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「ONODA」

ヤクザとか、戦争とかの組織モノって、
「なんでこの人たちこんなにがんばってんだろ・・・」と思ったまま映画が終わる。

主人公は人間性を疎外されつつも、苦境に立ち向かいつづける(しかもとてもがんばる)。組織に身を溶かす、独特の陶酔感や高揚感がよりどころとなっているからだ。
そんな彼らを見ていると苦しくて、疲労と悲哀であたまがボーっとしてくる。
もともと人間性を奪われつつあった人だから、組織に身を投じたのか。組織に身を投じたから人間性が失われたのか。
ただ、そこが組織モノの映画で問われることはない。"そういう価値観"が前提として映画がつくられているからだ。

組織のために、肯定的に血と汗と涙を流す系の映画からは足を洗おうと思います。
(この映画はグレーゾーンだけど、どちらかというと肯定的なかんじがします。ようわからん)

3時間とながい映画だったけど、そこは小野田さんの数十年を表現するのにはよかったかんじがします。

https://onoda-movie.com/#

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