映画「アイヌモシㇼ」

私とアイヌの接点はほぼない。
・知床のツアー旅行でアイヌの衣装を着て集合写真を撮った
・HUNTER×HUNTERのクラピカの衣装ってアイヌっぽいな
以上だ。

おいそれとは近づけないけれど、ずっと気になる存在。
この頃やっと、おいそれとは近づけない理由を知り始めたところだ。だからこの映画を見に行った。

主人公の少年カントが知らぬ間にイオマンテへ巻き込まれていく。
親や地域や文化に飲み込まれたまんま生きる方がラクっちゃラクなんだけど、そんなラクさなんかかなぐり捨ててどこか遠くへ出て行きたい。カント12才。
そんな彼がイオマンテを通して文化の中枢に触れる。
冒頭に少年が放つ印象的な眼差しを紐解いていく映画でした。

「こんなんじゃない」と思いつつも、共同体に頼らざるを得ない。慣れ親しんだ空気をまんまと吸い続ける自分のヘボ具合にイライラしていた12才な気持ちがふっとよみがえりました。この映画でそれを思い出すことになるとは。なつかしかったなあ・・・。

アイヌモシㇼ:
北海道を指すアイヌ語の地名。「人間の静かなる大地」の意。アイヌ民族は自分たちの生活圏をアイヌモシㇼと呼んだ。カムイモシㇼ(神々の住まう地)やポクナモシㇼ(あの世・冥界)との対比においては「人間の地、現世」を意味する。

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