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映画 「ノマドランド」

いやぁ〜、よかった。だいすき。映画館で見れてよかった。
潜在的にじぶんのなかにあった「こんな物語がほしい」という感覚を、現物を見せられてから理解するような、心のデジャブ感がある映画でした。
名作の名作たるゆえんってそこだったりするんか? " 普遍性 "ってやつを理解する手がかりになるんかもしれないな・・・。

何がよかったって、筋も音楽も、大自然も、キャラもぜんぶが好きだっただけど、なかでも主演のマクドーマンドさんがよかったです。
" 線の細い女性 "っていう表現があるけど、彼女のばあい線が太い(身体ゴツいとかそういう話ではない)。かといってムッキムキバッキバキで融通きかぬオラオラメンタルなぞでもない。繊細でチャーミングなんだけどすごくタフ・・・いや〜なんと言ったらよいのやら!
一言でいえば「スゲえなあ」です。演じててすんごい気持ちいいんじゃないかなあ、どうなんだろ?

「スリービルボード」と、この「ノマドランド」しか見ていないけど、とんでもなく肝の据わったお方なんじゃないかしら。
「ほらよ」とか言いながら、むき身の自分を投げてよこしそう。気前がいいっつーかなんつーか。見ていてすごく気持ちいいというか、救われる演技でした。うらやましい!

夫を亡くし、「放浪の民( ≒ ノマド)」として車上暮らしの旅にでたおばちゃんの話。
本物のノマドさんがノマドを演じたり、役者の人柄を役柄に溶け込ませたり、虚実相互関係のもとで撮られた映画のようです。

https://searchlightpictures.jp/movie/nomadland.html

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