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アノマリーで考える米国株相場

株式相場では、過去のデータに特定のパターンが繰り返し現れることがあります。
この現象は「アノマリー」として知られ、投資家にとって貴重な洞察を与えることがあります。
この記事では、米国株市場のアノマリーについて考察します。


1. 月別パフォーマンス

下のグラフは、1950年1月から2024年7月までの、S&P500指数の月別平均パフォーマンスです。

このデータは、以下のような有名な米国市場のアノマリーと一致していることがわかります。

「Sell in May」アノマリー
5月から9月にかけての株式市場のパフォーマンスが他の時期に比べて弱いというアノマリーです。
グラフからも、5月、6月、8月、9月のパフォーマンスが比較的低いことが確認できます。

「1月効果」アノマリー
1月は年始の資金流入などで株価が上がるというアノマリーです。
グラフでは1月は比較的高いパフォーマンスを示しています。

「年末ラリー」アノマリー
クリスマスや年末ボーナスによる資金流入などで、年末に向けて株価が上昇するというアノマリーです。
グラフからも、11月、12月のパフォーマンスが高いことが確認できます。

なお、下のグラフは、対象期間を変化させた場合の、S&P500指数の月別平均パフォーマンスです。

若干ばらつきはあるものの、どの期間で平均をとっても、概ね同じような傾向になることがわかります。

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