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芦原先生

1月は毎日更新すると決めたこのnoteに書くか迷いましたが、Xだけでは書ききれない思いを残します。


『セクシー田中さん』原作者である芦原先生の訃報に触れ、編集者として、出版に携わる者として、ものづくりに携わる者として、本当に胸が張り裂ける思いです。

どんなことであれ、携わる方々への敬意と誠意をきちんと意識したものづくりであってほしい。
そう思うし、そうありたいと改めて心に刻みました。


先生の描いた『砂時計』は10代のころ触れ心に残った作品です。
その中で自死遺族である主人公、杏の歩む道のりを、人と人との触れ合いを丁寧に描いた先生が、報道にある通りの選択をご自身でされたのなら、本当に、本当に苦しい。

先生の言葉は他者への敬意に溢れていました。そしてご自身の作品への愛と誠意がありました。

もうどうかこれ以上、第三者が誰かや何かを責め立てる流れがなくなってほしい。
必要以上の大きなうねりは時に人を傷つけ、取り返しのつかないことになります。

何か問題があったときに、絶対に他者がおもしろがったり、正義を振りかざすことがあってはならないと感じます。
今回のことだけでなく、最近のニュースに対するさまざまな盛り上がりに何か恐ろしさを感じると同時に、自分もどこかではそれに加担しているのだろうという歯痒さが拭えません。


あまりたくさんのことを書けません。
今回のことはきちんと原因究明がされ、未来のものづくりに必ず繋げられますように。

芦原先生のご冥福をお祈りします。

お読みいただきありがとうございました。 あなたすべてのアクションが私の血となり肉となります。大感謝!