菊花賞 2023年 ドゥレッツァおめでとうございます


馬場状態

クッション値は9.8。
散水はなく速くて硬い馬場。

10レース 1600m
やや外有利で直線でも内よりもやや外。

菊花賞

勝ち時計 3分3秒1
レースラップ
12.7 - 11.7 - 11.1 - 12.3 - 12.6 - 12.9 - 13.1 - 13.0 - 12.8 - 12.3 - 12.1 - 11.6 - 11.7 - 11.4 - 11.8

最初の600m35.5秒はデータのある京都菊花賞で過去3番目に速い(2015年35.4秒、2016年35.3秒)
速かった2年は先頭を走った馬が人気薄だったのもあるが15着13着と潰れた。
普通は長距離のスタートで速く入ると体力を消耗して後半にバテる。

速いスタートの後に折り合って勝てたドゥレッツァは素晴らしいパフォーマンスだった。

1着 △ドゥレッツァ

ルメール騎手のコメント
「勝つことができて、嬉しくてゴールではテンションが上がりました。1周目は静かな騎乗をしたかったのですが馬がとても元気で、すぐ前の方に行ったので逃げた方がいいと思いハナを切る判断をしました。3、4コーナーの手応えは良く、いい結果を出せると思いました。直線向いてからまた加速して、勝てると思いました。この馬はずっと良くなってきました。強いメンバーの中でGIを勝つことができましたし、今回は3000mでしたが2000mや2400mでもGIレベルでいい結果を出せると思います」

下手に外3列目の先頭よりも行き切って先頭に立った方がいいのは間違いない。
しっかりとスタンド前でペースダウンもできた。

さらに重要なのが残り1400mを過ぎて上り坂で⑤パクスオトマニカと⑥リビアングラスがスピードアップして前に出た時も自分のペースを保った事。
上り坂を12.3-12.1で走ったこの2頭には厳しい後半になった。
相対的に⑰が遅れたように見えたが、事実は⑰は自重して上り坂で無理をしなかっただけ。

向こう正面で上り坂を含めて加速してしまった馬達が多かったがどれもゴール前で大きく失速している。

自分のペースを保っていたドゥレッツァは直線に入ってもスタミナが残っていたので一気に加速。
右ムチを入れても右へ右へと行ってしまったのはご愛敬。
上りも1位。
他の馬よりも力が残っていたからこその上り1位。
非常に強い勝ち方だった。

1週目スタンド前
3コーナー

2着 タスティエーラ

モレイラ騎手のコメント
「スタートしてからいいリズムで折り合いがついて、リラックスして走っていました。直線までスムーズで、いい流れで、直線も手応えが良く、前の馬を捕まえられるかと思いましたが、勝った馬が強かったです。競馬の経験が少ないので、これから良くなる部分があると思います」

当たり前のことをできる騎手って素晴らしい。
他の有力馬の日本人騎手が落ち着かないレースをする中でしっかりとしたレースをした。

難しいことは何もしていない。

中団の外側で前に馬を置く事。
それだけ。

無駄に動かず、常に前に馬を置く。
他の日本人騎手の馬が辛抱できずに動いても我慢。
4コーナーを周ったら前が開いていて簡単に抜け出せた。
コーナリングで外に飛んで行った馬達との差がここでできた。
力をだして2着。

なんかさぁ、レースで動かなかった外国人騎手2人はごく普通の事をしているのにそれが高等技術に見えてしまうのは何故?

