「映画デリシャスパーティ♡プリキュア」
むすめ&友人のおっちゃんと3人で見てきました。
(以下、ネタバレ感想)
そんな詳しい背景は語られないけど、黒幕である青年の生涯は不遇だったようだ。そんな彼が少年のとき出会ったのが、まだ幼かったころのプリキュア主人公ゆいちゃん。
ひとりとぼとぼ歩く少年を道ばたでつかまえ、お子様ランチをふるまうゆいちゃん。少年は(たぶん)はじめて人に優しくしてもらい、以後、お子様ランチが大好きになる。
で、久しぶりに会ったら青年(ねこちゃんに変装している。ちなみにこのねこちゃんは、ゆいちゃんが彼につくってあげたお子様ランチに立てた、チビ旗に描かれたヘタクソなネコちゃんをモチーフにしている)は「子どもの夢を守りたいから、大人は要らない」と子どもオンリーパークをつくる。そこにゆいちゃんも遊びにくるが、パークのヤバみに気づき、ねこに変装した青年とバトルすることに。
バトルしつつ分かってきたのは、ゆいと別れたあとの、少年のさらなる不幸。たまたま頭よかった(?)ため、うさんくさい科学者に目を付けられる。「君はすごい!」と言われ、「やさしくしてくれる人いた」と他者から受け止められたことをよろこぶ彼だったが、いざ自分が大人になってみると、自分のやってきたことが、やりたかったこととは全く別のことへ利用されていることに気づいてしまう。そこで、研究の成果を利用して、じぶんをダマしつづけてきた大人たちを全員ぬいぐるみに変えてしまう。自ら手を汚してしまったので、自分が自分の好きなもの享受する資格なし、とお子様ランチを口にしなくなる。夢も諦める。だからせめて、現役の子どもたちには自分のような思いをさせたくない、という気持ちが暴走し、例のパークをつくったんである。
ツラすぎてウンコ宗教にだまされちゃった上に、ぐれて自らもアホ教祖になりかけたけど、聖なる原体験をもたらしてくれてた、元祖教祖さま(ゆいちゃん)に「こんなやり方はダメ。あんたが好きなのはお子様ランチでしょ」と言われ改心(ゆいちゃんが元祖教祖様と気づくまでは「ぼくに近づくなぁ〜」と無限逆ギレ状態)。「禁お子様ランチ」を解き、大人でもお子様ランチをエンジョイすることのできる、夢だったお店をつくることにしたのでした・・・。
へんな宗教やコミュニティ、そしてもれなく大人にも気をつけましょうね、というブラックかつ最重要な教えも織り込まれておりました(まあゆいちゃんがうさんくさい宗教の教祖かどうか?は保留しておきますが)。
「お子様ランチパーティーフォーム!!」の変身シーン(ぜんぶ描き下ろし)と、エナジー妖精パムパム&メンメンの擬人化は劇場版限定っぽかったです。なるほど、こうやって商売をするのか・・・と勉強になりました。