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【広報紙ながた2月号+α】笑う門には大福来る~地域のすべての人が居心地よく暮らせるまちづくりを目指して

区内に21ヶ所ある地域福祉センターでは、各地域のふれあいのまちづくり協議会がさまざまな活動を行っています。
このたび、4年ぶりに長田区内の21ふれあいのまちづくり協議会が協力して、それぞれの活動をPRするために「ふれまちフェスタ」というイベントを開催します。 
「ふれまちフェスタ」の実行委員長であり、大日丘ふれあいのまちづくり協議会の委員長である山口 裕美さんに、ふれあいのまちづくり協議会の活動や「ふれまちフェスタ」のお話しをお伺いしました。

ふれあいのまちづくり協議会って?

-記者-
ふれあいのまちづくり協議会は各地域福祉センターを拠点として活動されているそうですが、どのような団体なのですか?

-山口さん-
ふれあいのまちづくり協議会は、地域住民がお互いに支え合いながら日常生活を快適に送ることができるまちをつくっていこうと結成された団体です。もともと自治会、婦人会、老人クラブ、民生委員児童委員協議会、子ども会、ボランティアグループなど各種団体のメンバーが参加して始まりましたが、今では地域活動に興味を持っている地域住民の方が個人で参加されることもあります。

-記者-
具体的にどのような活動をされているのでしょうか?

-山口さん-
ふれあい喫茶、子育てサークル、健康体操など、各ふれあいのまちづくり協議会が地域の特性や地域ニーズに応じてさまざまな活動を行っています。
例えば、私が所属している大日丘ふれあいのまちづくり協議会は旧雲雀丘小学校区域が活動区域となりますが、非常に多くの高齢者が住んでいます。そこで、高齢者を対象とした健康教室を毎月開催しており、地域にある介護施設の職員の方が講師として来てくださっています。イスに座ったままできる体操を教えてくださるので、非常に好評なんですよ。

椅子に座って健康体操

また、この地域は坂の上り下りが多く、喫茶店がほとんどありません。そこで月1回のふれあい喫茶だけでなく、地域福祉センターでいつでもお茶が飲めるよう、1杯50円のコーヒーを常時用意しています。喫茶店がわりに一人でふらっと立ち寄られる方もいらっしゃいますよ。お茶を飲みに少しでも多くの皆さんが地域福祉センターに足を運んでもらえると嬉しいです。

大日丘地域福祉センター「ちょっと おちゃ」へお気軽にお越しください

-記者-
各地域福祉センターで開催されているふれあい喫茶ではモーニングセットがほぼ実費負担のみでいただけると聞いていますが、大日丘地域福祉センターのふれあい喫茶ではモーニングではなく、本格的なお抹茶がいただけるんですよね。

-山口さん-
そうなんです。
地域に茶道に通じた方がいらっしゃって、その方が毎回お抹茶をたててふるまってくださるんですよ。しかも、1杯100円(!)でちょっとしたお菓子もついています。なかなか普段の生活で本格的なお抹茶をいただく機会がないので、是非皆さんにも味わっていただきたいです。

本格的な抹茶が楽しめるふれあい喫茶

-記者-
地域にはいろいろな特技をお持ちの方がいらっしゃいますね。

-山口さん-
他にも折紙が得意な方には折紙教室を開いていただいています。
簡単に折れるものからちょっと難しいものまで、参加される皆さんからのリクエストにもお応えしてくれています。
地域の皆さんがそれぞれできることを活かしてふれあいのまちづくり協議会の活動に参加してくださるのでとても心強いです。

折紙教室で大作に挑戦

地域活動を始めてから今まで

-記者-
山口さんご自身はどのようなきっかけで地域活動に携わられるようになったのですか?

-山口さん-
母が民生委員をしていたので、昔から社会福祉について興味がありました。大学でも社会福祉学を専攻し、卒業後はヘルパーの資格をとりました。私自身も民生委員として約20年間活動をしています。
その関係でふれあいのまちづくり協議会にも携わるようになり、2021年から委員長に就任しました。委員長になってからはわからないことだらけで試行錯誤しています。

そこで、ふれあいのまちづくり協議会の役員間でライングループを作っています。
ラインを通じて、私がわからないことを皆さんに確認してもらったり、会議の出欠の連絡をとりあったり、お互いに何でも相談できるようになっています。

-記者-
周囲の皆さんの支えがあるのも大変心強いですね。

-山口さん-
はい。とてもありがたいです。
私一人では何もできないので、役員の皆さんにいろいろ役割分担してもらっています。
ただ、役員の皆さんが高齢になってきていることもあり、委員長の立場からは、皆さんが活動中にケガをしないか、どうすれば皆さんが活動を継続しやすくなるかなどに気を配るようにしています。

-記者-
長年地域活動に携わられて、良かったなあと思うことは何でしょうか?

