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映画 「戦場のメリークリスマス」

約30年、デビット・ボウイを知らずに生きてきた。
だから、わたしはこの映画でボウイデビューした。
映画見る前にミュージックビデオで予習しようかとも思ったが、メリクリで封切りした方がよさそうという予感に身を任せ、結果正解でした。
ボウイファンでもなんでもないのにうっかり「ボウイ様」と呼びたくなったもの。

ふるい白黒映画をみていると、フィルムが貴重だったせいか、生命エネルギーの濃さのせいか分かりませんが、映っている人々の"念"というか存在感が今の映像とは比べものになんない感じがします。
しまいにゃCGも入って、撮る側にも見る方にもすっかりありがたみがなくなった群衆シーンも、昔の映画だと「どんな思いでこの映画に映ったのだろう。どんな暮らしをしていたんだろう。この人はどんな死を迎えたのだろう・・・」と一人一人に思うから、見ていてえらい迫力を感じるんですよね。
失われつつある迫力が役者に宿ったゼータクな映画でした。坂本龍一、ビートたけし、トム・コンティ、にボウイさん。げんきでた。

ボウイのみならず、これがはじめての大島渚作品でもありました。要素が複雑で、どう解釈したらいいんだ?ってとこがたくさんあって楽しかった。そこのところ、もうちょい確かめてみたいから、大島さんの「愛のコリーダ」も見てみよう。性交後にパートナーを殺害。その後、性器を切り取って携帯した「阿部定事件」をテーマにした映画らしいです。

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