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絵のこと
閉幕ぎりぎりになって、やっと泉屋博古館東京に「やまと絵」の展覧会を見に行った。
撮影OKだったのは、三十六歌仙の書画帖の一部。
やまと絵は、貴族や武士が主人公の絵が多いのだけど、
絵巻物の中に出てくる、庶民を見るのが大好き。
春日権現言験記絵の中の、春日大社を作る大工さんたちがワイワイと仕事をしている様子や、
貴族の男女の逢引きのために、船を漕がされる船頭さんの、
「やってられないよ、早く帰りたいよ」っていう背中に思わず笑ってしまう。
北斎漫画は庶民が主人公だけど、絵巻物は庶民はチョイ役で、
でも、そのチョイ役が頑張ってる姿を隅っこに見つけるとワクワクする。
とことん庶民派です。
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