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あそどっぐインタビュー2日目 その1 「ゲームの思い出」

私は、あそさんを心底カッコいいと思った。
あそどっぐはどうやって今のあそどっぐになったのだろうか。
私たちは2016年に出会い、友人になった。手をつなぎ、デートもした。
飽き足らない私は、彼にインタビューをお願いすることにした。

あかほし(以下「ほし」): 阿曽家ってクリスマスあったんですか?
あそどっぐ(以下「あそ」): クリスマスはやってたよ。
ほし: サンタ存在した?
あそ: うん、サンタ存在したね。
ほし: いつ消えました?
あそ: いつぐらいかなあ?小学校の低学年ぐらいかな。でもプレゼントはもらってたよ。
ほし: 小学校低学年、けっこうはやいですね。
あそ: うちは欲しいものが申告制だったのね。事前におもちゃ屋へ見に行って「これがいいからサンタさんにお願いする」って言って、その日は買わずに帰るっていうのが恒例だったのよ。でもある時に親が・・・また買いに来るのがめんどくさかったんだろうね(笑) ぼくたちを車に戻してからおもちゃ屋さんへ戻っていって、コッソリと後ろから車にガーって詰め込むのを、もう、ミラーでばっちり見てしまって。あ〜買ってる!って。
ほし: すごい人間らしいエピソード(笑) それまではけっこう信じてたんだ?
あそ: うん、けっこう信じてた僕は。
ほし: あそさんどんなおもちゃチョイスしてたんですか?
あそ: 僕はもうファミコン世代だからゲームとかラジコンとか。ま、ふつうのあれだねえ。
ほし: ストリートファイターとか?
あそ: あ〜それはまだ出てないかな。僕の頃はまだマリオとかやもんね。
ほし: マリオ好きだったんすか?
あそ: う〜ん、でもマリオはね、結局買ってもらってないんだよね。ぼくが6歳ぐらいの誕生日の話なんだけど、その頃ファミコン大流行やったのよ。ちょうど出たばっかりで。みんなファミコンを買いだしてたから、姉ちゃんと僕もファミコンが欲しいってことになって。ちょうど姉ちゃんと誕生日も一ヶ月違いだったから、1年間誕生日もおこづかいもお年玉もガマンするから、ファミコンとマリオ買ってほしいと言うことで作戦をたててお願いをして・・・。
ほし: 姉弟2人分ですね。
あそ: そう。2人合わせて、お年玉と誕生日いらないから、一年分ガマンするからって言って。
ほし: お〜すごい。
あそ: すごいでしょ。で、一年間ガマンして父親が買ってきたのが、そのときマイナーだったセガっていうやつ。
ほし: ウソだろお〜!
あそ: で、「フリッキー」っていう誰も知らないソフト買ってきた。
ほし: 知らない、聞いたことない(笑)
あそ: 親鳥が逃げたヒヨコを集めるっていうナゾのゲーム。
ほし: (笑)
あそ: それ以降何年間はね、しばらくず〜っとセガっていうゲームで遊ばなきゃいけなかったから、その次からもセガのマイナーなソフトをもらってた。
ほし: (笑) それ、初見のリアクションは絶望なんですか怒りなんですか?
あそ: そらもう、ええ〜〜って。でももう買ってしまってるから、うん、う〜〜〜んありがとうって、仕方ないから遊ぶ・・・しかないよね。父親恐かったしけっこうね。
ほし: なんであえてのセガ&フリッキーチョイスだったんですかね、お父さん?
あそ: なんかなかったみたいよ。ファミコンは売り切れてたらしい。
ほし: あ〜そういうことか。プレゼントはいつ解禁だったんですか?
あそ: 誕生日とお年玉をガマンしてってことだったから、誕生日。一年間ガマンした後の誕生日だね。
ほし: あそさんの?
あそ: そうそう、よく我慢したなって言って(笑)
ほし: 悲願の誕生日に手ブラでは帰れんと思ったんでしょうね・・・(笑)そっか〜売り切れてたんだ、すごい人気ぶり。
あそ: そう売れ切れてたらしい。しょうがないわ。
ほし: わたしポケモン世代なんですけど、あれが流行ってた頃ってあそさん何歳ぐらいなんだろ?
あそ: あ〜〜覚えてないなあ。高校生ぐらいになってたかもしんないね。
ほし: あ、じゃもう高校の時はあんまゲームやってなかったのか。
あそ: 高校はもう全然っていうぐらいやってなかったね。
ほし: いつ頃ゲーム生活終了したんです?
あそ: たぶん中学ぐらいで終わったんやないかな。あれがね。コントローラーのボタンが増えだしたんよ。スーパーファミコンまではなんとか対応できたんだけどプレステになってから、あの〜上にボタン。そこらへんからね、とたんに負けだしてからね(笑) だからもうやめたね。
ほし: あ〜バリアフリーが。
あそ: そう、友達だったはずのゲームが。障害者の友達だったはずなのに。
ほし: (笑)
あそ: Wiiとか出た時にはね、完全に裏切られた気持ち。
ほし: (笑) でもまだVRがあるVRが。
あそ: VRもねえ、顔をね、頭を動かさなきゃいけない。
ほし: あ、そっか。
あそ: そうだよVRもなんもないんよ。ずっと同じ向きだから。
ほし: そうか〜。コンタクト状のVRとかあればいいけど、めちゃめちゃテクノロジー要りそう・・・我々が死ぬまでに果たして間に合うんだろうか。
あそ: はよ作ってもらわんと。

次回、「『寝た集』とコントについて

あそどっぐ
1978年佐賀県生まれ。熊本在住。お笑い芸人。
あかほしあまね
1991年東京都生まれ。『コバガジン』のライター。

前回の記事はこちら 「取材されるあそどっぐ」

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