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超私的デザイン論⑥-デザインある/ないの格差社会-
デザイナーを巡る根深い問題
格差社会というと、なんだかあまり良くないイメージを持ってしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。著しい貧富の差などを示し、社会問題にもなっている言葉のひとつです。
この言葉の核心は、あるところには溢れんばかりにあるし、ないところにはとことんない、ということかと思います。
さて、私は先日、20年来の大学時代の友人から久しぶりに連絡をもらい、チラシのデザインの相談を受
超私的デザイン論⑤-リートフェルトへの素朴な疑問・DIYのパイオニア?-
オランダで興った、ヨーロッパを席巻する近代芸術ムーブメントであった「デ・ステイル」と時期をほぼ同じくするも、リートフェルトはそれとは異なるチャンネルで家具の実験をスタートさせたという仮説。それが正しければ、一体彼は何を目的としてそうした実験をしていたのかを明らかにしようとする試みをスタートさせるまでのお話が、前回の超私的デザイン論でした。
今回はその続きです。
感覚に寄り添ってみる
実は私は、ま
超私的デザイン論①-鳥の目線と蟻の目線-
これまで15回におよび、超私的デザイン概論として、私の経験をもとにデザインのアウトラインについてお話をしてきました。ここからは少し解像度を上げて、テーマを絞ったお話をしていこうと思います。
内容としては大学2年生くらいに向けたデザイン論というイメージですが、なるべく分かりやすいお話になるように心がけていきます。
本題に入る前にひとつおことわりをしておきます。少なくとも私が勤務してきた(している)
デザイナーズライフスタイル ー日本のバウハウスをー
この超私的デザイン概論も今回で15回目となります。概論としてはいったんここまでとしますので、今回がひとつの区切りとなります。
さてここでは、デザイナーとしての私の(不思議な)ライフスタイルのお話となります。デザインを長年学んできたことで、自ずとそのライフスタイルも試行錯誤を繰り返しながら独自の性の高いものになっているのではないでしょうか。もちろん私はデザイナーですので仕事の内容はデザインの実務とデ
椅子はデザインの教科書
今回は「デザインとは?」というお話しをスタートしてから14回目になります。大学の授業回数にならい、15回でこの超私的デザイン概論もいったん終わりにする予定です。残すところ今回とあと一回となります。その後は、今のところですが、概論ではなくより具体的な〇〇論とした少し専門的な内容をお話ししていきたいと考えています。
取り組みやすいが難しい
さて今回は、椅子のデザインについてお話しをします。現代に生き