刀伊入寇 藤原隆家の闘い

https://www.j-n.co.jp/books/?goods_code=978-4-408-55167-8

葉室麟さん「刀伊入寇 藤原隆家の闘い」読了。

平安時代中期の公卿「藤原隆家」の刀伊の入寇・撃退までの一生を描いてます。

父が摂政関白内大臣のエリートだが気性が荒い隆家、父亡き後代わりに台頭してきた叔父「藤原道長」や花山院(花山天皇)にも遠慮のない態度をとる。というか院と揉めて弓を引き衣を射抜くとか、まさに破天荒。しかしその心中何か芯なるものが感じられる好漢。その花山院の周囲にいる謎の集団が後半に繋がっていきます。

作中では清少納言や紫式部も登場。当時の女性、特に天皇と繋がりを持つ摂関政治の犠牲、栄枯盛衰というのでしょうか、悲哀を感じられます。

そもそも「刀伊の入寇」に関しては正直最低限の知識しか無かったので、その辺りを読むのは興味深かったし、面白かったです。

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