見出し画像

外壁・屋根塗装で使われる代表的な塗料の種類5つ

こんにちは、小林です。

外壁塗装で使われる塗料には、様々な種類があります。
今回は、主要なもの5種類をピックアップして解説します。
基本的にはこれさえ知っておけば、迷うことも少ないと思います。

画像1

■アクリル塗料

画像2

アクリル樹脂塗料は、最も安価で手に入りやすい塗料です。
ホームセンターなどでDIY用塗料としても多く販売されています。
ただ、耐久性は5~7年程度です。
建物の塗り替えにはほとんど使われません。

■ウレタン塗料

画像3

ウレタン樹脂塗料は、伸縮性や密着性にとても優れた塗料です。
熱で膨張する金属やプラスチックなど様々な素材に使いやすいのが特徴です。
耐久性は8~10年程度。
戸建塗装では少なくなりましたが、まめに塗り替えたいお家やアパート・マンションなどに使われることが多いです。
また、外壁屋根はシリコン、雨樋や金属部はウレタン、などという使い分けもよく行われます。

■シリコン塗料

画像4

いま日本の戸建塗装でシェアNo.1なのがシリコン樹脂塗料です。
耐久性が10~15年程度で、費用も高すぎず使いやすいためです。

たまに「シリコンは硬いからひび割れやすい」という業者がいるようですが、外壁や屋根に使う分にはまず問題ありません。
各塗料メーカーもちゃんと伸縮性を高めた塗料を作っていますし、そもそも屋根壁の素材はそんなに激しく伸縮しません。
安心してシリコン塗料を使ってもらえればと思います。

■フッ素塗料

画像5

フッ素樹脂塗料はとても紫外線に強く、15~20年ほどの耐久性があります。
また塗った後の光沢も美しく出やすいので、新築のように綺麗になります。

注意点として、シリコンやウレタンよりも新しい塗料なので、扱い慣れていない業者もいるということがあります。
「フッ素を塗ったら次もフッ素しか使えない」などいろいろな言い訳をしてフッ素を使いたがらない業者がいたら、経験がないからやりたくないだけという可能性が高いので、気をつけましょう。
(確かに塗装直後にすぐ別の塗料を重ねるのは難しいですが、次にお家の塗り替えをする頃にはフッ素の塗膜も劣化して弱っていますので、ほとんど関係ありません。
しかも塗り替え時には「下塗り」を入れて塗装面の調整をします。
今回の塗装が次の塗装を限定することは基本的にありませんのでご安心ください。)

■無機塗料

画像6

無機塗料とは、「無機成分と有機成分を組み合わせて作られた塗料」のことです。無機ハイブリッド塗料とも言います。
耐久性が高いけれどもひび割れやすい「無機物」と、柔軟性があるけれども劣化しやすい「有機物」の成分を、うまく組み合わせて弱点を補い合うことで、より優れた性能を発揮するという最新技術です。
20年以上もの耐久性を誇り、現在の建築用塗料では最高ランクになります。

ただ、無機有機の配合比率などに基準がないので、同じ無機塗料の中でも性能には多少のばらつきがあります。
(20年以上持つのは無機塗料の中でも高グレードの製品です)
使うときには、信頼できる国内大手メーカーのものを選ぶのが安心です。

以上、主な塗料5種類をご紹介しました。
耐久性が高い塗料ほど単価も上がりますが、長期で見ると塗り替え回数が減るので、コストパフォーマンスは良くなります。
次の塗り替えを何年後にしたいのか、今回の予算と長期的な予算どちらを重要視するのか、などの観点で塗料選びを行いましょう。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?