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絵のこと

根津美術館に「美麗なるほとけ」展を見に行った。
今回ははりきって単眼鏡を持って行き、兜率天(とそつてん)曼荼羅をじっくり見る。

兜率天は、天界で弥勒菩薩が説法をしているという御所のようなところ。
華麗な色彩の細密画で、ベースが珍しい緑色。
中心よりやや左上から、金色の蜘蛛の糸みたいなものが周囲にパーッと広がっているので、
「おお、ここにいらっしゃったのね!」と弥勒菩薩を発見できる。
この金の糸が、金泥ではなくて截金(きりかね)というのでビックリした。
截金は、金箔を細ーく切って糊と筆で張ったもの。
HPや美術展ナビで予習していったつもりだったけど、
やっぱり本物を見て感激した。

ロビーに出ると庭園の緑が目に入って、癒される。
ここには、ガンダーラ出土のイケメンの弥勒菩薩が。
アレクサンドロス大王の東征で、たくさんのギリシア人が中央アジアへやってきたというから、
この弥勒様もその影響で、彫が深くて東洋人離れした顔をしているのかと。
砂漠のまちからやってきたけど、東京のオアシスも良くお似合い。

ところで、8/25で閉幕の展覧会が多くて、ちょっと焦る。もっと早くから計画的にお出かけすれば良いんだけど、この暑さでは、、(泣)。
どうか涼しい日が増えますように。



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