姫神

https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167911195

安部龍太郎さん「姫神」読了。

宗像に住む若い巫女「伽耶」は大島で謎の負傷漂着者を救う。しかし素性の分からない者を不安視した人々は宗像三姫神に神意を伺い、「仇名す者では無いが、宗像一族に困難をもたらす」というお告げが下ったがその時、手当てを受けたその者は姿を消した。

時代は推古朝。朝鮮三国の高句麗、新羅、百済そして倭国と深い繋がりの任那などの争いを憂い、平和を目指した厩戸皇子(聖徳太子)は同じ志を持つ新羅などの協力者達と合同で大陸の強国「隋」に使いを出そうと計画する(遣隋使)。しかし百済と繋がりの深い朝廷内の勢力は妨害工作を仕掛けてきた。国と国、政治の争いに宗像一族は巻き込まれていく。

当時の朝鮮三国や日本(倭国)の政治情勢、そして宗像氏と三姫神、海人族の生き様が興味深かった。個人的にはちょっと物足りなかった感あるけど面白かったです。

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