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神戸市の配点表のない採点とは?

米大学の試験でA,B,Cで評価される試験で、教授にゴマをすれば「+プラスが」付くと冗談で言ったものですが、現実に神戸市の公募案件で似た事象が起こっている。

外観

60年以上の歴史を持つ須磨海浜水族園が老朽化に伴い建て替えの公募結果が9月に発表された。

専門家と呼ばれる大学教授からなる選定委員が提案内容を評価する方式で優先交渉権者が決められた。

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400億を超える開発事業ですが、公開された評価項目は11項目で400点満点、中心的施設のである水族館の配点は110点という資料だけだった。110点の採点ルールを決める配点表は作成されておらず、選定委員で任意に採点方式が決められる内容となっている。大変ずさんな評価方式といえる。

神戸市の全ての公募案件がそうだとは言わない。
総工費が10億にも満たない「六甲最高峰トイレ新築工事設計業務」の評価要項などは大変丁寧に作られている。仕様書で条件が付けられた項目が適切に反映されているかを評価できるように、項目ごとに5~10点の配点の視点が記述されている。

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トイレ新築 審査項目表:リンク

須磨の再整備を再度見ると、水族館110点のみとなっており、例えば11項目あるので10点づつで評価するなどの最低限の指針すら示されていない。

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また、どの選定委員が何点を配したかは公表されておらず、 悪意を持って0点と評価しても、先生方は何の責任も取らなくて良いようになっている。

実際に選考委員Dは水族館に20点の配点をしているが、何が評価されて何が減点されたのかを明確に市民が確認するすべもないのである。選考基準に守秘義務はないはずで、神戸市は明らかにする必要がある。

1億円に満たない仕事でも細やかに仕事をしている神戸市職員がいる一方で、400億の案件でザルのような評価基準で企業選定しようとしているのは間違っている。

選考委員は大学の先生方がほとんどだが、生徒への評価や入試でも同様の選定方法を実施しているのだろうか。良識のある先生であれば、自らの裁定に責任を持ち、声をあげることを求める。

★拡散希望: 署名活動★
須磨海浜の再整備の見直しを問う http://chng.it/Gcfr2rwRTS
鴨川のシャチを引き離さないで! http://chng.it/xs6J7dHLDG