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6月、田んぼに水を引く頃。大地と触れ合う、手植えの田植え

6/5から24節気の「芒種」に入りました。(~6/20)

「芒ある穀るい稼種する時なればなり」(暦便覧)

「芒」はイネ科の植物の穂先にある針状の突起のこと。
「のぎ」とも読み、芒種はこの「芒」を持つ穀物の種まきや刈り入れ、
田植えを始める時季です。

取材でお世話になった子育てボランティアサークルの方に誘われ、
みなさんの田植えの様子を見学させてもらいました。
6/2(日)の朝9時、田んぼに集合。
集った40人ほどの人々が、
昔ながらの木枠を使って早苗の手植えをいざ実行!

曇天だったのがちょっと残念ではあったものの、
山を背景に、田んぼの水面に映るみんなの姿は、
「芒」の季節到来を感じる清々しい一服の絵のようです。

影と一体になって、着々と苗が植え進められていく

頭上ではヒバリのさえずりが聞こえ、
地面では土や草の匂いが時折ふわりと立ち上がる。
畔に立っているだけで、
気持ちがのびやかになっていく。

田んぼを走る悟空

子供たちは田んぼを駆け回り、水中の生き物を夢中で探す。
苗植えの途中に転んで泥んこになったわが子を、
お父さん、お母さんは笑顔で見守る。

田んぼと同化!? この直後、父は息子のおなかに早苗をちょんとのせた。

いつの時代にも変わらないもの、そして無くしてはいけないもの。
いま見ているのはきっとそういうシーン。
そんなことを思いながら、シャッターを切りました。

「早苗とる水うらうらと笠のうち」高浜虚子

田んぼに入り、苗植えやってみたいと思うけれど。
でも、そうすると写真が撮れなくて。
ちょっとジレンマ・・・。(^^)

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