。
結果ありきで絶対に勝たないといけない!というのなら戦争になる。
少しでもそういう事をやって市場心理が1ミリでも円高方向に緩和されれば成功。

ただ、円買い介入は日本にとって引き締めと同じ効果になるが、160円を超えてからの介入ですから、すでに臨界点を超えている世界ですから、何とか150円位、3月19日にマイナス金利が解除された時の水準に向けて動かせるかどうかが問題。

今週の日本株は引き続き上値が重い展開。
週間のストラテジーとしては売りから入るが望ましい。

アメリカでは失業保険申請件数がまた増えていた。
住宅着工件数も悪くなっていた。
着実にアメリカ経済は悪くなっている。
もう少しで金融緩和が始まると思うが、始まるまでに、あるいは始まらないとすると、ドルやNVIDIAにお金が吸い取られる展開が続いているのでアメリカ株も全体としては買いにくい。
アメリカの中小型株は今週も売りでしょう。

ただ、先週NVIDIAがザラバ中に6%近く下げるおかしな動きがあったので注意が必要。

日本株に関してはアメリカの金融緩和が始まらないと安心して日本株投資をやりにくい。
円安、利上げの恐怖にさいなまれながら進んで行く、そういう市場になってしまう。
アメリカの金融緩和が始まってようやく次の景色が見える。

ユルマズさんのお話

ここに来てみんなお休みに入っているように見える。
今年のテーマは政治になりそう。
政治の動きをネガティブにとらえる傾向がある。
メキシコでも与党が圧勝したが、1瞬株価が大きく下落した。
インドでも一時的だが相場はマイナスにとらえていた。
欧州も似たようなモノでアメリカもそうなりそう。
相場としては売りの口実を探しているのかもしれない。
去年の10月から勢いよく上がってきて、ここにきて利下げ期待が後退しているにも関わらず高いまま続いてる。
なので相場としては何か売りの口実があったらそこにしがみついて調整したい、そういった動きもあるかもしれない。

アメリカはここにきてトランプもバイデンも両方支持率が下がっている。
なので選挙前に身構える感じになりそう。

アメリカの景気は3つのシグナルが続いてる。
小売りのデータが弱い、PMIが弱い、その一方で非農業者の雇用が強めにでていた。
この間のFOMCでパウエル議長が珍しく雇用統計に文句を言っていた。
(雇用統計の数字は誇張されている)
FRBは利上げする口実を探しているのだが、印象操作的な事もあって、雇用統計が中身よりも見た目のヘッドラインの方が強めに出ていて、それがFRBの仕事を難しくしている。
本当は正規雇用は減っているし、景気減速しているのでもうそろそろ利下げしてもいい。

(アメリカではAIによってかなりソフトウェアの仕事が奪われている)
ITを中心に正規雇用が減っている。
飲食を中心にサービス業で伸びている所はあるが、高い給料をもらっている職が減っていてパートタイムが増えている。
これって景気が本当に良いと言えるのか?

(日本銀行もタカなのかハトなのか聴きたい)
日本もそろそろ動かざるをえないタイミングに来ているのだが…

(為替介入はあるか?)
今回はハードルが高いと思う。
前回と違いジワジワと円安になってきているのでハードル高い。
もうすでに10兆円使っていて、あと何兆円使うつもりなのか?
時間稼ぎならむしろやめてほしい。

(戦術を考えると、超えて買わせてから売ると言うのが勝つやり方ではあるが)

先週のメジャーSQでのNVIDIAとスーパーマイクロ

ここからは素人です。
素人ながらに少し違和感を感じた先週のメジャーSQでした。
メジャーSQに強制的に清算されるならその前日に清算してしまえ、という動きがあった木曜日。
XLKのリバランスでNVIDIAが110億ドル増えてアップルが127億ドル減るという動きがあるので木曜にNVIDIAの株価が上昇し、それに対しての清算売りが入った。
スーパーマイクロもつられて上昇し清算売りが入った。

違和感は、今年のこれまでのSQではスーパーマイクロの方が下げが大きかったのに今回は持ちこたえている事。
そしてNVIDIAがアップルよりも下げてしまった事。

ここから本格的な調整がNVIDIAに入るのかどうか?
NVIDIAは今週の動きに要注意。

その一方でスーパーマイクロが大きく下げなかったので生成AI関連株のなかでの循環が見られるかもしれない。

特にマイクロンテクノロジーが前回の決算から大きく上昇していたが、先週の下げで買ってもいいかもしれない価格になってきた。










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