人工呼吸器をつけ 全国で初めて普通学校を卒業した歩さん
制度の壁こじ開けた35年(1)
■病院で一生を過ごす それって幸せ?
人工呼吸器を装着しながら地域の小中高校に通い、大人になってからはヘルパーの介助を受けながら1人暮らしを実現させた女性が、2021年1月に35歳で旅立ちました。
彼女の名前は、平本歩さん。
障害のあるなしにかかわらず普通学校で共に学ぶ「インクルーシブ教育」の草分け的存在として、兵庫県尼崎市を拠点に全国で講演活動をしてきました。
その存在は、亡くなってからも多くの人たちの背中を押し続けています。
「寝たきりのパイオニア」と呼ばれてい