リアルガチな閃光

2021年9月26日 10:46

宇宙世紀0079。
もとい、地球世紀 2020。

人類が増えすぎた人口を移民「させたがって」から半世紀。
突如、地球を襲った正体不明のミノフスキーウイルスが地球に散布され、人々の命を奪い、恐怖に陥れた。これを人は、ウイルス落としと呼ぶ。

魔王のような絶対的な悪ではない、小さな病原体が世界を雲で覆った。

その見えない存在に対応するため、各国政府は法規制を強化し、人々の日常活動に大きな制限をかけた。

この事件から2年が経った今でも、陰謀論、ワクチンハラスメント、様々な副作用が地球を包み込んだ。アウトドアのみならず、人が集まる機会は格段に減少した。

テレワークの会社員、在宅の大学生たちは孤独を感じ、コロナ鬱に悩まされている方もいる。

社会秩序は乱れ、混乱が襲う。
正義と正義のぶつかりあい、自粛警察、安心安全の無限詠唱の末退陣。
貧困に悩む人々、パンクする医療機関、保健所。
ほくそ笑む投資家、富裕層、郵船会社始めの株価は爆上げ、デジタルのゴールドも爆上げ。

政治の混乱。ポピュリストたちの台頭。SDGs。　グレルどころか鋭さを増すグレタ氏。
マジカ。ドイツの女神、メルケル氏は引退間近。
ロックダウン、全体主義。引き裂かれる絆。

もしや現状は、社会学者のデュルケムが提唱したアノミーではないのか？

混沌極まる中、人々の心のよりどころとなるツールがあった。
SNSやアプリは存在感を増し、便利なスマートフォンという電子機器を通して人々の生活習慣や思考をハックした。

有線では「無線LANばり便利」というキャッチーな楽曲がかき鳴らされる。

♪家帰りたい Wi-Fi あるし通信制限かかって不機嫌 Wi-Fiスポット見つけてご機嫌♪
♪県境越えて国境越えて君のもとへ届け♪

スマートフォンのない生活は耐えられない、人々の心をズバリ言い当てたような歌詞。
たしかに軍事産業から発展したインターネットは世界をつなげた。今や電波さえあれば、世界中の誰とでも繋がれる。ビットコインやステーブルコインを使えば、送金コストを殆どかけずに地球の裏側にお金を送付できる。

それは便利な社会ではある。

だが私たちは今、電波がなければ生きていけない。
ミエナイ電波に「生殺与奪の権」を握られているのだ。

それははたして幸福な社会だろうか？

それにより幸せになるのは利用者ではなく、GAFAMと呼ばれる超巨大IT企業ではなかろうか。

すでに気付いている人も多いだろうが、
いまや数年で交代する国家元首よりも、強固な企業・組織を率いるカリスマリーダーの方が権力・富・名声を備えている。

イーサリアムを生んだ若き天才ヴィタリック・ブテリンはクリプト界隈では神にも近い存在だ。2021年5月に社会貢献のために犬コインを大量処分し、相場の大暴落を招いたことは記憶に新しい。

ブテリンよりも注視すべきは、若きカリスマが率いる組織が「F」だ。

これは一体何を意味しているのか？

Fが世界を統べる存在になる可能性が生まれたということだ。

国家よりも地方自治体よりも、Fの影響力が大きくなれば？Fがその他のIT企業と連合を組み、情報と通貨を抑えれば？

さらにFは一足先に、電子空間に目を付けている。

SNS上での交流、投げ銭昨日、さらには仮想空間「メタバース」上での交流。

Fが掲げる新たな世界のビジョンは、近未来的だ。人と人の直接の交流よりもデジタルでの交流を加速させる。ウイルスの蔓延で閉塞した世界の人々にとってFの掲げる理想は、幸福につながるのだろうか？

答えはわからない。
ただ一つ言えることは、人間本来の幸福感は、

デジタルではなく、「リアル」なのではないか。

人気者のてつろー様の言葉を借りるならば、

リアルこそガチなのだ。

自分の眼で見て、手で触れて、直接会って話す。
そのリアルの交流が与えてくれる幸福を忘れてはならない。

血が通っていない場所に、生気は宿らない。

リアルこそ光だ。

そして、令和の時代に彼らが立ち上がった。
「マフティー・ナビーユ・エリン」

スーダン語、アラブ語、古アイルランド語の合成による造語で、直訳すると「正当な預言者の王」という意味だ。

彼らはこう訴える。
既存の組織から与えられたものとは違う、新たなつながりを、交流を、作りだそう。

その計画こそが…

「機動戦士ガンダム閃光のハサウェイ」にはまりすぎてちょっとした妄想を書いてみました(笑)　最後までお読みいただきありがとうございました！

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