-山口さん-
一番嬉しいのは地域の皆さんの笑顔です。
これは民生委員としての活動の中での話ですが、以前に地域の独居高齢者のご自宅の洗濯物が干しっぱなしになっていて、ご近所の皆さんから心配の声が上がったことがあります。
ご本人となかなか連絡がつかず、警察の方と一緒に安否確認した結果、お元気だったことがわかりました。心配していたご近所の皆さんに報告した際は、皆さんから「良かったぁ。ありがとう。」と笑顔がこぼれました。いつも皆さんの笑顔に励まされています。

区内の全ふれあいのまちづくり協議会が力をあわせて開催する「ふれまちフェスタ」

-記者-
2月18日(日)にふたば学舎で開催される「ふれまちフェスタ」は4年ぶりの開催となりますね。

-山口さん-
はい、久しぶりの開催となります。
新型コロナウィルス感染症拡大のため、2020年2月の前回「ふれまちフェスタ」以降、開催できていませんでした。4年ぶりとなると、主催者であるふれまちフェスタ実行委員会のメンバーの中でも前回の様子を知っている人が少なくなってきているので、何でも一から実行委員会で話し合いながら準備を進めています。

当日は、各地域福祉センターで実施している行事の紹介コーナーをはじめ、各地域福祉センターで開かれているさまざまな教室、たとえば手芸、絵画などの教室の皆さんによる作品の展示コーナーもあります。踊りやコーラスなどの教室の皆さんは、日頃の練習の成果をステージ上で発表されることになっています。

ふれまちフェスタの作品展示
ふれまちフェスタのステージ発表

また、各地域福祉センターのふれあい喫茶で提供されているモーニングセットも、当日の軽食コーナーで食べることができます。各ふれあいのまちづくり協議会のメンバーがそれぞれ腕を振るったメニューとなっていますので楽しみにしていただきたいと思います。
その他にも会場内にお茶席が設けられたり、子どもから大人まで楽しめる内容となっています。

-記者-
まだ地域福祉センターに行ったことがない方も、このイベントでふれあいのまちづくり協議会の活動を知って、足を運ぶきっかけになればいいですね。

-山口さん-
地域福祉センターは敷居が高いと思ってらっしゃる方が結構いると思うので、決してそうではなく、誰でも気軽に来ておしゃべりできる場所だということを知っていただきたいと思っています。
大日丘地域福祉センターを略して「大福」と私たちは呼んでいるのですが、地域福祉センターが地域の皆さんにとって楽しい交流の場となるよう願っています。
地域活動における私のモットーは「笑う門には大福来る」(わらうかどにはだいふくきたる)です!


山口さんは、民生委員やふれあいのまちづくり協議会の活動のほか、長年にわたって手話サークルでも活動されているそうです。どんなに忙しくても楽しく充実した毎日を送っておられるのは、皆さんからいただく笑顔のおかげとのこと。そうおっしゃる山口さんの笑顔もとびっきりすてきで、あたたかいお人柄が伝わってきました。
まずは、皆さんも「ふれまちフェスタ」でお近くの地域福祉センターがどこにあるのか、どんな活動をされているのか、ちょっとのぞいてみませんか?

【長田区ふれまちフェスタ】
日時  2024年2月18日(日)10:30~15:30
場所  ふたば学舎(〒653-0042 長田区二葉町7-1-18)
主催 「長田区ふれまちフェスタ」実行委員会
  (区内のふれあいのまちづくり協議会/NPO法人ふたば/長田区役所)
内容 ・各地域福祉センターで活動している団体によるステージ発表
   ・各ふれあいのまちづくり協議会が腕をふるう軽食コーナー、お茶席
   ・各ふれあいのまちづくり協議会の活動紹介、作品展示
問合せ先 長田区役所 地域協働課 活動支援ライン
     TEL 078-579-2311(代表)
     FAX 078-579-2301