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宮本浩次

1979年生まれの僕らが思春期を迎え、さぁ自分たちだけの音楽を探すんだって15歳とか、16歳の時に、気づけば尾崎豊はもう死んでるし、ブルーハーツはとっくに有名で解散目前だったし、そんな時代に自分だけのミュージシャンを探して知ったのがエレファントカシマシだった。

当時、エレファントカシマシは「悲しみの果て」を出したばっかりで、その曲がエレカシとの出会いの曲でした。

それから過去の曲も聴くようになって、宮本さんの地の底から見上げるような歌声に衝撃を受けつつ、そのわがままな音楽にハマっていった。

初期のアルバムにもたくさんいい曲はあるけど、怒り肩で、拳をブンブン振り回しているような音楽だったエレファントカシマシが事務所がかわり再スタートと位置付け、選んだのが「悲しみの果て」だった。
と知ったのはさっきウキペディアで読んだからだけど。

当時はテープに録音してウォークマンで歩きながらよく聴きいてたのを書きながら思い出す。

学校にろくに行かなかった10代の自分と一緒にいてくれたのはエレカシだったというと大袈裟だけど、それほどよく聞いてた。

いつか読んだインタビューで、40代超えると愛や恋だと歌えなくなって何を歌うべきか迷うって(そんな感じのこと)言ってて、宮本さんらしい悩みだな思ってよく覚えてたけど、その後「昇れる太陽」をリリースして、このアルバムが名曲ばっかり入ってるすごいアルバムなんですが、歌の内容が先の悩みから吹っ切れた感じがして大感動した。

それから僕もいろんな音楽を聴いて、エレカシを聞かなかった時期ももちろんあって、付かず離れずな関係だったけど、最近リリースされたカバーアルバム「Romance」は好きな歌手の好きな曲ばかりで、近頃、宮本さんの音楽をまたよく聴いてる。

年は違うけど、同じ時を過ごして、宮本さんも変化があったんだなと感じる内容で、エレカシと出会った10代のことを聞きながら思い出す。

特に「喝采」と「木綿のハンカチーフ」が素晴らしいです。好き。

木綿〜は男女の応答の歌だと宮本さんの歌で初めて理解した。どんだけサラッと聴いてるんだか。

喝采は大好きなちあきなおみさんの歌でよく聴くし歌う好きな歌。
宮本さんの歌い手としての実力がよくわかる。絶品。

この人の歌は空気を震わしてるんじゃなくて命を震わして鳴る音。

心が鳴る。

そんな歌声だと思う。

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