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ぽけチ反省会①

創作漫画「ぽけっとチーズ」の反省会をしようと思う。

さっそく反省するよ!


【構成編】
・失恋後の展開が雑

わこが小説の連載を勝ち取るまでの時間をもうちょっと
丁寧に書いてあげてもよかったかなと思う。
恋愛していた期間よりも、小説家になりたいと思っていた時間の方が長かったのに
意外とあっさりとそこを進んでしまうのは勿体なかったかな
でも物語としては、グダる気もする。。。

・高橋さんとの展開が早い

仕事のパートナーだから、もうちょっとチーム感というか
2人で乗り越えていく過程を作っていけたらよかった。
創作や生み出す苦しさを私も分かっているからこそ
そこのリアリティーさを再現した方が良かったかなと思う。
仕事よりも髙橋さんと自分のことばっかり考えているから
ちょっと自立できてない印象が出てきちゃったかも。
わこは恋愛体質な子じゃないから!

仕事についての葛藤と、自分と向き合うことでできる成長の描写が
丁寧に作れたらもっと深みが出た

・わこの性格と友達の理解の早さ

頑固なわこの発言に対してみっちゃんとちーさんの理解が早すぎる。
早すぎるし、結構良いこと言ってもわこが結局自分で勝手に解決していく流れが多かったかも。
すごく良い関係性だからこそ、ここまで友達が良い子すぎると逆に一線を引かれているというか、浅いのかなってなっちゃう。

ちーさんがだんだんタメ口になっていくとか
「ちーさん」から「ちーちゃん」になっていくとか、
いつの間にかそういう関係になっていく様子も描けたらよかったかな

個人的には、わこが”頑固でまじめな性格なくせにしんどくなると都合の良いように解釈しがち”なところが妙に人間らしくて共感を得られるかなと思ったけど
友達2人の良い子さとすべてを肯定する感じが、わこの都合の良さだけを
助長してしまったようにも感じる。

・どうすれば良かったか
もっと人間性を詰めるべきだった。
登場人物すべての履歴書を書けるくらい把握していなければ
それぞれの譲れないポイントや妥協点なども見えてくるから
キャラクターとしての魅力プラス、「いるいる!」というリアルさを追求して
二次元をいかに読者の方たちの脳内で立体的にさせられるかが課題

・堂々巡りの悩み
わこが「おまじないのせい、おかげでまた悩んでる」と
自分の成長してなさに反省するシーンはもっと上手に描けたはず。

同じような悩みに見えて、一回めは「おまじないを使えば上手くいく!だから使いたい!」というのに対して
二回目は「おまじないを使って上手くいったけど、それって本当に合ってたかな?恋愛は2人でするものなのに、私のズルで進めさせてるよね」という成就だけを目的としてないもの。
思考が成長している上での悩み。

ちゃんと相手のことも考えてるし、自分の悪いところも考えれてる。
この「カテゴリは一緒でもカーストは違う」というところを分かりやすく表現できれば良かったかな


・全体的にもっと深みが欲しい

当初のぽけチは、わこが失恋したあとは仕事を勝ち取って自立して
バリバリ好きなことして生きていきまっせ!という物語になる予定だったが
書いていくうちに「でも、このままじゃわこは恋愛のコンプレックスを背負ったままになっちゃう」と言う気持ちから
このような展開になりました。(母性)

わこがどれだけ仕事で成功したとしても 次の恋愛で泣いたりするたびに自分を責めてほしくなくて
絶対に成就して終わらせようと決意しました。

もともと、恋愛をあまりしてこなかった身としては
こういう展開の話を読むと「私は仕事を頑張っているのに、結局恋愛が大事なの?」って落ち込んでしまうから
ぽけチでもそこをカバーしたかったのに 私の力量不足で自立と恋愛のバランスが上手く取れなかった。

そのせいで、恋愛にフューチャーしすぎて登場人物が大人のわりに
行動や思想が浅くなってしまったイメージ
ここに関しては本当に悔しい!!しっかり反省
おまじないももうちょっと上手に使えたらよかったな

・どうすればよかったか

圧倒的な経験不足。
創作漫画を描いている時間はとにかく自分と向きあう時間。
だからこそ自分に経験値がないと想像の幅は広がらないし、解像度も落ちてしまう。
私が失恋のシーンをリアルにできたのは失恋をちゃんとしてきたからで、成就までの葛藤をリアルに描けず、都合よくなってしまったのは…その、ね。
ちょっとすんません…

~メンタル立て直しの時間~

両想いという展開に夢を見すぎている私だからこうなってしまったので、もっと色んな人に話を聞くべきでした。
そして成就というゴールまで描かなくても【成就の予感】という終わり方でもキレイだったかなと思う

・今後の課題

物語を考えて、ページに落とし込むことはできても奥行きがない。
一見1枚に見えてもその下にいくつもの層を作る。
読み応えというのはそういうところに出てくると思う。
1話8ページという少なさだからこそ、1ページの奥行を意識する。


そのためにはやはり経験値と、日々自分と向き合い、逃げないこと。
自分が抱えている大きなコンプレックスや弱さを紐解いていきながら物語に落とし込まないと、
自分も物語も都合の良い解決や、ベタな展開に走ってしまう。


作画編、でもここはよかったよ編へ続く

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