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友達第1号

初DMを送ったその日の夜…
「武藤千春」という存在を教えてくれた友人Kくんから1本のLINE…
「DMからアポ取れた!会う日程を調整しよう!」
Kくん…まったく同じことしてたのね…(笑)
…ということで、何はともあれ、早くも本人とご対面する機会が訪れたのだった。

8月某日日曜日
場所の選定は、武藤さんもわかる場所…ということで、おいらたち「おしゃれ田舎プロジェクト」が起業支援をさせていただいたサイフォンコーヒーの専門店「彩本堂(さいほんどう)」。その年の6月にオープンしたばかりの本質を彩る「和」のテイストを大切にする素敵なカフェだ。
武藤さん…そのオープンしたてのカフェを知っているなんて…なかなかの小諸通だな…

駐車場で、おいら、おしゃれ田舎プロジェクトメンバーで同僚のT、友人Kくん(このKくんものちにおしゃれ田舎プロジェクトのメンバーになる)の3人と待ち合わせ…
1台の車が到着…
車から降りる彼女を見るやいなや、一緒にいたTとKくんと三人で口をそろえて…
「本物だぁ!」
そう、目の前に立っていたのはSNSやネットで見る「武藤千春」そのものであった。
武「こんにちは!初めまして!武藤千春です!」
なんて爽やか!爽やかなのにオーラが!
三人「こ…こんにちは!初めまして!」
おいら「まぁ、立ち話もなんなんで、中に入りましょう。」
は…話かけてしまった…不自然じゃなかったかなぁ…
明らかに生きている年数は長いはずなのに…こちらが緊張してしまった…(汗)

おいら「このお店には来たことありますか?」
武「テイクアウトで何回か来てます!」
そうなのか!?普通に街なかを出歩いているってことか!?店長~気づかなかったの?…
K「J-WAVE聴いてます!前回の放送で、東京と小諸で二地域居住してるって聞いてびっくりして…で、みんなに連絡したんです。僕も数年前から新幹線で東京に通ってるんですけど、同じように東京と行き来している人がいて嬉しいです!ところで、なんで小諸なんですか?」
おぉ!Kくんナイス!聞きたい内容をずばり直球で!

武「祖母が移住するにあたり、場所の選定や物件の内覧で何度となく小諸を訪れているうちに、あれ?小諸って近いし、自然も豊かで、こっちに活動の拠点も作れるんじゃないか?だったら祖母だけでなく私もっ…て、一緒に来ちゃいました。」
そ…そんな簡単に?それに…何でおばあちゃんも小諸が良かったの?近くに親戚でもいるのかな…?
(この辺の詳細についてはChiharu Mutoのnoteをご覧ください)

武「祖母が小諸で家を探し始めた時に、Tさんにお会いしているみたいですよ。うちの祖母と母が。」
T「え!?」
なぬ!?おいおいおいTよ…お前、ご家族と既に面識あるんじゃねーか!
T「ちなみに今のお住いの場所はどちらですか?」
武「市内〇〇で■■の近くです!」
T「あれ?あの方たちが、おばあさまとお母さまだったんですか!?」
いきなり「さま」なんて使いやがった!…やっぱり知ってたのか?…もう少し掘り下げて話を聞いとけよー…T…(泣)

話は戻って小諸Lifeのことに…。小諸市民とすると都会で生まれ育って、芸能界という華やかな世界で活躍されていた方から見る小諸について非常に気になるところ…

おいら「小諸…住んでみてどうですか?何かと不便じゃないですか?田舎ですし…」
武「凄く住み心地がいいです!何よりも空が近くて…雲の動きや高さを見て天気の変化を感じることが出来るんです!それに朝起きて窓を開けると浅間山や八ヶ岳が見えるんですよ!凄くないですか?自然のエネルギーを感じられて、とても気に入ってます!」
嬉しい反応!ベタ誉めやないかい!うちからも浅間山と八ヶ岳が見えるけど、それが当たり前の生活…改めてそう言われると…凄く良いところに住んでいるような気がしてきた!…ほんと単純(汗)

おいら「でも、仕事とかで東京との行き来も大変じゃないですか?」
武「いえ、コロナ禍でリモート会議も増えましたし、必要な時以外、東京には行かないので、今は週5~6日は小諸です!」
マジかー!どっちが本拠地かわからねぇ~!むしろ小諸本拠地の東京出張って感じだな。

