3/27の日記

久しぶりに平日朝の電車に乗った。大学に行くこと自体2ヶ月ぶりだ。春休みに入ってからは夕方からバイトに行く時かライブに行く時くらいしか電車に乗っていなかった。外出自粛要請も出たしさぞ空いているだろうと思っていたのだけど、最初の乗り換え駅は案外ちゃんと混雑していた。春休みで学生はいないからさすがに満員電車では無いものの、テレビの報道やネットから自分が思い描いていた世間の様相とはずいぶん違う。なんて穏やかないつもの朝。

2ヶ月ぶりに来た大学の正門の向こうではもう春風に吹かれた桜が散りかけていた。卒業も入学もちゃんと祝えない、なんのための桜並木だろう。任意参加の部室掃除には5人しか来なかったけど、見知った人の顔を久しぶりに見れてなんか安心した。掃除はそこそこに終わらせ、暇だし写真でも撮らせてよって友達に言って軽いポートレートを撮らせてもらった。写真サークルなので。被写体がいるとやっぱり楽しい。一眼レフは重くて普段ちゃんと持ち歩いていないのだけど、撮れるときにもっといっぱい撮ろうと思った。私のことを知ってる方、今度ぜひあなたを撮らせてください…!

友達2人は18時から卒業した4年生とご飯を食べるらしい。お世話になった人なのにお別れちゃんと言えなかったなぁってぼやいたらじゃあ一緒に来てもいいよってことになった。友達は前々からプレゼントと手紙を準備していたそうで、さすがに手ぶらでは申し訳ないから同じく急遽参戦することになった2年の新幹事の先輩とプレゼントを買いに行った。幹事がレシピ本を買ってたから私は青い平皿。卒業する先輩に似合う群青色、我ながら良い感じ。

先輩は遅れて新宿南口にやって来た幹事と私を見て少し驚いてた。聞けば「後輩が飛び入りで来ます」としか聞かされていなかったらしい。サプライズとして私はあまりにも弱いけど、「俺のために来てくれるとは思ってなかったから嬉しいよ」と言ってくれた。

いつも適当に気さくに話しかけてくれる先輩と多分今までで1番ちゃんとした話をした。就職のこと、サークルの思い出や今後について、その他諸々。料理は正直まずかったけどちゃんと話せたことが嬉しかった。プレゼントを渡したらちゃんと泣いてくれたな。つられて幹事も友達も泣いてたな。バッチリ一眼レフに収めてやった。よき頃に見直して現像したものを部室のどこかに忍ばせておこうかと思う。

某疫病のせいで人が集まるのはご法度、不謹慎だ自粛だと騒がれているから、今日たまたま誘いがなければ先輩ともフワッとお別れだったわけで。もちろん感染拡大を避けるのは何より大事なこと。誰が悪いわけでもない。でもだからこそ、「3年生と最後にちゃんと話たかったなぁ」と一人一人との思い出を語っていく先輩に涙を流させたコロナが忌々しい。コロナ、覚えとけよ!!!


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