映画「市子」
とてもよかったです。福田村と同じぐらいすき。
テーマも大きな括りでは、かなりちかい。
『海外の映画祭関係者と話すと「日本映画は身の回りの話で完結しているものが多く、社会が見えない」という声をよく聞く』
(↑公式HPのコメントより)
その弱さを、わたしは映画「月」で痛感しました(「怪物」も、ややそうだな)。
「月」のかかえていた脆さは、この映画にはありません。
なるべく前情報いれずに見にいくのがオススメ。
見にいかれる方は以下、読まないほうがよいかと。
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けっこうこの映画反響あるらしく、いろいろなレビューに目を通したのだけど、この映画の面白さを享受できてなさそうなコメントが多くて、関係者でもなんでもないのに、こんちきしょうとなりました(それぐらい好きってことですね)。
映画レビューの常なのか、それともこの映画に限ったことなのか、わからないけど・・・。
なんだか見方がねっちょりして陰気だなーと思った(まあ私も陽気なわけではないが・・・)。ホントに映画すきなんかいな。作品をよくするための批評とも思えない、ただの悪口レベルのものが多くてゲンナリしました。なんなんだろうなこの状況は?
賛否はあってもいいんじゃろうけど、映画とか作品という総体にたいして、まず愛が足りてないわよアンタら・・・とナマイキなわたくしは思ったわけです。そう言うわたしはなんなんだってな。ま、そういうのを突きつけてくる映画であったりもするわけです。
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社会の制度、ことば、そのすべてから" なき者 "とされた人は、生きていてはいけないのか?
それとも、みずからを"なき者"として、生きていかなければならないのか?
どちらも容易ではなく、その間をゆらゆらゆらめく映画でした。主演の方の演技がとてもチャーミングです。
切り口が「異端の鳥」に、とても似てます、語り口は全くちがうけど。名作でござんす。
(「異端の鳥」のときのやつ↓)
https://www.facebook.com/amane.akahoshi.7/posts/pfbid0jj9DuuwKMQYasZS5d85Cyod561ALxD9Pmw5oVVmBwFvsCHquqP4PSwmyTaGyGs9Rl
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