K「畑もやってるって聞きましたが…何でまた畑?」
またもやKくん!ナイス!みんなが聞きたいところ…。
武藤千春=畑=農ライフ…今となっては「武藤千春」を語るうえで代名詞となっているキーワード。このことについては大変ボリューミーなので、別の機会にゆっくりと…。

ということで、畑の話はさておき…小諸Lifeのことを…
T「週5~6日、小諸にいて、仕事や畑以外は何してるんですか?」
直球やなぁ~T!でも嫌いじゃないよその性格。メチャクチャ気になるし…。
武「仕事をしていない時は、犬を飼っているので、夕方とか近所を散歩してますよ!」
え~!?ワンちゃん連れて散歩!?この街なかを!?
T「誰かに気付かれたり、声掛けられたりしません??」
武「まったくありません!」
ないんかーい!そりゃそーだよなぁ…近くに有名人がいるなんて思わないもんなぁ…。普通に若い女性がワンちゃん連れて散歩してるわ…ぐらいにしか思わないわ…。

おいら「小諸で生活するようになって変わったこととかあります?」
まるで記者のような質問…。
武「二拠点生活をするようになってから、田舎暮らしと都会暮らし、それぞれの良さを感じることが出来ました。それに、田舎に住んでいるからこそ、都会暮らしの楽しさを改めて感じるようになりました。小諸で暮らすようになってから時間にゆとりがあるので、いろんなこと妄想してます!」
なるほど…田舎暮らしをして初めて知る都会暮らしの楽しさか…生活や行動の幅も倍以上になるんだろうな…二拠点生活している人ならではの考え方だな…。
いろんな妄想?妄想…ってなんだ?気になる…気になる…。
そんな顔を見てか…
武「妄想って変なことじゃないですよ!」
ですよねぇ~。そりゃそーだ…(笑)

武「今はコロナ禍だから難しいけど、友達や知り合いを小諸に呼んで、いろんな楽しいことやりたいなぁ~って」
お!小諸を舞台にそんなこと妄想してくれているのか?有り難いなぁ~。
おいら「具体的に何かやりたいこととかあるんですか?」
完全に記者会見だな…(笑)。話をしていく中で、彼女の行動や考え方に自然と興味が沸いて来てしまった…。
武「こんなに素敵な場所があって、農を感じる環境もあって、私が小諸に来ていろいろと感じるんだから、都会に住む同じ世代の若者も、小諸に来ればきっといろいろなことを感じてくれると思います。私は都会の若者と小諸を繋ぐ、そんな役目が担えたらと思ってます!」
なんて素敵な!それに本当に実現しそうだし、してもらいたい!

おいらが武藤さんと同じ年代の頃…何してたかな?こんなに自分の考えしっかり持って、人に伝えること…間違いなく出来てなかったな…。自分が思っていること、考えていることを口にして人に伝えることって凄く難しい…でも、頭の中で整理されて、聞き手を納得させるしゃべりをすることが出来る彼女は本当に凄いな…。
…と、知らず知らずの間に、そんなことを口にして人前でしゃべれる彼女を尊敬するようになっていた…。
芸能界で活動する人といえば、気位が高く…そう、良く言われるように「お高くとまっている人」というイメージがあった。彼女にそんな感情を抱くことはなかったし、芸能界で活動する人のイメージを払拭するような会話だった。

武「今は高齢者である祖母と一緒に暮らしていますし、やっぱりコロナの感染が怖かったので、これまでの間、折角、小諸に移住してきても、地域の方々と交流する機会がなかったんです。だから私、こっちの友達いないんですよ。今日みたいに、小諸に住む方とプライベートでお話することがほとんどなくて…。小諸や長野のこともっと知りたいし、こっちでいろんな楽しいことしたいので…良かったら友達になってください!」
んッ!!??え、え―!!まさかの…友達?いいのか?ムサイおっちゃん3人で?…3人で顔を見合わす…。その後…
K「もちろん!」
T「当り前じゃないですか~!」
おいら「喜んで!」
三者三様の返答に…
武「ありがとうございます!こっちの友達第1号です!!よろしくお願いします!」
と…友達第1号?何か嬉しい響きだぞ!
三人「こちらこそ!よろしくお願いします!」

…ということで、初めて会ったその日に、「武藤千春」と「友達」になった。
このおいらとは全く違う環境で育った、経験豊かで、バイタリティ溢れる彼女。
この日から、この「武藤千春」という個性豊かな彼女をめぐり、小諸との関わり合いや「楽しいこと」の実践について、いろいろと妄想しつつ、動き始めることとなる…。

つづく…

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