勉強好きな靴屋が2023年に読み込んだ本3選+α

お久しぶりです
こば@kobakutsuです。

明けましておめでとうございます。

今年も良い靴・インソールに出会えたり、彼らの新たな魅力に気づける一年になれば嬉しく思います。

去年も様々な学びがあったのですが、そのきっかけとなったのは主に「読書+さんぽ」のコンボでした(論文含む)。本から得た新たな学びを靴や人の身体に置き換えたら・・・そういうことね!と気づいたのです。

ということで、今回は去年の自分がお世話になった本を3冊ざっくり紹介します。今年も良い本に出会い良い学びを得たいです。


1冊目

直立二足歩行の人類史 人間を生き残らせた出来の悪い足

生命40億年の歴史のなかで、人類だけが直立二足歩行をして生き延びた。
それはいったいなぜなのか?という疑問を2部構成で解説した本です。

古人類学者という解剖学の達人による考察は非常に面白く

  • 歩くことの意義を説く話

  • 靴による足指の骨への影響

  • 男女の差

などはとくに好きでした。後半の現生人類がなぜ地球上で最も反映できたのか?に触れる話も面白い。

何事も基礎を知らないと応用は成り立たないと思います。人類史から見た解剖学という骨太な基礎はおすすめです。歩き方など考え方がちょっと変わった1冊

2冊め

世界一わかりやすい 筋肉のつながり図鑑

筋膜や筋肉のつながりを分かりやすく簡単に解説した1冊。これを読んだら部分的に鍛えるよりも、筋肉・筋膜の繋がりを意識した全体の連動的なトレーニングが大事だと分かりやすいです。

内容が易しいので治療家だけでなく、一般の人や靴屋でも参考になると思う。良い本。電子書籍で買うとスマホでサッと見れて良き。


3冊目

臨床に役立つ歩行運動学

身体の勉強をしたことのある人向きです。内容は難しいのですが、歩行においてほしい情報が詳しくまとまっているので好きです。この動作のときこの筋肉どう関係したっけ?というときなどにも使える。


その他

世界一流エンジニアの思考法

靴屋でも使える情報ばかりです。

共感したことが多く大好きです。「たしかに!」と思う学びも多く今年は積極的にこの本の内容を真似したい。

共感したポイントは例えば

お悩みを聞いてもまずはしっかり考える。頭が先、手は後です。これをすると悩みの根幹に近いところに気づきやすくなるんですよね。あと、事実だけに注目する手法も読みながらヘドバンしました。良い本。


春琴抄

谷崎潤一郎の名作

これが純愛だと思います。

ネタバレになるので多くは書きませんが、何とも言えない心持ちになります。あと、句読点や改行の少ない文体ですが、すらすら読めてしまうのも恐ろしい。


笑いのカイブツ

伝説のハガキ職人の笑いへの追求をおったドキュメントです。わたしは学生時代から深夜ラジオが大好きです。今も伊集院光さんの深夜の馬鹿力は欠かさず聞いております。

番組で何度も取り上げられるツチヤタカユキさんをただの天才だと思ってラジオを聞いていたのですが、人生をこんなにも笑いに捧げていたのか・・・と知ると様々な感情が吹き出てきました。

憧れだけでなく、畏怖の念すら感じています。

作中で心に残った文章がこちら

笑いの本質とは、人間の道理の〝正しさ〟を、的確かつ盛大に破壊することにある。 真におもしろい芸人は、礼儀正しいというより、礼儀以上の〝正しさ〟への筋道を、独自に自分の頭でつくる。

本当にそう!

M-1で優勝した令和ロマンの一本目のネタなんてまさにそうですよね。恋愛マンガの定番、十字路で転校生とぶつかるシーンは何気なく、何度となく見ていたのですがネタを聞いたら納得しましたよね。

あっちから来た人、こっちから来た人がぶつかる・・・学校はどこ?って。わたしは頷きながら腹を抱えて笑いました。道理的に分かりやすい正しさへの筋道を独自に作るって最高にインパクトがあって面白い。学びですわ。


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