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トイレットペーパーの三角折考

 トイレットペーパーの三角折って一体何の意味があるのだらう?だらっと前の人がちぎったままの状態よりも、確かに見た目は良いし取りやすい。一般的には、清掃終了のサインだと言われることが多い。全寮制だった私の学生時代の記憶でも、清掃当番の下級生はその様に教わっていた。中には、清掃もろくにせずに、三角折だけ完璧にしてやってるフリをしている輩も居た。点検する上級生も清掃の意味を理解していない人は、そう言う見えやすいところだけチェックして良しとする傾向にあった。
 
 学生を卒業し、職場等の公共場所で三角折を目にすることがあるが、殆どが清掃直後の一番風呂ならぬ一番便所の場合だ。こういう時、便意で焦る気持ちはあるが、ペーパーがだらんとしているよりも、見た目が綺麗でやはり気持ちいい。そこで、殆どの場合、次の人にもこの気持ちを味わって欲しく出る前に私も三角折をする。汚れたら掃除する、トイレットペーパーが無くなったら交換するは当然のこととして、トドメのプラスαで三角折はいかがだらうか?
  
 この自己満足的な行為の良し悪しについて少し気になったので検索してみると…三角折の意味はトイレ清掃完了のサインなので、それ以外はしないで下さい。不潔です。などなど、否定的な内容が多数…
 しかし、私は思ふのである。良い気持ち、気分は必ず伝播する。些細なことでその伝播が広がるなら小さなことでもやれることはやろうではないか。逆に次の人に嫌な気分をさせたら悪い気分も必ず伝播する。第一、三角折にしなくても前の人の手は必ずペーパーに触れる訳であり、本当に衛生面どうこう言うなら、一人一回分のトイレットペーパーを備える、又は各自携行することになるではないか。

 朝一番、職場で一番便所を頂き感謝し、この様な考えを抱きながら今日も三角折をする私であった。
「誰だ!三角折してる奴は!」出てこいと言われない限り、私は密かに続けるつもりだ。

 皆さんは、どう思われますか?

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