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【長田区地域づくり活動助成】人と自然をつなぐ。生まれ変わった新湊川公園!

【団体名】SoooGoodながた(ソーグットながた)

新湊川公園を中心に人と自然をつなぐ活動をしているSoooGoodながたの西山泰さんにお話をお聞きしました。活動を始めたきっかけや大切にしていることなどを教えていただきました。

生まれ変わった新湊川公園!150人による清掃活動とは?

-記者-
今日はよろしくお願いします!
早速ですが、SoooGoodながたとして活動を始めたきっかけを教えてください。

-西山さん-
SoooGoodながたとして活動を始めたのは2021年1月ですね。
私は、長田区で生まれ育ったのですが、就職のタイミングで東京に行き、その後も仙台や金沢、箱根など、全国を転々としていました。
数年前に長田区に帰ってきたときに、知人の紹介で“長田のまちを良くする会”のようなものに参加して、どうすれば長田のまちが良くなるのかを話し合っていました。
色々と議論がなされたのですが「まずは何か行動してみないといけないのでは」という思いになり、長田神社の近くでダンススタジオを運営しているLOO+の金子さんと一緒に、新湊川公園の清掃をしてみることにしました。
初回の参加者は7人でしたが、SNSで告知をすると2回目は25人、3回目は40人と増えていきました。その時にもっと面白いことができるのではないかと思いましたね。

-記者-
なるほど!
「まずはやってみよう」から始まったのですね。
ちなみに、なぜ新湊川公園を活動場所として選んだのでしょうか?

-西山さん-
“長田のまちを良くする会”が開催されていた場所が近くにあったということもあるのですが、昔と比べて新湊川公園が全く変わっていなかったからですかね。
昔の新湊川公園は暗くて気味が悪く、近づいたらダメな場所という印象を持っていました。
しかし、全国を転々としたことで、長田区の魅力は山や川・海があり、自然に恵まれていることだと思い始めていて、新湊川公園は草木などの自然もあり、川も流れていて、魅力的な場所になる可能性を秘めていると思い、この場所から活動を始めてみました。
最低だと思っていた場所が生まれ変わるって面白くないですか(笑)

-記者-
ワクワクしますね!
今では清掃活動に150人近く集めることもあり、延べ5,000人以上の人が参加していると聞いています。こんなに多くの人が、気味が悪かった新湊川公園に関わるようになったのは、西山さんのおかげだと思います。
次に団体名が“SoooGoodながた”になった経緯を教えてほしいです。
ずっと気になっていて(笑)

-西山さん-
団体の名前は1週間以上考えましたね。その時に、塩屋に引っ越した友だちに「長田区出身です。と近所の人に言われへんかった。」と教えてもらい、長田というまちを良い印象に変えたいと思うようになりました。
そこで、「めっちゃ、よーなったやん長田」と言われるまちにしたいと思って、“SoooGoodながた”に決定しました。

-記者-
「めっちゃ、よーなったやん長田」素敵ですね。
新湊川公園は本当にめっちゃ、よーなりましたね(笑)

-西山さん-
清掃活動以外にも、ウジャマー菜園というシェア農園、公園の専門家に依頼して公園のデザインを考えるワークショップ、彩星工科高校学校の学生とキャッチボール交流会など、いろいろな活動をしています。
興味のある人は新湊川公園に遊びに来てほしいですね。

地域協働のヒント?西山さんから学ぶ「人との関わり方」
-記者-

私は区の職員として、何か活動を始めたい人に出会うことがあるのですが、その人の得意なことが何で、どんなことをしたいのかなど、その人の思いを引き出すことがとても難しいと感じています。
比べて、西山さんは関わった人のやりたいことを引き出し、面白い活動につなげるのが上手だと思っています。
何か秘訣などがあれば教えてください。

-西山さん-
私は人と話すときは、何に興味があるのか分からないので、たくさんの話題を準備するようにしています。つまり、その人との接点を多くつくるイメージですね。
これは、営業の仕事をしていた時に、名営業マンの人から教えてもらいました。その営業マンは、毎日ネットや本で勉強し、どのような人とも会話が続けることができる凄い人でした。

-記者-
知識は大事ということですね。
たしかに何か質問されたときに、その人が知らないことを伝えてあげると、信頼されるような気がします。
ちなみに、西山さんはどのように知識を得ているのですか?

-西山さん-
本を読むのが苦手なので、歩きながらや作業をしながら音で聞いています。
他には、セミナーや他の団体がしている活動に積極的に参加するようにしています。
活動をブラッシュアップすることは大事だと思っていて、毎日いろんな刺激があるように工夫しています。

-記者-
多くの知識を持って、その人がやりたいことを引き出し、新たな活動につなげていく。
お話を聞いていて、地域協働のヒントになるような気がしました。

-西山さん-
そうですね。私がやっていることは、区の職員でも出来ると思っています。
お金もかかっていませんし(笑)
ただ、信頼関係を築くためには何回もその人に会うことが大事なので、自分の時間が無くなりますね。でも、一緒になって面白いことを考えるのは楽しいですよ。
始めはハードルが高いと感じるかもしれませんが、まずは挑戦してみてください。
人と出会い、関わることで気づくこともあると思うので。

長田をキャンパスに見立てて
-記者-

これまで、色々と興味深いお話を聞かせていただき、ありがとうございます。
最後に西山さんが思う“将来の長田のまち”を教えてください。

-西山さん-
元気な人が増えてほしいと思っています。
1人1人が元気になれば、自然と長田とまちが元気になると思います。
どこを歩いてもみんなが楽しそうに笑って過ごしていてほしいですね。
なので、私は元気な人が増えるように、人と関わり、面白い活動につなげ、長田というキャンパスに絵を描いているイメージです。あくまでも主人公は地域の人たちですね。
長田区は、温かみのある、おせっかいの文化がのこる、楽しくて優しいまちだと思います。

-記者-
素敵なキャンパスになるよう、私自身も頑張らないといけないと思いました。
貴重なお話をありがとうございました。