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証券外務員資格保有者の資産運用と初心者へのメッセージ

はじめまして!証券外務員資格を持っていますかぶもなかです!

証券外務員資格は通常、金融機関の人がお客さんに投資商品を売るために取得しますが、私の場合は箔付けの意味合いで個人的に保有しています。

ちなみに資格を保有しているだけで『外務員登録』をしていないので証券外務員を名乗れません。残念!

まわりくどい話はこれぐらいにして私の個人資産の運用について紹介していきましょう!

長期保有・配当狙いの米国株

私の投資手法は長期間の保有と配当金の受け取りを主目的にしています。

要するにインカムゲイン狙いで、株価変動によるキャピタルゲインは全く眼中にありません。

実を言うと過去にキャピタルゲイン狙いで日本株の信用取引をやっていた時期がありました。しかし大きい成功に気をよくした結果、最後にドカンとやってしまい退場した経緯があり、現在はやっていません。

かぶもなかの米国株運用

さて少し詳しくどのように運用しているのかを紹介します。一言で言うならば「戦略的な放置」です。

保有5銘柄の内訳

私は2024年4月現在、米国の株式市場に上場している以下の5銘柄しか保有していません。

  • ブリティッシュ・アメリカン・タバコ($BTI)

  • コカ・コーラ($KO)

  • プロクター・アンド・ギャンブル($PG)

  • フィリップ・モリス($PM)

  • ユニリーバ($UL)

保有割合は全て同額程度になるように適宜調整しています。

これらの銘柄はインカムゲイン狙いの投資では非常にポピュラーですね。

保有5銘柄の運用方法

評価額を調整するための売買を除き、買ったことを忘れて放置しています。

たまに日経CNBCでニューヨーク市場の寄り付きを眺めてウォール街の雰囲気を見ることはあるくらいです。当然保有銘柄の出来高はおろか終値すら確認していません。

なぜここまで無関心になれるのか疑問に思う方もいると思います。少し説明していきましょう。

SNSで話題になった一番儲かっている人の属性

数年前、当時のTwitter(現X)で「資産運用で一番儲かっている人は死んだ人」という趣旨の話が出ていました。確か証券会社か銀行かのセミナーで紹介されたものがソースだったと思います。

これは下手にジタバタ取引して市場にすったもんだされるよりも、むしろ放置しておいた方が資産を増やせるーこういうオチです。

『放置する』と言う意味では私の運用もそれに該当します。

実際のところかぶもなかはどれくらい儲かっているのか?

ようやく私の儲け話です。

具体的な金額は控えますが、証券口座に入金した額よりも証券口座から出金した額の方が多いです。残高は入金額とほぼ同額です。

入金額が100万円だったと仮定すると、出金額は120万円で残高は100万円ですね。要はダブルバガーしているイメージです。

米国株への投資6年目でこの状況です。

この間に円安がかなり進行したことも私にとっては追い風になりました。

投資初心者の方へー投資信託を買う前にー

資産運用を始めても玉石混交な情報が飛び交っていて何を信用すれば良いかわからないと思います。私の思う信用できる情報ソースの順番は下の通りです。

  1. ご自身の知識(信用できる)

  2. 資産運用の古典とされる書籍(信用できる)

  3. 経済書を得意とする大手出版社の書籍(ニュートラル)

  4. SNS、中小出版社の書籍、金融機関の担当者、その他全て(信用できない)

お金を稼ぐのは簡単じゃない

よく考えてみれば、私たちが仕事で収入を得るためには業務知識が必要ーそれが例え単純作業だったとしてもーです。

資産運用もそうです。知識が必要です。

しかし「わからないから窓口の人に聞こう!」と言う人があまりにも多いです。

これは仕事で例えると、「本業だけど業務知識ないから委託して丸投げしよう!」と言ってるのと同じです。

まず頭に叩き込んでいただきたいのは、金融機関の窓口担当者が出してくる商品は『金融機関にとって売りたい商品』です。

この手の商品は
『金融機関が得られる手数料が多く、複雑な運用方針によるリスクヘッジをしている感があって、素人が納得した気になる商品』
と言う特徴があります。

具体的に説明しましょう。

『買ってはいけない』投資信託の例

実際にこういう商品があるかわかりませんが、例えば投資信託だと下のようなものです。

  • 成長著しい新興国通貨建て!

  • 為替ヘッジを行うので安心!

  • 市場動向に合わせて先物を活用!

  • 債券、株式、REITで分散!

  • ハイイールド債で高利回り!

  • 株式は成長中の分野に投資!

  • REITは商業オフィス施設に投資!

  • 毎月分配!

こういう商品、たぶんあると思います。ツッコミどころ満載です。絶対にダメです。

『買ってはいけない』投資信託へのツッコミ

  • 成長著しい新興国通貨建て!

新興国通貨建てでの運用は短期的に見ても長期的に見ても意味がありません。

短期的には政治情勢や経済情勢が不安定なため、値動きが激しく資産運用に適しません。また長期的には当該国通貨高(つまり円安)の方向になり、儲かっても僅かです。

  • 為替ヘッジを行うので安心!

為替ヘッジを行うにはコストがかかります。また短期的な情勢に合わせて新興国通貨を売り買いするのは、外国為替証拠金取引(FX)をやってるのと本質的に同じです。確実に損失が出ます。

  • 市場動向に合わせて先物を活用!

先物取引は、『生産者と仕入れる会社が負いたくないリスク』を投資家が負う代わりに差益が出たらそれを取れるだけです。リスクヘッジしているのは投資家サイドではありません。

  • 債券、株式、REITで分散!

分散していれば大丈夫と聞く機会は多いですが、分散すれば何でもいいわけではありません。債券にしても安定性の高いとされる国債から企業の発行する社債、果ては焦げつきそうな債務を固めて証券化したものまでピンキリです。

株式も世に轟く大企業もあれば上場していることだけが取り柄の会社もあります。REITにしても商業施設なのか住宅なのかオフィスなのかで話が全く違います。

  • ハイイールド債で高利回り!

ハイイールド債は利回りが高い代わりに貸し倒れリスクが高いです。

  • 株式は成長中の分野に投資!

成長中の場合、すでに株価に織り込まれています。成長しそうな分野だとしても実際に成長するものは一握りです。「成長はいいことだ」と言う固定概念を利用した売り文句にすぎません。

  • REITは商業オフィス施設に投資!

住宅と違って借り手が安定していると言われますが、しかし経済動向に左右されます。

  • 毎月分配!

投資信託が運用している証券を売って現金化する作業が毎月発生します。それに対するコストは分配すればするほど嵩みます。安心感しか得られません。

まとめ

  • かぶもなかの資産運用は戦略的な放置

  • 初心者はご自身のためにまず勉強してほしい

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