天皇賞秋 2023 イクイノックスさんレコード勝ちおめでとうございます!


勝ちタイム1分55秒2 は世界レコード

これまでの世界レコードはチリのサンチアゴにあるクラブイピコ競馬場で行われた1999年の2000mGⅠナシオナル リカルド ライオン賞でクリスタルハウスが出した1分55秒4。

チリの計測方法はアメリカと同じだと思うのでゲートを出てから5mの助走距離がある日本と大差ないと推測。

今年の仏ダービー(2100m)のエースインパクトの2000m通過が1分56秒85なので日本式で約1分55秒5~6。

エースインパクトとイクイノックスの対決を見たかった。

夢は子供達に託しましょう。

高速馬場での天皇賞秋

朝のクッション値は土曜に散水してなおかつ少量の雨が降った影響で9.0。
しかし、そんな事お構いなしに日が上って乾いて行きました。

8レースの2勝クラス2400mで2分22秒8。
勝ったダノンギャラクシーは素質馬ですが去年の時計が2分24秒7なのを考えれば今年の速さが際立ちます。
血統的にも母母父にヌレイエフがあり、アーモンドアイやアエロリット同様この高速馬場に適性があったのでしょう。

レースペース
12.4 - 11.0 - 11.5 - 11.4 - 11.4 - 11.4 - 11.4 - 11.6 - 11.4 - 11.7
前後半57.7-57.5

前半1000m57.7秒は去年のパンサラッサに次ぐ速さ。

藤岡佑介騎手はジャックドールに思うままに行かせましたね。

状態が非常に良かったし軽くて走りやすかったからジャックドール君は張り切って走りますよ。
そこを何とか調節するのが騎手の役割ですが、GⅠになると毎回ペース判断ができなくなる騎手でした。

結果的に最下位ですし明らかな暴走でした。
彼にはどうすればレースを勝てるかという具体的なプランがないのではないでしょうか。

その点、ルメール騎手はどうすれば勝てるのかを理解して実行しました。
位置取りがアーモンドアイで勝った2019年と全く同じ。

高速馬場での先頭からの距離感をしっかりと理解しているルメール騎手。
先週の菊花賞は上り坂で動かないという常識的な判断でしたが、この天皇賞秋での位置取りこそが勝てる騎手の勝てる騎手たる由縁。

強い馬に乗ればだれでも勝てるというわけではない。

1着 〇イクイノックス

まさに完璧なレース。

ルメール騎手
「安心しました。今日はイクイノックスの強さを見せられて良かったです。もちろんGIで1番人気に乗ったら集中しますね。しかし、イクイノックスの能力をよく知っていますから、勝つ自信がありました。

 だんだん加速してくれました。こういうペースでも彼は速いペースを維持することができました。ゴールして時計を見た時はすごくビックリしました。

 私にとって天皇賞は日本で大事なレースなので、今日は勝てて良かったです。(この馬の良さは)スタートから良いポジションを取れますし、その後は冷静に走れます。最後はすごく良い脚で伸びてくれます。有馬記念を勝っていますしスタミナもあります。完璧な馬です」

2着 △ジャスティンパレス

スタートで少しミスって遅れてしまい後方からになってしまった。
しかたなく後方待機。
ペースの速さに途中で離されそうになるも、それすなわち前が速すぎた。
直線では一番外に出して追い出した。
高速馬場で『前残りできない超ハイペース』になったおかげで届いた。

長距離を勝つと2000mでは通用しないのではないかという錯覚を覚えるみたいですね。
調教師様もビックリするぐらいですから。
もともと中距離体型。
さらに今回はトモが大きくなっていた。

母父のヌレイエフ系の血も高速馬場で助けになったでしょう。

杉山調教師のコメント
「ゲートがもう少し決まっていれば、行く構えもありましたが、速い流れになり、腹を決めて終いを活かす競馬に切り替えました。こういう脚を使えるイメージがなく、びっくりしています。流れが向いたかもしれませんが、収穫はこの時計を出せたことだと思います。それでも、想定の範囲を超えていました」

3着 プログノーシス

ここまで速いペースになるとは思えず、後方待機のこの馬は外してしまいました。
失敗。

中内田充正調教師のコメント
「自分の競馬は出来たと思います。強い相手に差を詰められて、うちの馬も頑張って走ってくれたと思います。2000mがベストだと思うので、(今後は)そのくらいの距離(のレース)からオーナーと相談して決めますが、まずは馬の無事を確認してからですね」

4着 ダノンベルーガ

文句のないレースでしょう。
ドウデュースの後ろでしっかりと脚を溜めて直線でも不利なく出せた。

J.モレイラ騎手のコメント
「ペース、時計が速くなりましたが、良いスタートを切って、手応えが良く、良いポジションを取れました。終いの脚も良かったですし、最後までファイトしてくれましたが、相手が強かったです。このレースを使って、次のレースはもっと良くなると思います」

5着 ◎ガイアフォース

頑張りました。
スタートから気合入っていましたね。
『4コーナーを回ってどれだけセーフティーリードをとって』と騎手が言うように最初からそういうレースプランでした。
ただ、その速いスタートダッシュをしたガイアフォースに負けじと更に押して先頭に立ってしまった馬がいたので世界レコードをおぜん立てする事になったのは西村騎手でしょうか。

残り200mを切ってからスゴク長く感じられました。
砂時計があったら落ちる砂の粒を数えられたかもしれません。

くうぅぅぅ残念。
9レースでも母母父ダンスインザダークの4人気の馬が2着に入って今日の馬場はガイアフォースのためにある!と独り盛り上がっていましたw

西村淳也騎手
「思った通り乗れました。後ろを待ったところで、後ろは凄い馬だらけですし、この馬はそこまでビュっという脚がないので、4コーナーを回ってどれだけセーフティーリードをとってゴールできるかと思っていましたが、相手が強かったです。それでも良く頑張っていますし、今後が楽しみです」

7着 △ドウデュース

武豊騎手から戸崎騎手に乗り替わり。
「5R終わりで鞍を外した時に、右足を蹴られました。長年やっているけど初めてですね。乗れると思ったんだけど、痛みと腫れが増してきて…」(武騎手談)

戸崎圭太騎手のコメント
「スタートも上手に出てくれて、ポジションもイクイノックスを見る形でした。思ったより少し前に行く形になったのですが、道中は少し力むような感じがあって、その部分が最後影響しました。もう少しリラックスさせてあげられればよかったなという感じです」

友道康夫調教師のコメント
「ゲートを出て少ししたところで躓いて、そこから噛んでしまって力んだ分と、休み明けで本来の伸びを欠いたのかなと思います。3頭併せの真ん中で競馬をするのも初めてでしたし、自分のリズムで走れなかったのかなと思います」

お二方の仰っている事で間違いはないとは思いますが、個人的には少し筋肉質になりすぎたんじゃないかと。

今日の3着以内は全て500キロ未満。
常識的なハイペースだと筋肉の多い馬の方が有利です。
しかし、今日はあまりにも速すぎたので筋肉質の馬に乳酸が溜まってバテたのでは?

ドウデュースは2歳の頃からシアトルスルーに似ていて高速馬場が得意だと思っていましたが少しダート寄りになってきたかもしれません。

個人的にはこの動画の松浪氏が盛大にフラグを建てていたと思う。
話し方が記者というよりネズミ講の詐欺師に似ていて気持ち悪くなる。


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