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こどものお家

こんにちは!
訪問看護ステーションkobitoです。

8月になりました。
暑い日々が続いていますが、皆さん夏バテしてませんか?

今日は以前紹介した「kobitoのお家」ではなく、
kobitoが訪問させていただいている「こどものお家」について紹介したいと思います。

kobitoは、子どもたちがお家で家族と過ごし始めるところから関わらせていただいています。
子どもたちの成長は本当に早く、暮らしているお家も、その成長に合わせて変化が必要になってくることがあります。

そこで、今回は
成長に伴い自宅改修、リフト設置を行なったAさん宅の事例を紹介したいと思います!


まずは玄関のスロープ。


お出かけが大好きなAさんご家族ですが、
ベッドから車内へは、抱っこで移動しており、成長とともにパパやママが抱っこして車に乗せるのが不安なことがありました。
ベッドのそばでバギーに乗せて、そのまま家の外に出れるように、昇降タイプの段差解消機かスロープの設置を検討しました。

段差解消機は、
・バギーがもう1段階大きくなると乗れなくなる(車椅子タイプだと乗るそうです)
・10年程度で故障するため買い替えが必要
という2つの不安点があり、購入をやめました。

スロープは、玄関だけのスペースだと高低差の関係で設置が難しかったのですが、リビングの窓を出口に庭を経由することで、設置が可能となりました。

リビングのベッドからスロープへ
庭から見ると・・・


スロープができてから、外出の回数が増えましたが、
スロープの傍に、雨除けできる車椅子の置き場所もあったらもっと良かったな〜と使ってみて思ったそうです。


続いてリフト。

Aさんは家族とお風呂に入る日は、パパ、ママ2人での抱っこで浴槽へ出入りしていました。
しかし、身体が大きくなってきて、「滑って子どもと一緒に倒れたらどうしよう」と不安になることが増えてきたため、リフトの設置を検討していくことになりました。

リフトの設置については、

①固定式のタイプを浴室とベッドサイドにもつけるか、
②家中を移動できるようにレール走行式のタイプにするか、
③移動式のタイプにするか、

選択肢も多く悩みました。
 家の構造上、レール走行式と移動式は難しかったこと、その他費用のことなど、検討を重ねた結果、家族が1番抱っこが不安だった、お風呂に固定式のリフトを設置することに決めました。

従来の浴室でもリフトは設置できましたが、介助しやすくスペースが確保できるように、浴室を広げ、出入り口のちょっとした段差もなくすリフォームを行いました。

実際の浴室リフトがこちらです↓↓

お風呂の固定式リフト

設置後、kobitoたちも使用方法を教えてもらい、体験までさせてもらいました。乗ってみて、想像してたよりも安定感・安心感があるな、という印象でした。

スタッフがお試ししながら使用方法をチェック

Aさんは成長して大きくなったとはいえ、使用しているのは大人用のサイズのスリングシートなので、お湯に浸かると体が浮いて少し位置がずれてしまっていました。ずれてくると体が丸まって広範囲お湯に浸かれないという問題点も出てきました。

何回かスリングシートの紐の調整やAさんが座る位置の検討を行い、ようやく安全で体位も安定した入浴方法が確立してきました。

リフトがあることで浴槽内でも安心して抱っこができ、
浴槽に入るところから出るところまで、パパ・ママのどちらか1人とでも安心してお風呂の時間を楽しめるようになりました。
パパとお風呂に入っている間に、ママがご兄妹とゆっくり買い物に出ることもできるようになったそうです!


住宅を改修するにあたっての公的な補助はありますが、
補助が出るのは一生に一度になっており、
どのタイミングで、どこを優先に改修したいかを、小さい頃から少しずつ考えて話し合っていくことが大事だなと、今回Aちゃんご家族に教わりました。


まずは、こども(介護される側)が、
そして、家族(介護する側)が、
お互いが安心安全に楽しく過ごしていけるお家を、これからも一緒に考えていけたらと思います。


kobitoたちもまだまだ分からないこともありますが、各事業所や利用者の方々と一緒学びながら、今後アドバイスできるように頑張ります。

リフォーム等興味がある方、詳しい方、
何かありましたらkobitoまで!!

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