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小さな本屋さんに必要なもの。
この12坪の小さな本屋さんの店番に、3人は要らなかった。
そっか。。。
母にとって父が戻ってきた今、私に求められているのは『配達要員』の役割になってしまったのね。自分の価値?がグンと下がった気がした。
あらやだ。私は自分に何が「できる」って思ってたのかしら。。。
この夏は、本屋さんを精一杯がんばったんだよ。役に立った。それだけ。
* * *
父の代わりをしていた4ヶ月
毎朝、入荷し
マイパブリックに愛が溢れる。
講演会は大きなきっかけをくれた。
まず、
この12坪の小さな本屋さんにこんなにたくさん人を入れることができるんだ
↓
やってはいけない、って思っていたわけではないけど「うちの本屋さんではできないだろう」と思っていたことに気付く。
そして、
人が集まりたくなる企画というもの
↓
企画者の自分たちが知らない物事(今回は田中元子さん)の集客力に大きな可能性を感じた。
そうだ、グランドレベル
マイパブリックに人が溢れる。
その本のタイトルは
「マイパブリックとグランドレベル」
お店は、まちの一部で
地面(グランドレベル)の続きにある。
一階づくりは、まちづくりなんだよ。
というような内容のことが書いてあった。
それまで私は(たぶん両親も)
店っていうのは私的なもので、公共であるなんて考えはなかったと思う。だからちょっと、衝撃っていうかカルチャーショックっていうか。
たけど、その本を教えてくれたまちづくりの達人
まちの人に愛される小さな本屋さん。
実のところ、父が倒れた朝、冷静に自分の役割を受け入れてこなすことができたのは理由があった。
* * *
半年前に、うちの本屋さんが関西のローカル番組の突撃取材に取り上げられてから、店を訪れるお客さんが少し増えていた。
父が倒れるまで私は配達などしたことがなかったが、その頃は午前中の2時間、店番だけは手伝っていた。
午前中の、たった2時間。
まちの小さな本屋さんを訪れる人といえば…
決ま
ねーちゃん、立ち上がる。
生まれたときから本屋の娘だったので、店番くらいはできる。
毎朝、早い時間に今日発売の雑誌が入荷してきて、それをさばいたら店売り用と取り置き用と配達用に分ける。配達伝票を雑誌に挟んだら開店前に自転車で配達する。
これが、うちの本屋のスタイル。
美容室、喫茶店、個人病院、調剤薬局が主な配達先。
昔と違って店売りの売り上げが厳しいのは、私にもわかっていたので、配達は大事な収入源でもあるし、お客
本屋のねーちゃん(娘)。
まちの小さな本屋さんの娘。
今から48年前に生まれたので実際には「ねーちゃん」ではなく「おばちゃん」なのだけれども、ここでは「ねーちゃん」と名乗らせていただく。
みんなが本(雑誌も)をあまり読まなくなってきた、と世間で言われるようになって久しい。
私も、私の子どもたちもスマホでちゃちゃっと検索しては大抵の事は満たされるので、なぜ本が売れないのかは感覚でわかる。
両親が経営する本屋さんは、祖