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日本語を正しく読もう① 類推と感想
「窓口のパソコンで処理しようとカードリーダーに入れても、たまに読み取れないことがあります。スマートホンのNFC(近距離無線通信技術)で試してもダメ。そうした人の話から類推すると、ポケットなどに入れていて、カードのICチップに“格納”された電子証明書が壊れてしまったという場合もあります。普通のクレジットカードと同じなのに脆弱だなと思います」と、ある自治体の職員が話す。
自治体職員「マイナンバーカードは壊れやすい。ポケットに入れておいて、ICチップに“格納”された電子証明書が壊れた例もある。再交付は日数もかかるのに、窓口の職員は責任が取れません。素手で触ってもいいのか迷うほどです」
— 盛田隆二 🇺🇦™🌐 (@product1954) July 1, 2023
――知らなかった。物理的にそんなに脆弱なのかhttps://t.co/8PfKIhPwco
この方は作家さんのようですが、日本語が正しく読めていません。「そうした人の話から類推すると、ポケットなどに入れていて、カードのICチップに“格納”された電子証明書が壊れてしまったという場合もあります。」は間違いで「場合もあると考えられます」ですよね。
従って類推であり、マイナンバーカートのICチップの脆弱性を示す事実は「カードリーダーに入れても、たまに読み取れないことがあります。スマートホンのNFC(近距離無線通信技術)で試してもダメ」ということになります。
ここで気が付きますよね。自治体職員がスマートフォンでマイナンバーカードの情報を読み取ることがあるでしょうか?
ここは恐らく話が盛られていますね。
実際には非接触型の読み取り端末を使用しても……ということでしょうか。
ちなみにスマートホンのNFCで読み取りエラーになるケースは、裏面左端にあるチップをスマホの通信マークに当てているケースが多いのではないでしょうか。これはカードの表面中心にマークを重ねるのが正解です。
また「パソコンで処理しようとカードリーダーに入れても、たまに読み取れないことがあります」とあるのは事実で、実際私もカードリーダーを幾つも持っていますが、案外エラーがないのがウインドウズ98時代のもので、NEC製のマイナンバーカード対応マークの付いたものは稀にしか読み取りません。
ところであくまで日本語の問題として「ポケットなどに入れていて、カードのICチップに“格納”された電子証明書が壊れてしまった」という下りには全然リアリティがないですね。普通財布かカバンに入れるでしょう。
昔千円亭主というのがいて、ワイシャツのポケットに千円だけ入れている人が本当にいましたが、ポケットにマイナンバーカードを入れている人なんかいますかね?
それから「普通のクレジットカードと同じなのに脆弱だなと思います」という個人の感想ですが「普通のクレジットカードと同じなのに」とは見た目のことですかね?
中身は違うことを御存知ない?
マイナンバーカードの仕様書↓
もし自治体職員がマイナンバーカードの読み取りができないことを確認したら、マイナンバーカードの発行部署に案内し、本当にチップが壊れているのかどうなのかを確認する筈です。それが類推に終わっているということは?
つまり「こんな自治体職員はいない」という結論になりませんか?
それで「壊れやすい」という話を拡散する行為は?
皆さん日本語を正しく読みましょう。
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