自分への反省文を書きました

"ファンの正解"がただ1つだけあるなんてことは無いと思うけど、"好ましい/好ましくないファン"の傾向があるのは確かだ。それは自分がファンをしている対象そのもの=推しにとってのもの、運営や他の同業者から見たもの、周りのファンから見たもの、様々な形があって、それら全てが完全に一致する"正しいファン"になることは一筋縄ではいかないと思う。でも、そもそもなぜファンをしているのか考えて見ればそれは自分が楽しいからであって、いくら善良であっても自分が納得して楽しめる活動をしていなければ意味がない。

なんて改まったことを書いてみたのは、私が"私にとって正解なファンの形"を探したい、と最近強く思うからだ。お笑いファンとしてライブを見に行く生活が年単位で続いている中で、ありがたいことに色んな人と仲良くなることができた。その人達は歳も仕事も住環境もそれぞれ違って、それぞれが持ちうる力でもってオタク活動をしていることを知った。誰を推して、どんなライブに行っていて、どんなスケジュールで活動しているか、スタンスも考えも十人十色。そんな人達を見ていて、「私が私の持ってる資本で1番納得できるスタイルってどういう形だろう」と思うようになった。


9月、まだ第2週前半だと言うのに、私の手元にはキングオブコント準決勝に行けない程度の所持金しか残っていない。にも関わらず、給料日前にまだ複数回東京へライブを観に行く予定がある。前払いのものも当日支払いのものもある。恥ずかしいかな、20歳を目前に控えて遊び目的の、完全に自分が悪い理由でお金を借りなければ…という状況になってしまった。銀行の残高が給料日直後とは思えない額でもはや面白かったから冗談半分にスクショして載せたら、ちゃんと大人達に心配をかけてしまった。こうなってしまっては、いよいよ今の生活を見直さねばならない。それもこれも給料の計算を一月分ミスったのが何よりいけないのだけど、自分の資本とライブに対するスタンスに乖離があったことも結構な問題だ。ここをまず擦り合わせていく必要がある。自分の資本(ここにおいては資本=お金だけではなくて自分のスペック全般について考えることにする)はお世辞にも恵まれているとは言えない。バイトはコロナの影響がまだ少し残っていて満足なシフト量ではない+授業期間だった=お金はあまりない、家が遠い=交通費が高い(リモート授業だったので定期もない)、時間は社会人よりたくさんある。一方、コロナ後のライブに対する私のスタンスは「1推しは全通、その他楽しそうなライブも積極的に行く」だった。ついでに言うとライブ後にはご飯も行っていたし、行ったライブでさらにアーカイブ配信を買うこともあった。コロナ後にライブが再開されて浮かれていた気持ちを優先して、ライブ数が徐々に戻ってきても自分には無理のある遊び方をしていたことは否定できない。この状況を打開するには「バイトを増やす」か「現場を減らす」しかない。9月は強制的に両方やらざるを得ないとして、その後をどうするか。

正直、現場の方を諦めなければいけないことは分かってる。ストイックな友人に囲まれて感覚が麻痺していたけど、私は「現場数月20越え」とか「推しに投げ銭をたくさん投げる」とか「推しを観に福岡遠征」を真似しようとしてもできない。もちろんスペックは今の状態、もっと言うとあと2.3年は不可能だ。私は「ギリ東京に通える地方在住の大学生」であって、「東京住みの社会人」と同じことをしようとしても無理がある。実家が金持ちなわけでもないんだから。そこは受け止めなきゃいけない。

じゃあ気持ちの面、ライブに対するスタンスはどうだろう。そもそも、私って上記に挙げたような推し方が向いてるんだろうか。お金があったとて、常に走り回るオタクをするためには他にも"あらゆる手段で推しのスケジュールを把握し、予定をこじ開ける能力"や"文字通り走り回る気力体力"なども必要になる。それが私にあるのか?自分が楽しめる形ってもっとあるんじゃない?あと、現場の空気感。"○○の現場"にはそれぞれ実際に行ってみないと分からない質感というか、肌で感じる空気感みたいなものがあって、それが自分に合っているかは結構大事。いくら推しが出ていても、ここ自分とは違うなぁ息しづらいなぁって思う所にたくさん行くのは、私にとってはちょっと辛いかもしれない。推しを観に来たのに…ってシュンとしちゃう時もあるから。そんな悲しいことないよ。


なんというか、「自分が人と違っても良いんじゃない?」っていう気持ちを、忘れてはいけないと思う。自分がどうしようもできない所、何言われたって変えれない部分はみんなあって、そこを他人から指摘されたり、または自分が勝手に比べて辛くなっちゃうことがある。辛くなったとき、うるせぇ!私は私なんだよ!と強く跳ね返せるメンタルや力を持ち合わせていれば(このnoteで言うと)きっと"強いオタク"でいられるんだろうけど、私には力がないしメンタルを強く持つのも向いてない気がする。なら「まぁ違うけどいっか」って折り合い付けるなり受け流すなりする方向でメンタル調整していくしかないんだよな。


動かずに後悔してきた経験が今までにたくさんあったから、そんな思いもうしたくないと、好きな場面を全部この目に焼き付けたいと、ずっと思ってる。でも、お前自身がダメになっちゃ意味が無いんだよ。身の程を弁えろ。"自分本位"を履き違えるな。ファンである前に、人としてもっと自立した方が良いんじゃない?周りの人に助けられて、それでやっと立てるような状態になっちゃダメだろ。最低限"推しにとって好ましくないファン"になることを避けつつ、あとはお前にとっての最適解を見つけるしかないんだよ。もっと自分のことちゃんと見つめて、考えて、それから好きな人を全力で応援できる形を会得するのだ。あなたが幸せになるまで、死にたくないから。

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