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映画「カモン カモン」

「人間なんてやってらんねー」
なんて言うと、極端すぎて、おともだちが減りそうですが、まあしかたないか。さいきん毎日のようにそう思いますがそう思った経緯はとりあえず今はぶきます。
「人間なんて」と強烈に思っている、ほかならぬ人間であるじぶんが、こどもを産んで「かわいいな」とも思うわけです。われながら正気の沙汰とは思えませんが、まあしかし、どっちもほんとうなんだわ。

とはいえ、大なり小なりみんなも内実はそんなもんなんじゃないかと思います。言わないだけで。もし心の底から「人間ヤッホー!」と思ってる人がいるなら、その人は"人間教"にガッツリ洗脳された人でしょう。おめでとうございます、とひきつった表情でしか言えないわたしは根暗すぎますかね。

大人の世界をみて「人間なんて?」と絶望して、わが子やキッズたちをみて「人間なんて!」と奮起する、その振幅にぐらぐらするような、自分は一体どこにたてばいいんだろう?というような不安に、ボコッとはまりこんだ映画でした。
かといって無責任に「ハッピーうえ〜い☆」なんて言わず、ショボい人間のかっこよさみたいなもんをしっとりていねいに描き、しずかに勇気をわけてくれます。DVDでたらもっかい見たいわ。

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