3着 ◎ソールオリエンス

横山武史騎手のコメント
「やりたかった競馬は出来ました。賢い馬で、折り合いはつきましたし、3コーナーから4コーナーでタスティエーラを封じ込めながら進められました。最後の4コーナーを回る時の手応えも良く、勝つ勢いで回ってくることができました。直線もいい手応えでしたが、爆発力が無かったのは、距離が長かったのかもしれません。距離をこなせなくはないですが、若干長かったように思いました。今回は全力を発揮してくれました。馬は頑張りました」

今回の菊花賞は騎手で選ぶべきでしたね。
モレイラ騎手との差がデカすぎた。

1週目のスタンド前でも外に何度もはみ出したりして常に前に馬を置いて風除けに徹していたモレイラ騎手と大違い。
向こう正面でも無駄に外に張り出して体力消耗。

『3コーナーから4コーナーでタスティエーラを封じ込めながら進められました』って何?
それで何か得をしたの?
タスティエーラは距離ロスすることなく4コーナーを周れたのに対して外に無駄に吹っ飛んで行ったのは誰?
今回は馬のせいでコーナー膨らんでないよね。

『爆発力が無かったのは、距離が長かったのかもしれません』
ちげーよ。
騎手が馬を馬群の外で風を受けさせて余計な距離を走らせたから体力消耗したんだよ。
あんな乗り方しておいて距離が長かったとか頭おかしいよ。
モレイラ騎手を見習ってほしい。
勝てはしなかっただろうが残念な騎乗。

4着 リビアングラス △5着サヴォーナ

思えばとことん裏目にでた菊花賞でした。

馬券になる確率が高そうだった春の実績馬3頭で切ったタスティエーラが再先着。

キズナ産駒で悩んだリビアングラスとサヴォーナで切ったリビアングラスが先着。

怖さを感じながらも3着までにしたドゥレッツァが1着。

散々な菊花賞でしたORZ

リビアングラスは最後の200mで大きく失速しているので3コーナーの上り坂で我慢していれば3着あったかもしれません。
せっかく前のいい位置にいたのですから坂の頂上まで待つべきでした。

サヴォーナの池添騎手のコメント
「ゲートの一歩目が出ず、行き脚がつかずに後ろからになりました。道中はマイペースで進みました。向正面に入ってから、前のペースが遅く感じて、位置を上げたいと思い、無理せずに上げていきました。長く脚を使って、直線に向いてからも一瞬おっと思うところがありました。前走がフロックではなく、力をつけています。体の大きさの割には線の細いところがあり、体幹がしっかりしてくればもっといいと思います。センスのあるところを見せてくれて、今後が楽しみな内容でした」

こちらはスタートでミスったのでしょうがない。
向こう正面であれだけ外側を周って走ったにもかかわらず5着をキープは力があります。
536キロという馬体重を考えれば2400~2500mでもう少しパフォーマンスを上げられそうですね。
キズナ産駒2頭は来年に期待できます。

6着 △ハーツコンチェルト

松山騎手のコメント
「スタートも良かったですし、出たなりで、好位で、上手にレースをしてくれました。勝負どころで少し後ろの馬に触れてバランスを崩すところがあり、スピードに乗せたかったところでスピードに乗り切れなかった部分がありました」

2コーナーまで外で風を受けて走ってしまいました。
向こう正面ではなんとか馬群の中に入れましたが。
今までのレースでは前に壁を作っていたのになんで肝心の菊花賞でこんなレースをするかな。
最初のコーナーでなんで⑮の後に素直に馬を置かなかったのか。
4コーナーでアクシデントはあったけどそれ以前の問題。
次は今までのようなレースをして巻き返してほしい。

10着 〇サトノグランツ

川田騎手のコメント

「動かし続けて、このポジションでした。最後まで頑張ってくれています。もう少し時間が経てば、さらに良い馬になれると思います」

馬体写真でも前脚に湿布をしていたように前走のダメージがあったのかもしれません。
しっかりと前に壁を作る常識的な騎乗をしていたので残念です。

14着 ▲トップナイフ

昆師のコメント
「スタートの時に膝蓋(しつがい)が外れてゲートを出られなくなった。動き出すと(外れた箇所が)はまって上手に乗ってくれた」と説明。今後に向けて「(癖にならないよう)手術で治るので立て直します」

出遅れはしょうがない。
あれだけの遅れから3コーナーで先行に追い付けばスタミナ切れになるのも当然。

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